Re: 『かなめも (3)』 2015/01/25 09:38 | 塩見真一 |
| 順路帳についてもうひとつ。名前の上に書かれている「ス」とか「朝」とかですが……
ここはスポーツ紙も入れる所 何も書いてないのは朝・夕刊入れて 朝っていうのは朝刊のみだよ ……と、同じく1巻58ページにありました。 「朝刊のみ」も問題ですが、それより私が引っ掛かるのは「何も書いてないのは朝・夕刊入れる」というところです。空欄=朝刊+夕刊という表記ルールはひどく無理で、技術ドキュメントでは許し難いと言ってもいいですね。
まず、「表に空欄を残すな」というのが鉄則です。「ない」と「わからない」とは違うのですから、「なし」とか「0」とか、あるいは「不明」とか「未計測」とかで必ず埋めないとなりません。「N/A」とか「−」とかで済ませていい場合もありますが、空欄で済ませていい場合はまずありません。 もうひとつは「ストレートに書け」という鉄則。朝刊と夕刊を入れるのなら「朝刊・夕刊」と書くのが圧倒的に正しいやりかたです。朝刊と夕刊を入れる場合が圧倒的に多いのだろうから文字数を減らしたいということはあるにしても、やはり「朝・夕」が限度でしょうね。
まあ、順路帳はその店の人だけが見るもの、その店の人だけがわかればいいものなので、目くじら立てることはない、のですけど。 とはいえ、あらかじめ枠線といっしょに「朝刊・スポーツ紙・夕刊」と印字しておいて、入れるものにマルを付けるとか入れないものをバツで消すとか、そういった方法は使えるはずだと思うんですが。
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Re: 『平成26年版 第二種電気工事士技能試験イラストAtoZ』 2015/01/16 09:56 | 塩見真一 |
| >いずれこのタマが切れたときには激しく困るに違いないわけで、
切れました。 一昨日の晩、よりによってもう寝ようかというタイミングで、激しく困りました。
とりあえず事務所のスポットライトをひとつ外しスイッチ付きタップをひっぱり出してきて一晩しのぎ、翌日、念のため電球を外して持っていくと、店員に見せるなり「あ、それFTL-13EXはもうありません」と一言。メーカーが勝手に生産中止しましてねえ、量販店にはもう残ってないでしょうねえ、ネットで探してみれば見付かるとは思いますけど……
ううむ、ネットで探してまで同じものを買うつもりはありませんが、電気工事の資格はまだないし、とりあえず用は足りているというか用は足せているけれど、はてさてどうしたものか。
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Re: 『かなめも (3)』 2015/01/09 10:08 | 塩見真一 |
| 「かなめも」から拾ったネタをひとつ。 新聞配達員が使う、順路帳というものがあるそうです。←(1巻58ページ)のとおり、配達の道順を示すほか、朝刊夕刊スポーツ紙のどれを入れるか、犬や幽霊がいるかといった情報をまとめてあるらしいです。 矢印が道順を表しているそうですが、どっち向きの矢印がどっちへ進むことを意味するんでしょうかね。特に川原さんのところみたいに→と←が並んでいるのはどういう意味なのか、来た道を戻れという意味ではないだろうけど、どうもわからなくて困っております。「コ●ミコマンド」というネタだけなら、まあいいんだけど。
いずれにしても、この5件を1枚に書く形式だと、いや裏もあるから1枚10件か、配達先が増えたときや担当区域を変えたときに書き直すのはとんでもない手間になるはずです。この形式を使い続けるのは無理じゃないかとも思うのですが、実際のところどうしてるんでしょうかねえ。 |
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Re: 『ゆりどりみどり』 2014/12/29 10:59 | 塩見真一 |
憲法第二十四条に作文上の問題がもうひとつ、もっと単純だけど大問題、「のみ」です。
「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、」と書かれていますね。両性というのは当事者男女のことだと考えることにしますが、しかし、もしほんとうに当事者男女の合意のみに基づいて婚姻が成立するのであれば、利佳ちゃんと寺田先生は堂々と結婚できるはずで、つまり、年齢に基づいて婚姻を禁止している民法第七百三十一条は違憲です。重婚の禁止も近親婚の禁止も憲法第二十四条に反する、違憲であり無効になります。 そりゃおかしい、でしょ。 憲法は民法より優先するとはいえ、どう考えてもこれは憲法のほうがおかしいです。
