２０１６年なかごろの掲示板

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『そこテストにでます！ (1)』

2016/05/23 08:45

塩見真一

長月みそか　芳文社　ISBN978-4-8322-4625-6　2015年10月28日　定価：［本体590円］+税

「ハーレム展開」って最近なんかで読んだ言葉だったんだよなー、と、掘り出してきたのがこちら。

舞台は京急沿線らしい架空の街、主人公は数馬柊（15）、足掛け5年片想いのかえでちゃんを追って県立の難関校を受けたらころっと落ちて、もうどこでもいいやと入ったのが私立の男子高。見渡す限り男ばかりの入学式に絶望し、3年後あらためてかえでちゃんと、て、いや、それはちょっと、そこまでいくと純情を通り越してむしろキモいよモテないよなそりゃー、という、ある意味かわいそうな少年です。

でも私は同情しません。
しませんてば。
だってよ、電車が揺れた拍子に降ってきた、というか突き当たったというか引きちぎったというかわしづかみ……はしてないけど、ええとまあつまりは「マンガみたいな」出会いをして、そのほわほわふかふかお姉さんの学習塾で講師のアルバイトを頼まれて、これは人をダメにするクッションだって、どこがかわいそうだコラァ。
それどころかその学習塾には、なぜだかやたらにツンツン突っ掛かってくる同中のもみじちゃん（表紙の娘）。まあなぜだかは見え見え、わかってないのは柊だけなんですが、その二人をによによ見守りときおり煽ったりもするやはり同中のしいなちゃん。柊を一目見るなり好みのタイプ！っと慕い寄ってくるいろはちゃん（小6、かえでちゃんの妹）。柊に足掛け4年片想いしているあかねちゃん（中2）。1巻のラストではなんとかえでちゃんがっ、て、いったいどこがかわいそうだコラァ！

まあその、長月みそかさんもカバー下で書いてるんだけど、いくらハーレム展開といってもこれはかえってツラいかもしれません。とにかく、かえで・もみじ・いろは・あかね、誰を選んでも陰で誰かが涙を流すのがはっきりしていて、ハッピーエンドとは言えない気がする。
これはゲームにはならないなあと、そう思ったのでした。

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Re: 「個人住民税の特別徴収を徹底します！」

2016/05/22 13:43

塩見真一

いやいつだったか、税金だったか社会保険だったかの書類を作っていて、これは要するにお上の調える書類をオレが「代筆している」んだなあ、と、気が付いたんですね。江戸時代とかそれ以前とか、庶民に読み書きができなかった時代を想像すると納得しやすいでしょうけど。

そう考えると、徴税者の視点の言葉が紛れ込むのも、一面としてはしかたないことかもしれません。……まったくしかたないことではない、はずだけど。

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Re: 「個人住民税の特別徴収を徹底します！」

2016/05/20 16:40

みちる

この場合、徴収にかわるのは「◯◯納税」という表現になるのかなとウンウン唸りながらもその程度しか思いつきませんでした。

でもそうすると税務署側から「◯◯納税を徹底します」…やはりおかしい気がする。

どちらにせよ使われ血いる用語を一つ変えるのもいろいろ大変だよなと思った次第で

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『前略、パリは甘くて苦いです。 (1)』

2016/05/19 09:27

塩見真一

にしうら染　芳文社　ISBN978-4-8322-5485-5　2016年5月22日　定価：［本体619円］+税

「踊るアントワネットさま」のにしうら染さんの新刊。
舞台は現代のパリ、主人公は星川洋平（20）。家業を継ぐため製菓学校を卒業したらパリのパティスリーへ独り修業に放り出され、道に迷ってパリ市の反対側をさまよい、通行人に尋ねてみても本場のフランス語は聞き取れず、ようやくアパルトマンに辿り着いたらろくな食材もなく、パンケーキを作って食べようとすると隣の部屋で家事!?……と、ある意味ではかわいそうな青年です。

でも私は同情しません。
しませんてば。
だってよ、隣人で職場の先輩がミシェル（右）にマルティーヌ（中）にフランチェスカ（左）ですよ。洗い物やヘタ取りばかりの下積み仕事は当然なんだし、ボスのラファエレさんはたしかに厳しいけどちゃんと仕事ぶりを見て気を配ってチャンスをくれて、つまりはかわいがってくれてるし、とにかくこの娘たちと一緒に働いて、休日は食べ歩きやら花火やらに連れ出してもらって、凹んだら励ましてもらって、いったいどこがかわいそうだコラァ。

