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2016年なかごろの掲示板

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 KPP TRAIN
 2016/09/11 13:07
塩見真一
ここのところ西武新宿線に乗る機会がしばしばあります。最近の西武新宿線には1編成、どピンクできゃりーぱみゅぱみゅラッピングの「KPP TRAIN」というのが走っていて、はーこうして外から見てる分にはふーんで済むけどラッシュアワーとかあれに乗り合わせたらすげーイラ立つんじゃないかなーとか思っていたのですが、この間、ラッシュとは逆方向の電車で、そのKPP TRAINに乗り合わせました。
乗ってみるとさすがに、外観に比べて車内のデザインはぐっと抑制が効いていて、ピンクはピンクでもパステル調の穏やかな雰囲気に仕上げてあり、顔出しもほどほど、山手線でなんかの広告車両に乗り合わせるよりずっとマシな感じでありました。

KPP TRAINを降りた駅のホームで、←をみているうちにふと頭に涌いたのが「きゃりーぱみゅぱみゅが実は[男の娘]だったら」、という、ええと、仮定。
あくまで仮定であって、根拠はまったくありません。一方、もしかしてもしかすると周知の事実、すでに常識なのかもしれないけど、もちろん私はぜんぜん知りません。念のために言うと、期待とか願望とかいうようなものも一切ありません。

で、うーん、と考え込んだ、わけですよ。

きゃりーぱみゅぱみゅが実は男の娘だったら、……感心する、なあ。

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 Re: 『ヒゲとセーラー (2)』
 2016/08/07 11:35
塩見真一
>「高杉さん家」とは逆の、年の差家族未満同居コメディであります。

もうすこし引っ張る。
「家族未満コメディ」というのは、当初は家族とは言えなかった初と千尋がドタバタと同居生活を送るうち次第に家族になっていくという物語を簡潔に表現した言葉です。いや、そんな説明は要らんだろうと、十分明瞭確実に通じる言葉だろうとは思うのですが、しかし「未満」でいいのかそれ、という疑問がどうしても片付かないのですね。

読み返してみると、家族とは言えないのは同居を始めた第1話から第3話くらいまで。その後第12話では、同じクラスの男子に千尋のことを「ニートの不審者」と言われて初が怒り、その子をボコ殴りにしたあと、←のとおり(p97)、はっきり家族だと言っています。

つまり数学記号で書くなら(初と千尋)<(家族)ではなく(初と千尋)≦(家族)であるわけですが、しかしだからといって、「家族以下コメディ」と言ってみると、明らかに意味がおかしい。やはり「家族未満コメディ」と言わなければならず、それでまったくおかしくない。

「以下」が<であって≦ではなく、「未満」が≦であって<ではない。
こうもみごとに日常語と数学用語・技術用語がねじれたのは、どういう経緯があったのかなかったのか、用語の決めかたがまずかったのか日常語のほうが変わってしまったのか。
ま、考えたところでどうなる話ではありませんが。

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 Re: 『ヒゲとセーラー (2)』
 2016/08/02 09:26
塩見真一
「ヒゲとセーラー」について外せないサブテーマが、叔父と姪がお互いの性別を間違っていた、こと。

……うまく並んでいるコマがなかなか見つからないんですが、←は1巻の85ページ、7年前の夏休みに、その頃はまだ日本のどこか田舎に住んでいたお祖母ちゃんの家で二人が出会ったときの様子。千尋のほうは、無口で木登りや虫捕りが得意な初のことを男の子「はじめちゃん」だと思っていた。初のほうは、男だとか女だとかまだはっきりした意識はないながら、ほんわかでふわふわでクッキーを焼いたりしてくれるちーちゃんに特別な感情を抱いて一番大きなセミの脱け殻を上げたりして、お母さんをによによさせていた。
と、いうような次第で、「まさか姪だったとは」「まさか叔父だったとは」と言いながら同居が始まったのでした。この7年前のエピソードが繰り返し語られているほか、千尋が高校の文化祭で女装したエピソードとか、その写真を見た初の反応とか、2年で同じクラスになった周ちゃん(王子様女子)が従姉妹たちにモテモテなエピソードとか、性別・性自認があやふやな子供たちが微笑ましく描かれているのであります。