まあね、よくある書き誤りなんですよ。「両性の合意」以外のなにか、たぶん「親の意志」とかを強く拒否しようとするあまり、なにもかもすべてを拒否する文章にしてしまった。 こういう誤りはよくあるので、原稿の文中に「のみ」があったら私は必ず、それで何が拒否されているかチェックします。ベン図を描いてみることもあります。危ないと思ったら、「この文章だとこれこれこういう場合まで拒否することになっておかしいですが、ほんとのところ何を拒否したいのでしょうか」と執筆者に聞き合わせます。
憲法はどうやら、ごく基本的な文章チェックもなしに作られたらしい。 こんなてきとーな文章が最高法規だというのは、70年近くもまかりとおっているというのは、法曹界でどういって取り繕っているのかわからんけど、恥ずかしい話だと私は思うんですがね。
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Re: 『ゆりどりみどり』 2014/12/25 10:49 | 塩見真一 |
法律の親玉、憲法を忘れておりました。 日本国憲法 第三章 国民の権利及び義務
第二十四条 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。 ○2 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。 は、なんすかこれ。 いや、日本国憲法があちこちひどい悪文だということは知っていたけど、こいつはまた、こんな程度の文章のためにあきさんは修子さんと結婚できないと思ってるのか、なんてこった。 問題はまず「両性の合意」です。「男性と女性との合意」という意味には違いなくて、これで同性婚を認めていないようにはたしかに読めるのだけれど、しかし誰と誰のことですか。結婚する当事者の合意なのかどうか、はっきりしないんですよこの文章では。 まあ文脈からいって当事者の合意だと解釈するのが自然だとは言えますが、しかしそれは現代人の自然であって、この憲法ができた時代には同じくらい自然に「男親と女親の合意」という解釈があったはずです。……私はさ、中学生のころさ、「戦前は結婚相手を本人の意思と関係なく親が決めてしまうことがよくあったが、そういうことは新憲法で否定された」と教わった覚えがあるんですけどさ、なんだよ、否定してないじゃん、どういうことよ。 まあいいや、なぜこんなあいまいな書きかたをしたのかわかりませんが、同性婚を認めさせたい人にとっては好都合でしょうね。まりのお父さんとあっこのお母さんが合意すればまりとあっこが結婚できる、そういう解釈も憲法は否定していないのですから。 | |
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Re: 『ゆりどりみどり』 2014/12/24 08:52 | 塩見真一 |
「戸籍法の定めるところにより」ということなのでそっちも調べてみると…… 戸籍法 第四章 届出 第六節 婚姻 第七十四条 婚姻をしようとする者は、左の事項を届書に記載して、その旨を届け出なければならない。 一 夫婦が称する氏 二 その他法務省令で定める事項 むむむ、夫婦は男と女に違いないから、ここで「夫婦」ということで同性婚を認めていないことになる、かな、……なっちゃう、なあ。 いちおう、夫婦とはジェンダー=社会的役割であって性別ではない・役割分担があれば同性でも夫婦と言えるはずだ、と主張して争う余地はあると思います。けど勝ち目は薄いだろうなあ。こじつけをしてでも結婚したいのだという、二人の意志の強さを示すことにしかならないでしょう。 まあ、誰かがそうしたほうがいいだろうとは思うのですが、私としてはそのへんで「別に結婚しなくてもいいじゃん」が出てきてしまいますので。 | |
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Re: 『ゆりどりみどり』 2014/12/23 10:27 | 塩見真一 |
ところで、どの法律のどの条文がどういう文言で同性婚を認めていないのか、いまさらながらちょっと調べてみました。 結婚の規定は民法だったはず…… 民法 第四編 親族 第二章 婚姻 第一節 婚姻の成立 第一款 婚姻の要件
(婚姻適齢) 第七百三十一条 男は、十八歳に、女は、十六歳にならなければ、婚姻をすることができない。 このあと、重婚の禁止、再婚禁止期間、近親者間の婚姻の禁止、直系姻族間の婚姻の禁止、養親子等の間の婚姻の禁止、と、結婚できない場合を規定する条文が続きますが、同性婚を禁止する条文はありません。そして…… 第七百三十九条 婚姻は、戸籍法の定めるところにより届け出ることによって、その効力を生ずる。 2 前項の届出は、当事者双方及び成年の証人二人以上が署名した書面で、又はこれらの者から口頭で、しなければならない。 驚いたわ、「当事者双方」ですよ。意図的ではないかもしれないけど、この文言は同性婚を否定していません。というより、否定する意図があるなら「当事者である男女」とか書けばいいわけで、そうしていないのはつまり消極的ながら同性婚を認めているのだという解釈もできますね。 というところで以下次号。 | |