つまりは洋菓子職人の成長物語かっこハーレム展開かっこ閉じ、なのですが、なぜかな、ゲームのシナリオのような気もしてしょうがない。まったく根拠がないんだけど、洋菓子を作るイベントをこなしながらこの娘たちのうち誰かとラブラブになる未来を目指すというゲームの企画が裏で進んでいるような気が、なぜかするんですね。
ミシェルがミルフィーの立ち位置だよな。明るくて親切でドジっ娘要素もあるし日本好きだし、小細工なしでハッピーエンドの鉄板ルートです。フランチェスカがランファだな。1巻の範囲ではツンのみだけど、脈ありありなのもあからさまだし、要所を外さなければめろめろにデレるに違いない、鉄板ならぬぺったんルートです。フォルテさんのようなたゆんたゆんが好ましい方はラファエレさんルートへ、ちっこい娘がよい方はマルティーヌルートへどうぞ。あとカミーユルートも、入ってみるとけっこう愉しいような気がします。テオさんルートというのも、ユーザー層が違うけど、まあ、あってもいいかもしれません。

いやこれつまり、原発事故以来ゲームを封印しているので、そろそろ寂しくなってきたのかも、しれませんが。

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Re: 「個人住民税の特別徴収を徹底します！」

2016/05/18 09:05

塩見真一

＞「給与支払者徴収」「給与受給者徴収」
あっと、これはダメですな、個人住民税は給与と関係なかったわ。まあそもそも「徴収」って、税金を取る側の目線から出てくる言葉を使うのがまずい気もしてきたけどな。

ところで個人住民税といえばもうひとつ、「ふるさと納税」という制度がありました。
返礼品を巡るひずみもさることながら、自分がいま現に住んでいる自治体に納税しないのが正しいことだとは私には思えなくて、これまでのところ、他自治体に寄付することはあっても住民税の控除にはあえて充てないようにしてきたんですがね。

しかしここしばらく、私の個人住民税はどこか別の自治体に使ってもらうことにしようかと、いや東京都知事の金遣いに納得できないからといって東京都に納税しないのもまた筋違いだとは思うんだけど、さらには新宿区まで巻き添えにするわけだけど、真剣に考え始めましたよ。
だって、法的には問題ない、ものな。

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「個人住民税の特別徴収を徹底します！」

2016/05/17 09:24

塩見真一

新宿区からウチの会社宛に住民税の納付書が送られてきたのですが、←のような紙ペラが同封されていました。「個人住民税の特別徴収を徹底します！」だそうで、裏面に……

平成29年度から原則として全ての事業主の方に、特別徴収義務者の指定を実施しますが、以下の基準に該当すれば当面、例外的に普通徴収（従業員の方自身が納付）とすることもできます。

……とあるんですが、いや、ぐるぐる(@_@)しませんか。
「特別徴収」とは特別な徴収方法・普通の徴収方法が「普通徴収」……というなら自然なのに、原則として特別徴収・例外的に普通徴収と、ものの見事にひっくり返っているんですな。

ま、過去の経緯によるものだろうと、元々は普通徴収が珍しくなかったのが世の中が変わって逆転したのだろうと、理解できないことはありません。もとは「特別急行」だった特急列車がどんどん増えてとうとう急行列車がなくなるご時世だし、特急列車が普通列車より多い区間もあちこちに増えてきてるし。