ま、微笑ましいというだけで、べつだんジェンダー論に踏み込んだりはしてませんが。
でもまあ、2巻106ページでによによしてる初のお母さん(=千尋のお姉さん)は、いいですなあ。

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 『ヒゲとセーラー (2)』
 2016/07/27 09:32
塩見真一
桐原小鳥 芳文社 ISBN978-4-8322-5497-8 2016年7月22日 定価:[本体619円]+税

「かみおとめ」の桐原小鳥さんの新刊。
主人公は←の柏木初(うい:13)、期待に違わず黒髪ロングツインテ中二病っぽい美少女です。このういちゃんが両親に先立たれ、母方の叔父であるちーちゃんこと千尋(ちひろ:27)が居候兼保護者として転がり込んできた……と、「高杉さん家」とは逆の、年の差家族未満同居コメディであります。

1巻では、同居初日と最初の不審者通報、初ちゃんの進学とちーちゃんの保護者デビューと不審者通報、お弁当とプールと不審者通報、期末テストと夏休みと夏祭りと不審者通報、なぜだかやたらに突っ掛かってくる同級生男子、体育祭クラス対抗リレーまで。
2巻では文化祭おばけ喫茶と不審者通報、クリスマスと初詣、クラス替えと新しい友達と水族館、期末テストと夏休みとハワイ旅行と、7年前の二人。

逆、とも言い切れないのか、姪っ子のほうが子供なりにしっかりしている一方で、叔父のほうが大人としてどうにも危なっかしい、あたりは一緒だなあ。高杉のハル君は実質フリーターのオーバードクターだったし、柏木のちーちゃんはというと詐欺に引っ掛かって無一文になったばかりでバイトも無い、フリーター以下だし不審者通報されまくりだし。

て、高杉さん家と対比してみるのは面白いものの、ここでレビューする意味がそれ以上にあるかというと、まあ、ありませんわな、たしかに。
んだけどなー、体育祭のチョイ役かと思った北上ちゃんが、文化祭でもちゃんと活躍してるのを見たら嬉しくなっちゃってねえ。
利央くんに毬子ちゃんに周ちゃん、陽和子先生、毬子ママに毬子パパ、初ちゃんママつまり千尋のお姉さん、ハワイに住む二人の祖母。脇役キャラが生き生きしている作品は、読んでて楽しいですよ。

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 Re: 『きらきら☆スタディ〜絶対合格宣言〜 (1)』
 2016/07/19 08:40
塩見真一
>模試に臨む直前に合宿する……
さて、模試直前合宿というのは、満の家にみんながお泊まりしたのでした。まさしくJKが友達の家にお泊りするというシチュエーションです。で、お風呂はどうしたのかというと、←p92……
まれい:ちゅーもーく!
    みんなでこのクジを引いて下さい

おとは:何これ
ちよ :皿洗い当番でも決めるの?
まれい:いいから引いて!

おとは:うさぎ?
ちよ :カメ?

まれい:同じ動物の人同士で今からお風呂に入りまーす!
……と、これは「ハルソラ行進曲」のケースと一緒ですな、誰かがあっけらかんと「一緒にお風呂」を言い出し、他の娘たちが多少ドギマギしつつ流される。

あっと、「ハルソラ行進曲」ではそのあとがはっきりしていないのですが、こちらは、そりゃもう華々つぼみさんですから、まれい&ちよ(小さい娘たち)、おとは&みつる(豊かな娘たち)のつやつやあわあわ姿が2ページにわたってしっかり描かれています。