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『かなめも (3)』 2014/12/23 10:07 | 塩見真一 |
| 石見翔子 芳文社 ISBN978-4-8322-7844-8 2009年10月11日 定価:[本体819円]+税
新聞販売店と言えば「かなめも」。この3巻だけ行方不明になっていたのですが、引っ越ししたら全巻揃ったといういわくつきの一品です。
祖母を亡くして天涯孤独になった中町かな13歳が、風新新聞の専売所に拾ってもらい住込みで働き始めたというお話。新聞配達のこと、専売所のこと、お客さんたちのこと、新聞奨学生のこと。中学のこととか商店街のこととかも出てはきますが、やはり新聞配達という、馴染みはあるがよくは知らない仕事の内情が面白いです。伏せ字になってたりするところも多いんですが。
小学生で所長代理の咲妃と、4人の先輩たち、ひなた、はるか、ゆめ、ゆーき、ライバル花日新聞の配達員で同級生でもある美華ちゃん(表紙の娘)、同級生の直と文、と、主な登場人物はそれくらい。それぞれ個性が強いというかキャラ付けが強烈というか、天然とか毒舌とかお金好きとか幼女好きとかゆめ好きとか、なにかしら突き抜けたところがある一方で、人として大事なところでは至極まっとうな人でもあり、ま、そうあらまほしいものです。
けどなあ、いちばん共感できるのがはるかさんだというのは、やっぱりなんかまずいような気が、するよなあ……
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Re: 『ゆりどりみどり』 2014/12/19 09:47 | 塩見真一 |
| >まあ男女の平等に反するから、「女性どうしの婚姻を合法とする法律」はできないだろうと思いますが。
出産に関連する法律なら男女平等でなくてもいいわけで、その線で百合婚法ができるんじゃないかと思い当りました。 たとえば、なんらかの事情で女性が一人で出産に臨む場合に、出産やその前後の日常生活を支援してくれる人を性別にかかわらずひとり選ぶことができる、相手と合意のうえ届け出ることで夫婦と同様の特別な関係として認められる、……というのはどうでしょうかね。
出産を誰かが支援すべきであることは間違いありません。支援者が男性である必要はなく、女性のほうが役に立つとも言えるし、性別で制限してはいけないでしょう。日常生活の支援ですからつまり同居するわけです。同居していちゃいちゃするかどうかは法律の関知するところではありませんが、生計をともにするなら所得税や健康保険について配偶者と同様の優遇を受けてよいはずです。病院産院ではもちろん夫と同等の立場になります。そのほか、たとえば家を借りるとか働くとか、シングルマザーが邪険にされそうなことについて不利な扱いを受けないことが保障されます。
……大きなお腹を抱えて、まりがソファに座っている。あっこが寝ころんで、まりのお腹に耳をあてている。 「とくとく言ってる……あ、動いた、動いたよまり!」
……とかいうシーンが目に浮かんだので、左は森永みるく『ガールフレンズ(5) 』。
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Re: 「オタクに関する消費者アンケート」 2014/12/15 10:09 | 塩見真一 |
ネットの情報が偏っているというか、不思議に思っていることがひとつあってですね。 たとえば、衆議院選挙投開票日の翌朝、つまり今朝、とあるポータルサイトの見出しを拾ってみると…… 「・首相は全閣僚を再任の方針」 「・民主海江田氏辞任し代表選へ」 「・菅元首相 比例で復活し謝罪」 「・首相が憲法改正に積極姿勢」 「・沖縄全選挙区で自民敗北確実」 ……という具合で、なんというんだろう、小ネタというかピンポイント情報ばかりで、全体としてどうなったのかが見出しに出てこないんですね。 新聞の見出しだったらまず「自民●議席」だと思うんですよ。いや伏字にしたいわけじゃないんですが、要するにその数字がネットではなぜか伝えられていない。
これは特にはっきり出てる例ですが、他のさまざまなできごとについてもこういうような傾向が感じられて、どうも落ち着かないことがよくあります。これはまた情報を時間で固定するかどうかの問題かなと、新聞が1日単位なのに対してネットは瞬間単位だからかなと考えたり、しかしそれでトップダウン/ボトムアップが変わるものかなと考えたり、そんなこと考えてるよりまた新聞取ろうかと思ったり。 そういやウチの向いが、以前に配達してもらっていた新聞店の寮なんですよねー。 | |