しかしねえ。「徹底します！」とか言うんだったらまず素直な言葉に変えようよ。ひっくり返った言葉を徹底するなんてどうかしてると気付いてくれよ。

「事業者徴収」「本人徴収」、あるいは「給与支払者徴収」「給与受給者徴収」がいいかもな。言葉のプロとしての提案だけど、コンサル料なんか要らないからさ。

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『はじめてのお泊まり』

2016/04/06 09:13

塩見真一

水瀬るるう　芳文社　ISBN978-4-8322-5457-2　2016年2月20日　定価：［本体619円］+税

「大家さんは思春期！」の水瀬るるうさんの（4コマではない）短編集。

彼女いない歴イコール年齢の田中君、会社の飲み会でもなんとなく居場所がなく、ふと見ると憧れの先輩藤巻理穂さん（表紙の女性）が同じく所在なさそうにしているので酔った勢いで二人2次会に誘い、終電がなくなってウチに泊めてしまい、そして……という表題作のほか、あっととと、理穂さんが見掛けによらず肉食だったとか見掛けによらず男の娘だったとか見掛けによらず魔法少女だったとか見掛けによらずアンドロイドだったとか、そういった展開にはなりませんので念のため。
で、その表題作のほか、男装JKもの、地球外生命体に憑依されたJKもの、風邪を引いたクラスメイトを看病するうちに秘めていた恋心を抑えきれなくなる女子大生もの、有能キャリアウーマンとして尊敬していた先輩OLが酒乱でファーストキスを奪われタガがはずれてその先輩をお持ち帰りしちゃうOLもの、と、全5編。

いやはや、水瀬さんが百合を描いたらいいのにと前々から思ってたんだけど、いいのにじゃなかったよ、なんだこの破壊力。
て、何を破壊するんだか自分で言っといてよくわからんけども、なんかもお、すさまじい威力でありますよ。ええとたとえば、入院するときに1冊だけ持っていく本がこれでもいいかなと、そう思ってしまうくらい。

いや、でも、あとがきのところのオマケに付ける台詞は「ごちそうさまでした」がいいと思うなやっぱり。

……て、つまりこれが破壊力か？

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Re: 「ご利用ありがとうございました」

2016/04/05 08:59

塩見真一

｜しげしげ眺めていたら何がまずいかわかったので。

←は「フィールド名」から「内容データ」へ向かう三角形を描き足してみたところですが、三角の向きが揃っていませんね。
つまりいつぞやの自由席特急券と似たような問題です。あっちは三角形が2つあったから気が付いたけど、こっちは明示されていなくてすぐにはわからず、「なんだか見にくい」感がその分強くなっていた、ような気もします。

……じゃないな。向きがそろっていないのは確かだけど、本質はそれじゃない、かなり違うな。
あっちはひとつのことを日英で分けて表示していてそれらの向きが揃っていなかった。
こっちは、ええと、こっちも何か、揃っていない前に本質的な問題があるような気はするけど、それが何かはまだわからない。

あいや、わかったのでと言ったけどわかってなかったよ。申しわけない、出直してきます。

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「ご利用ありがとうございました」

2016/04/04 10:39

塩見真一

←は、私がしばしば利用している某加盟店で、いや店かというとクレジットカード業界の人以外にここを店だと言う人はいないと思うんですがそういう話ではなくて、そこで発行される「クレジットカード売上票（ご利用者控え）」です。
で、この売上票、前々からなんだかひどく見にくい気がしていて、情報デザインとして何かがまずいに違いないと思っていたのですが、しげしげ眺めていたら何がまずいかわかったので。

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北海道新幹線７つの疑問

2016/04/02 09:59

塩見真一

北海道新幹線が開業して1週間。正直なところあまり興味がなくて、一般向けのニュースを追っているのと、某客先の函館拠点のお仕事をいただいていてそちらの方としばしば電話で打ち合わせをしたりするものであれこれ漏れ聞いたりするくらい。そんな中で、疑問がいくつか解けないままなので、書き出してみました。

１）「はやぶさ」になったのはなぜか、「はくちょう」は候補になかったか

２）H5系になったのはなぜか、H6系7両編成という選択はなかったか

３）「白鳥」485系はともかく「スーパー白鳥」789系はどこへ行ったのか、「はこだてライナー」に使う合理性はなかったか

４）函館・五稜郭－新函館北斗間が並行在来線として道南いさりび鉄道に移管されなかったのはなぜか、新幹線が札幌まで伸びたときにはどうするつもりか

５）不足しているというキハ40が道南いさりび鉄道に9両譲渡されたのはなぜか、711系の可能性はなかったか（というより、キハ40は本当に不足しているのか）

６）建設中の新函館北斗駅前にあった赤レンガ小屋（←）はその後どうなったか

７）1875Dが七飯に1634着のあと折り返す列車も先へ行く列車もないのだが、どういう運用をしているのか

ま、うすうす察しはついたりしますが。

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この掲示板について

2016/04/01 08:36

塩見真一

この掲示板は、2016年4月からしばらくのあいだ使用するメイン掲示板です。技術を伝えること、ものを作ること、そのほかの話題を取り扱います。

掲示板の更新が予定どおりにできたのは久しぶりですが、理由はまあ、特にない、でいいですかね。

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