かぽーん。

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 Re: 『きらきら☆スタディ〜絶対合格宣言〜 (1)』
 2016/07/12 09:52
塩見真一
さて、←は裏表紙。右から乙十葉(おとは)、満(みつる)、真零(まれい)、千代(ちよ)、「きらきら」の主要キャラ4人です。美術部がテーマの「アトリエ」も、えーと変なものいろいろがテーマ(なのか?)の「コドク」も、主だったキャラは女の子ばかり、男はモブ扱いでしか出てきませんでした(なるちゃんぶちょーのオヤジさんがかろうじて、……と思ったけどオヤジさんも名前出てなかった、よなー)

キャラがみんなお年頃の女の子なので半ば必然的に、「あまゆる。」とはまたちょっと違うものの、百合の香りがときにはほのかに漂い、ときには濃密に立ち込めるあたりが華々つぼみ作品の、ええと、怖さでありますね。

いやほんと、もし華々つぼみさんがガチで百合を描いたらと考えると、ですよ。その破壊力はもはや地上の話では済まないに違いない、星がひとつ消え失せるとか銀河がひとつ吹き飛ぶとか、宇宙規模の話になるだろうと、ワタシゃ思うんですね。

ああもう怖いこと怖いこと。

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 『きらきら☆スタディ〜絶対合格宣言〜 (1)』
 2016/07/10 10:48
塩見真一
華々つぼみ 芳文社 ISBN978-4-8322-4698-0 2016年6月11日 定価:[本体819円]+税

「放課後アトリエといろ」「コドクの中のワタシ」の華々つぼみさんの新刊。なにしろ高校3年のときに漫画家デビューした方なので、漫画家と受験生は両立しなくて大学を諦めたと、その、自分ができなかった大学受験をテーマに描いてみようというところから、この「きらきら」が始まったのだそうです。

主人公は表紙の娘、美崎真零(高2)。7点とかいうテストが転がっていますが、追試と補習で春休みが消え失せて先生が泣くほどの、ええまあ、はっきり言ってお馬鹿さんです。
お隣に住む幼なじみの間城満と、見た目は委員長なのに人見知りでコミュニケーションスキルのほとんど無い能津千代、見た目はふりょーなのに下町商店街の和菓子屋の娘で人情に厚い稲庭乙十葉、あと担任の日本史&体育教師宮地百花。この5人で受験勉強をする部活を作り、難関中の難関赤門大学を目指すという、お話し。

そういう話が沸き起こった第1話から、宮地先生がメンバーを集め、使われていなかった校務員宿舎を掃除して部室ができ、みんなで備品文房具の買い出しに行き、センター試験から2次試験に至るしくみを確認して、模試に臨む直前に合宿する……と、いうところで以下次号。

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 Re: 『黒猫の駅長さん (2)』
 2016/07/08 09:22
塩見真一
さて一方で、←はマウンテンプクイチさんの「あまゆる。」1巻14ページ。
私達が通うのは田舎の女子高で
生徒の大半は地元の子達です

寮のみんなとは入学前から一緒ってことで
自然と学校でも一緒にいることが多いです

地名はまったく出てこないものの福岡県うきは市を想定していることがまず間違いないと思われるこの女子高のモデルについては、「うきは 女子高」で検索してみたのでした。ヒットはありませんでしたが、そりゃそうだろうなと、地図で見ても田畑が広がっているだけだし久留米や鳥栖へ十分に通えるんだし寮付きの女子高はそりゃあないよなと、納得したのでした。
#最近、全国初の18歳選挙がうきは市長選だというので名前が出ましたが、女子高寮があればねえ。
じゃなかった、検索結果に納得したかどうかという問題じゃなくて、あっちはなぜか検索してみる気にならなかったのに、こっちは検索してみる気になったという、そこんとこですよ。

……ふうむ。ここで「リアリティ」だと言えば話がそれらしくまとまるんだよな。
「リアル」とは違う、「リアリティ」ゆーもんがあるっちゃよ(もちろん「上手い」とも違うんよ)。そのリアリティが「駅長さん」にはなかったけん検索してみようと思わなかったばってん、「あまゆる。」にはあったけん検索してみたっちゃよ……とか。