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Re: 「オタクに関する消費者アンケート」 2014/12/14 14:31 | みちる |
マイナビは常にアホですが矢野ですかいこれ。 最近必要があってアンケートを作るのですが難しいんですよね、ホントそもそもネットである段階で偏る前提とか難しい、
最新アンケートが道交法改正に絡むんですが、ネットで集めてる段階で情報持っている人対象なわけで、さらにアンケートにたどり着けてるわけで
さて、アイドルはわかりませんが鉄道模型年4万でなにがつくれるんでしょうか? それとも外のレイアウトで走らせるだけなのに趣味とか言ってるの?と思ってしまいました。
今年は体も壊したので私の観劇は3回 チケット代だけなら全部で2万円ですが、スカパーの専門チャンネルに月2500円、モバイル宝塚に月300円 宝塚往復とホテル代だけで30000円 …3回しか年間見ない人を趣味とかおたくとか絶対言いませんがこの30年で観劇出費がおそらく一番少なく手もこれぐらいはかかりますよね | |
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「オタクに関する消費者アンケート」 2014/12/11 10:11 | 塩見真一 |
| 矢野経済研究所の「オタクに関する消費者アンケート」というのがマイナビニュースの記事になっていました(http://news.mynavi.jp/news/2014/12/09/483/)。今年9月、日本国内在住の15歳から 69歳までの男女10,080名を対象にインターネットで行ったんだそうです。
「「オタク」の67%は未婚 - 最もお金が使われている分野は「アイドル」」と、鈎が3つもついたタイトルに釣られて読んでみたわけですが、あー、なんつーかもう、ダメダメですな。
なお、オタクを自認する、もしくは第三者から「オタク」と認知されている層2,299名のなかで、既婚者(過去に結婚有を含む)層は33%であったのに対し、未婚者(現在及び過去の恋人の有無を問わず)層は67%だった。 ……あのね、インターネットでアンケートに答えるという時点で、その1万人は偏ったサンプルに違いないんですよ。偏った1万人の中にオタクが何人いてもたいして意味がないし、ましてその67%とか言ったってなあ、国勢調査の未婚率と比較するとか、少なくとも「オタクではない」と答えた層の未婚率を示さないと話にならんでしょうが。
またオタクとされる層2,299名について、19分野別に一人あたりの年間の平均消費金額を算出した。最も高い消費金額を示したのは「アイドル市場」の9万4,738円で、次いで「鉄道模型」4万7,330円、「アダルトゲーム」4万1,877円と続く。 ……年に9万4738円と言われてもピンとこないので12で割ると、7895円、て、マジか、ライブ1回、たった1回だよそれ。 うーん、交通費とか花とかプレゼントとか含めていないんだとしても、いややっぱり年間じゃなくて月間じゃないの。月に9万ならまだわかるよ、それくらいだろうと思われる人が数人思い当たるし、私だってそれくらいだった時期はあるし。いやまあオタクかどうか金額で線を引くのもおかしいんだけど、しかしさ、その金額でアイドル市場が成り立つかどうか考えてみなよ、ありえないよ。 てゆうかこっちもさあ、「オタクではない」層が何にいくら使ってるか出せよ。ファッションとかケータイとか会社帰りの一杯とか、そういった消費金額と比べてはじめて意味がある(かもしれない)数字でしょうが。
矢野研がダメなのかマイナビがアホなのか、どっちかはわからんけど、何を伝えたら情報になるのかわかってない、情報リテラシーの貧しさに唖然とした昨晩のことでした。
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『ゆりどりみどり』 2014/12/08 10:17 | 塩見真一 |
| 源久也 一迅社 ISBN978-4-7580-7374-5 2014年12月1日 定価:[本体819円]+税
むーん、源久也さんの描くものが特に好きだというわけではないのですが、なぜか紹介せざるをえなくなるところがあるわけですね。
p55「世界は百合で満ちている」、修子さんと一緒に暮らしているあきさん……もちろん結婚なんてできないけれど 一緒にいるだけで幸せな私の彼女... ……というモノローグにかぶせるようにテレビから女子アナの声……臨時ニュースをお伝えします。 えー国会では本日14時女性同士の婚姻を法において合法とする 「百合婚法案」が可決されました! 繰り返します!百合婚は合法です!