ま、そんなこと言っても「リアリティ」が何かはわからない、自分が九州方言をうまく使えないとわかっただけなんでね。
あれやこれや推測してうきは市にたどり着いたので行き足で検索した、と、そう考えるほうがアタッてるだろうと思いますが。

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 Re: 『黒猫の駅長さん (2)』
 2016/07/03 10:29
塩見真一
そういえば←は14ページ、いやこれで思い出したんですが、美琴嬢が新幹線に乗って通う学校のモデルはどこなのか、これまでぜんぜん追求しようとしていませんでした。
そりゃ鹿児島の学校事情なんてぜんぜん知らないからとは言えるのですが、でも「全国から志願者が集まる」と言われるまでもなく、西大川あたりから通うというだけでいわゆるお嬢様学校・名門校を想定していることは間違いないわけです。検索くらいはできるわけで、しなかったのは我ながらどういうことか。

んー、興味を引かれなかったというか、「リアリティ」の問題なんでしょうな。
美琴嬢の制服は見てのとおり、大変かわいらしいものの、いまいちリアリティに欠けるというか、ええとつまり「マンガ的」です。ニーハイソックスといいふんわりリボンといいゆるふわ袖といい、どうも現実離れしてるわけで、それで現実と突き合わせてみる気にならなかった、のではないかと。

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 Re: 『黒猫の駅長さん (2)』
 2016/06/29 08:31
塩見真一
←はカバー下、その筋では「表1」と呼ぶところの上半分。表紙の車両はキハ31だと、全長17.75m自重約30tだと、いうことで、美琴嬢が「銀色の小さい子」とコメントしています(下半分には座席は0系新幹線電車の発生品転換クロスシートだという解説まんががあります)
ちなみに裏側(表4)ではキハ47が取り上げられていて、美琴嬢のコメントは「白に青の大きい子」です。

……いや、「小さい子」「大きい子」というのは、合ってるけど、JKが「電車」に対して言う言葉ですかねー。

JKだから、かなー。

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 『黒猫の駅長さん (2)』
 2016/06/28 09:25
塩見真一
山口悠 竹書房 ISBN978-4-8019-5532-5 2016年6月10日 定価[本体650円+税]

九州の片隅を走るJR野山線。秘境駅、西大川。オッドアイに白手袋に二股しっぽの黒猫駅長と、唯一の定期旅客である佐々木美琴嬢。

1巻でほのめかされていた美琴嬢の家庭の事情がはっきりしてきて……じゃないな、1巻でほぼ明らかにはなっていたのだけれど、そのことが物語を形作る主要な文脈の位置に浮上してきました。んー、もちろん軽い話ではないんだけど、けして意外な展開ではなくて、物語が大きく進展したような感じにはなっていません。

……おっかしいな、進展してる、んだけどなー、なぜ進展した感じがしないのかな。うーん。

あ、橘さんの謎がちょっと深まった、かも。

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 『ローカル女子の遠吠え (1)』
 2016/06/24 10:05
塩見真一
瀬戸口みずき 芳文社 ISBN978-4-8322-5483-1 2016年5月22日−2016年5月25日第2刷 定価:[本体619円]+税

勤勉さの話だったら、これにつなげてもいいかな、と。

地元へ帰ってきた有野りん子さん。「人間が勤勉に技術の粋を積み上げてきた建築物」に憧れて上京しデザイン事務所で働くものの、悲しいかなデザインのセンスがまったくなくて、4年めにとうとう肋骨と心が折れてUターン就職しました。りん子さんの地元というのは静岡。富士山と家康公のお膝元、広大な茶畑が広がり学年に1人はお茶農家の子供がいて茶摘みシーズンには会社が休みになり、東西に長く、富士川・大井川・天竜川を越えると少しずつ文化が違い、新幹線の駅が6つもあるのにすべて「のぞみ」に通過され……うはー言われてみればほんとだ、オレ今まで気が付いてなかったよ……。

や、そんな具合で、ベースというか縦糸は「ご当地マンガしぞーか編」なんですが、横糸がなぜかええと、「アリとキリギリス」なんですね。
ほらイソップの、アリとキリギリスのお話です。りん子さんはアリのように勤勉に、かつ有能に、都会へ出てバリバリ働いてきた。しかし地元へ帰ってみると、キリギリスのようにべつだん努力もしなかった人たちが凍死するわけでもなく家庭を築き、狭い田舎社会とはいえそれなりに幸せそうに暮らしている。アリとキリギリスと果たしてどちらがよい人生なのか、草葉の陰でイソップも泣いているんではないか、いや陰で泣いてるのはキミのほうでしょ……てな話が何度も出てくるんですわ。

さらに、ブラック企業から生還したハッチこと蜂須賀マヤさん。りん子さんの同級生で、東京で就職した先がマンガに描いたようなブラック企業。研修で冬の山に登って社訓を叫び、デスクの下に寝袋常備で100連勤、「18号」と呼ばれ、本名を呼ばれると聞き逃しファミレスで「ハンバーグと生きる希望ください」と言ってしまうようになって静岡へ帰ってきた人。
りん子さんの母で、スナック「かとれあ」を切り盛りしつつ娘に継がせるときには「ツンツン喫茶『委員長』」に改装するつもりの……て、蘭子さんはだいぶ違う枠だな。

そんな具合で、縦横なぜこの組み合わせになったのかはわからないものの、ご当地マンガにしては異様にずっしり読み応えがあるという、不思議なものに仕上がっておりますです。

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 『ほおばれ!草食女子 (1)』
 2016/06/21 10:01
塩見真一
あらたまい 芳文社 ISBN978-4-8322-4706-2 2016年6月26日 定価:[本体590円]+税

「巴マミの平凡な日常」のあらたまいさんの新刊。

表紙の娘は日高ちゅーりっぷ(24)。無職、無貯金、無彼氏。
まあこの名前では履歴書をまともに書けないという事情は認めてもいいかもしれませんが、もとより資格もスキルもないし、勤勉さも努力する気もないのではいやはや。
それでもお腹はすくわけで、無職になった初日くらいはいいもの食べようかと表に出たところ、お隣に越してきた白神スズナ(18)が裏の空き地でツクシを摘んでいるところに出会います。袴を取り、湯がいて、ゴマ油で炒め、めんつゆをたらし、卵でとじて、いただきまあす……と、つまり「草食」にもう1文字足して「野草食」とか「雑草食」とかすると的確なタイトルになるわけです。……山野ではなくて町中だからな、野草より雑草が正しいだろうな。

登場する雑草料理は、ツクシの卵とじ以下、ヨモギのパンケーキ、フキ味噌、フキと厚揚げの煮物ほか、クレソンと豚肉の炒め物、セリとアサリの酒蒸し、スイバのジャム、スイバの茎のスープ、ノビルと卵のスープ。

いやー、私はけっこう雑草を食べてるほうだと思いますが、ギンナンとシイは除くとして、タネツケバナにヤブカラシに、でもしょせん草なんでね、食べでがありません。可食部が少ないし、栽培された野菜に比べるとぜんぜん痩せているし、そもそも野菜の一部の代わりにしかならないから食費節約というメリットもほとんど誤差。
北海道みたいにフキやイタドリの大群落がそこらじゅうにあるとか、スズナちゃんみたいに田舎が懐かしいとか、マンガのネタとかいったことでもないと、雑草食は成り立たないなーと、思いますよ。

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 素敵な一日を
 2016/06/16 09:05
塩見真一
昨日は私の誕生日でありまして、だからどうだってことはもちろんないんですが、某航空会社から「★お誕生日おめでとうございます★素敵な一日をお過ごしください!」というメールマガジンが送られてきて、そういえばそうだったな、と、それほど素敵な一日でもなかったよな、と、思ったのでありました。