と、いうわけで、お天気担当の松前さーん! ……や、このあとが面白いんですがそれはおいといて。
私は同性婚は贅沢だと、好きな人に好かれて一緒に暮らしてさらに結婚したいというのはワガママだという意見ですが、それはつまり「リア充爆発しろ」ということで、冷静なところで言えば同性婚を認めるほうがいいと思っています。それによって幸せになる人がいるのだし、不幸になる人がいるわけではないし、認めない理由・認めてはいけない理由がないと思う。 「結婚」と言うから話がややこしくなるんだろうなとも思うし、フランスのPACSのような「結婚ではないパートナーシップ」を認めるほうが同性カップルには合うんじゃないかとも思うんだけど、フランスでPACSに加えて同性婚が認められたというのはやっぱりみんな「結婚」したいから、なんでしょうね。
まあ男女の平等に反するから、「女性どうしの婚姻を合法とする法律」はできないだろうと思いますが。 |
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Re: 『ハルソラ行進曲』 2014/12/01 08:36 | 塩見真一 |
| p39、じゅりちゃん近い!近い!!の図。
まあここまで近づけるのはサヤちゃんだからであって、男だったら1メートルくらいで後ずさりされてしまいます。男子苦手のじゅりちゃんが……あれ、字を間違えていたな、朱里ではなく朱莉でしたか……なぜ工業高校に入ったかというと、「まぁフツーに就職有利かなーと思って」と、p29で言っています。
そんなに有利かな、女子なんだし商業高校のほうが有利じゃないかなといった疑問も浮かびますが、その一方で……
>工作レベルの試験で工事の資格が取れるって、そんなんでいいもんですかねえ。
……の答えに思い当たるわけです。 つまり、もしこの先じゅりちゃんが第二種電気工事士の資格を取ったとして、実際に電気工事に携わるのはどこか工務店に就職してからです。当然、そこには親方か職長か主任か、肩書はどうあれ実務経験のある上司がいて、じゅりちゃんはその人の指示指導を受けながら作業することになりますね(その人が男性だったらまたたいへんですが)。であれば、工作レベルでも基礎的な作業がちゃんとできればオーケー、現実的な規模の電気工事はいやでも現場で仕込まれるんだから試験する必要はない……ということなんでしょう。
逆に言うと、この先私が第二種電気工事士の資格を取ったとして、調子に乗って電気工事を始めたりしてはいかんと、いうことにも、なりますねえ。まあその後、トイレのソケットに合う蛍光管も見つけたので、資格を取る理由がないと言えばとりあえずなくなったんですが。
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『ハルソラ行進曲』 2014/11/26 09:58 | 塩見真一 |
| そと 芳文社 ISBN978-4-8322-4493-1 2014年11月11日 定価:[本体819円]+税
どういう偶然か、工業高校モノが出ていたので。いや偶然はなくてもこの表紙なら買ったと思うけど。
右は苗畑若乃、家が町工場(休業中)で、「ものづくり」が好きで晴空工業高校に入学しました。いろんな実習ができるからという理由で総合技術科です。作業着大好き、実習大好きですが、余計なことばかりするので先生には睨まれていたりします。 左はやなぎちゃん、フルートを吹く子で、レベルの高い吹奏楽部がある晴空工業高校に入学しました。勉強も実習も苦手ですが、気が付くと楽器の台を自分で修理したりしています。 この二人に裏表紙の朱里(じゅり)とサヤを加えた4人の女子×工業高校ライフ。実習で電子ブザーを作ったり、試験に向けて勉強会したり、女子トイレが少ないのを嘆いたり、人見知りの朱里が勇気を振り絞ってメンバー集めて水泳部を作ったり、4人でサヤちゃんちの別荘(プライベートビーチ付)へ行ったり、鉄板を熔接してカップを作ったり、文化祭でやなぎちゃんたち吹奏楽部のマーチングに感動したり、パソコン実習で簡単なプログラミングしたり。まあ半分くらいは普通科でも商業科でもありそうな話ですが。