さて、セコい知事騒動が……文字にするとあらためてアホらしくなるんだけども、アホらしくない言いかたもなさそうだもんな……ひとまず一段落したので、この騒動の間に思ったことのうち、どうやら他の人が言っていないらしいこと、なぜ世間の話題に出てこないのか不思議だったことをいくつか。

・知事のお子さんは、おいくつくらいなんすかねえ。家族旅行の約束が流れたからといってゴネてお泣きになるようなお年頃なんですかね。知事ご自身のお年から考えれば、家族旅行だったのか仕事を兼ねていたのかも、なぜそれが問題になるのかも、お父上が仰っていることが何であるのかも、じゅうぶんおわかりになるお年に違いあるまい、と、思うんすけどねえ。

・ちびちびずるずると譲歩したのもさることながら、給与半減条例案とかリオ五輪まで猶予をとか、まるで火の中にガスボンベを突っ込むような、あまりにもあまりな愚策に唖然としちゃいましたが、しかしこの程度の「政治手腕」の持ち主が大臣やら知事やらをご歴任になられたってのは、いったいどういうことなんすかねえ。

・選挙にかかる50億円の大半は人件費だそうですが、つまり都民・近県住民にそれだけの臨時収入があるということで、まるっきり無駄というわけでもない、という言いかたはできませんかねえ。

・とはいえ、このアホらしさの後で知事になろうとする人がいるんですかね。もう「2位繰り上げ」でいいじゃん、とも思うんすけどねえ。

・どちらさまが次の知事におなりあそばされるにしても、リオへは「滝クリ」に行ってもらうのがいいと私ゃ思うんですがねえ。ええ、そりゃもうどうぞファーストクラスで。

←は、最近の「素敵な一日」っぽい写真から、その航空会社に関連のある1枚。翼の下に写っているのは函館あたりのはず。

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 『きらきらのなつ』
 2016/06/03 09:46
塩見真一
ささだあすか 新書館 ISBN978-4-403-67135-7 2013年3月10日 定価:[本体800円]+税

私が装丁の魔法にしてやられた(ことを覚えている)数少ない、というか唯一の例がこれ、『きらきらのなつ』。

なんというか、デザインの定石からはだいぶハズレてると言わざるを得ません。書名・著者名がぱっと目に入らない、どころか横向いてるし、絵もぼんやりしてるうえに横向いてる。もし学校の課題だったら、デザインを勉強したことのない私が言うのもおかしいんですが、あまり良い評価は付かないでしょう。
しかしなぜか、私は一目見て「これは買わなきゃいかん」と思ったんですね。手に取ってから誰だろうと、んーささだあすかさんて、えーと『ふわふわの気持ち』だったかな、最近1冊読んだ覚えはあるな、そっかあの人のならたしかに買わなきゃいかんよな、と、レジに並んでいる間に考えたのでした。

そんな次第で、最後のところはいつもどおりの著者買いなんだけど、一目見ただけで、著者名も書名も、女の子が二人手を合わせている絵柄も認識できないうちに手を伸ばした理由は、いまだにわからない。装丁の魔法だったとしか、言いようがないのです。
ちなみに奥付を見ると、「装丁 楠目智宏+池田 悠(arcoinc)」とあります。

あっと中身はというと、夏休みの間に田舎に引っ越してきたすずちゃん、じゃあ2学期には初めて女子の同級生ができるんだと喜ぶひなたちゃん。この小学生二人の「きらきらのなつ」と「ぽかぽかのふゆ」。普通の女子高生さくらちゃんとお付き忍者を描いた「しのびのいろは」「しのびのいろは2」、高校2年にして自転車に乗る練習を始めた青葉ちゃんと師匠の「自転車ブルー!」、季菜・秀一・瑛介、幼なじみ3人が裏庭のベンチで見上げる「星空☆ファクトリー」、全6編。

つたない、とは言えるだろうな。
けどつまり、してやられたのがぜんぜん悔しくない、むしろ爽快。こういう魔法が効きにくい体質ってのは、やっぱり損してると言っていいんじゃありませんかね。

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 Re: 『まんがの装丁屋さん (1)』
 2016/06/01 08:48
塩見真一
>あれそういえばこれもハーレム展開でいいんじゃね、と引っ張り出してきたのがこちら。

いや実を言うとこの「まんがの装丁屋さん」、レビューを形にするまでかなり長いこと机に置いてあったのでした。装丁=カバーデザインについて、「装丁の魔法」について、元編集者として私には何か言えること言うべきことがあるはずと思って、あれこれ思い出したり頭抱えたり(箱には入りませんでしたが)、ああでもないこうでもないと書いたり削ったりファイルが消失したり、熊本の震災が自分でも意外なほど堪えたり、これはもう無理かなと放棄しかけていたところだったのです。

その「装丁の魔法」というのは何かというと←p56……
……書店歩いててさぁ

たくさんの中からなーんか気になる一冊を思わず手に……
っていうあの『なんとなく感』

あれってデザイナーがかけた魔法だと思うんだよね
……魔法

レジまで持ってく魔法かけて、売れる本作ろうぜ?

……くぅー、私は編集者として、装丁ばかりでなく本のありとあらゆる部分に魔法をかける仕事をしていたし部下にハッパもかけたけど、デザイナーと編集者の違いなのかどうか、こんなにかっこよくは言えなかったよ。

そりゃまあもういいや、なんたって過ぎたことだし。
ただ、そういう仕事をしていたためその手の魔法が効きにくい体質になったらしくて、それはいまだに残っているらしくて、これだけコンスタントにまんがを買い続けているのに、装丁の魔法に「やられた」ことがほとんどありません。
いやこれはちょっと、損してるのかもしれんですなあ。

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 Re: 『まんがの装丁屋さん (1)』
 2016/05/30 09:04
塩見真一
ところで、←は本扉(表紙をめくった最初のページ)。説明するのも野暮ではありますが、後ろ姿は律さん。鼻の下に赤ペンを挟んで、眉を寄せているはず。つまり、カバーのイラストを向こう側から見た光景、色遣いや配置を少しずつ変えてみたデザイン案を並べてこっちがいいかそっちをああしたらどうかと考え込んでいるところ。なにゆえよりによってあんな顔でカバーに収まっていたのか、これでわかるというわけです。

編集者だった私にとってはべつだん珍しくもなんともない、デザインという仕事につきものの一工程なのですが、世間一般の人にとっては、どうなんでしょうかね。

いやその、昨年のパクリロゴ騒動。ま、真相ははっきりしないまま幕引きされましたけれど、私はアウトだと判断しています。そう判断した根拠は、こういったような、色遣いや配置をさまざま変えてみたバリエーションが開示されなかったことでした。
オリジナルのデザインであれば必ず、ボツにした案が複数残っているはずなのです。「私はこれだけのバリエーションを作ってみたのだ、たとえよく似たロゴが他にあろうと、私があれこれ試してこのロゴを作り上げたことだけは間違いないのだ」という主張ができたはずなのです。もし自分で作ったのであれば。

や、あの人をいまさら批評するつもりはないので(庇うつもりもまったくないので)ここで止めておきますが、しかしですね。他人の先行作品をいくらでも見る機会があり、かつ、先行作品を見ることもデザイナーの仕事に必要なことは明らかであり、となると、「パクリかオリジナルか」は自分なりの試行錯誤を重ねたかどうかで判断するのが合理的じゃないだろうか、話がそういう方向へ回っていかないのはなぜだろうか、……などと思ったのでありました。

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 『まんがの装丁屋さん (1)』
 2016/05/29 09:12
塩見真一
小石川ふに 芳文社 ISBN978-4-8322-5427-5 2015年10月22日 定価:[本体619円]+税

あれそういえばこれもハーレム展開でいいんじゃね、と引っ張り出してきたのがこちら。

舞台は不明、主人公は斉藤麦(23)
専門学校を出てデザイン事務所に就職したらそこがあっさり倒産。フリーター生活半年の後、まんがのカバーデザインを手がける冬坂デザインへ面接に来たところ、履歴書の文字の「バランス悪くて気が弱そうで汚いけど丁寧に伝えようとしている」「頑張っても報われない感じ」がぴったりだということでタイトルロゴに採用され、本人も高いところに手が届いて便利だということで採用されたという、ある意味かわいそうかもしれない青年です。

私は同情しませんけどね。
社長でチーフデザイナーの律さん(表紙のひと)、マネージャーの春香さん、先輩デザイナーのヒナさんに千夏さん、女の子ばかりとはいえ一騎当千・百戦錬磨・海千山千。麦なんざ、狼の群れに投げ込まれた子羊みたいなものです。ヒナさん千夏さん仮眠明けのあららられもない姿にドギマギするくらい、いったいどこがかわいそうだコラァ。

まあゲームのシナリオとしては女の子が少ないかもな。ヒナさん千夏さんはいいとして、春香さんは既婚だから律さんを入れて3人。あと、弱気漫画家キャロライン郷田先生と、鉄血編集者櫻院館の井上さんを巻き込めば5人。
……いやこれ、無理ゲーだわ、麦じゃあ誰一人落とせそうな気がしない。……やっぱりちょっと同情してもいいかも。

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 Re: 『そこテストにでます! (1)』
 2016/05/27 08:29
塩見真一
>舞台は京急沿線らしい架空の街、
というか、あの山葉市です。「HR〜ほーむ・るーむ〜」の舞台だと言えば、あぁ〜あの山葉市と、懐かしく思い出す人もいるかもしれません。

もっとも、私はカバー下を見るまで気が付きませんでした。描かれている電車がこれ京急だよな1000系だったっけ台車も円筒案内式だ京急っぽいよな、とは気が付いたんですが、「少女素数」も京急っぽかったよなとは思ったんですが、もみじの学校が穂村高だというのでふと何か思い出しかけたのですが、「HR〜ほーむ・るーむ〜」にはつながらなかった。

というより、意識して見ても山葉市を思わせるシーンは、特にないんですね。あかねちゃんの学校、つまり昨年まで柊・かえで・もみじ・しいなが通っていた学校が「山葉二中」で、言われてみればたしかに同じ制服だけど、べつだん特徴のない標準服、丸襟ブラウス+サスペンダー付きスカートです(←カバーそでから、ちなみに右がかえでちゃん)。穂村高校は制服変わってるしなー。

ま、この先ストーリーが進むと、梶井文具店とか、スケートリンクとか、橋沢観光のバスガイドさんとか、山葉二中のパソコン教室とか、秋浦高校の助っ人部とか、穂村駅での特急乗り継ぎとか、そんな話題も出てくるのかもしれませんが。

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 Re: 「個人住民税の特別徴収を徹底します!」
 2016/05/23 08:59
塩見真一
>これは要するにお上の調える書類をオレが「代筆している」んだなあ、と、

いや、これでまた気が付いたんだけど、「特別徴収」はつまるところ、徴収事務(の一部)を代行しているということですがな。本来なら役所から住民一人一人に通知書を送り住民一人一人に役所なり銀行なりで納税してもらうところを、会社ごとにまとめて通知書を送りまとめて納税してもらう。それでトータルの事務量を減らそうとするしくみだと考えれば、言葉遣いはともかく、まあたしかに合理的でしょうね。

けど、それならば話は簡単。徴収代行手数料を事業者にいくらか支払うことにすれば、「徹底します!」とか言ってリキむよりずっとあっさり済みますね。
まあ、いくらがいいのかは難しいだろうけど。

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