モデルがあるのかとか、そとさんは工業高校出身なのかとか、背景がわからないのが物足りない感じはしますが、まあいっか。私はじゅりちゃん推しですな、「ちちちかい近い近い」とか言われてみたいです。
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Re: 『平成26年版 第二種電気工事士筆記試験模範解答集』 2014/11/24 10:29 | 塩見真一 |
| >そうかこれは工作ではなくプロが業として行う電気工事なのかと、
いやしかし、実技試験は←(『〜〜技能試験イラストAtoZ』のp55)のようなものを作れという、やっぱ私にもできそうだよな、電気工作に毛が生えた程度だよな。
穴掘って電線埋めるとか、電柱から電線を引き込むとか、天井裏に電線を引くとか、壁に穴開けてビニル管通すとか、そういった現実規模の実技試験は実施が困難ではあるだろうけど、学校で所定の課程を修了したとか一定年数の実務経験があるとかそういった条件があるわけでもないし、つまるところこんな工作レベルの試験で工事の資格が取れるって、そんなんでいいもんですかねえ。
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Re: 全文を掲載…? 2014/11/19 21:06 | みちる |
やり直し
ある人が自分の本が雑誌で紹介されているのを読み、「全文掲載」とツイッターで書き込んでいたけど(中略)と三ヶ所も有った。
いや、それじゃ全文ではないし…
そんだけのことですね 唖然としました、私の書き込みも唖然とするくらいひどかったけど
なお、その後その方はご自身のブログには全文掲載しておりました。 どう考えても権利的にまずいでしょ
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『平成26年版 第二種電気工事士筆記試験模範解答集』 2014/11/19 10:14 | 塩見真一 |
| 電気工事士問題研究会 電気書院 ISBN978-4-485-21427-5 2013年11月20日−2014年4月25日第2刷 定価=[本体1,200円]+税
さてこちらは筆記試験の参考書。あまり考えずに同じシリーズのを買ってきたんですが、いや失敗だったかも。でかいA4判で380ページコート紙、1000gまで測れるキッチンスケールが振り切れるくらい重くて、つまり電車の中で読むには不適です。
開いてみていきなり驚いたのは、今年の試験の日程が載っていたこと。いや載ってていいんだけど、そうか年に2回なのかと、試験がいつあるのかとか自分が全然意識していなかったことに気が付いて驚いたのです。放送大学に入ったときもそうだったな、どうなってんのかなオレ。
次に驚いたのは、合格者数が学校ごとに一覧になっていて、全国の工業高校の名前が並んでいるんですね。そうかこれは工業高校生が勉強することなのかと、いやたしかにちょっと考えればそのとおりなんだけど、いまさら気が付いたわけです。
もうひとつ、て、驚いてばっかりですが、規模が大きい。過去10年分の筆記試験問題(と解答)が載っているんですけれども、木造2階の庭付き1戸建て(電気給湯付)とか、小さな工場とか、マンションのエントランス+地下ポンプ室とか、たいてい100Vと200Vが混在する事例を出して、この箇所の作業に使用しない器具はどれかとか、この部分の配線は地上何メートルの高さが要るかとか、この部分の電線は何に納めて何メートル埋めるかとか、いった設問がならんでいる。そうかこれは工作ではなくプロが業として行う電気工事なのかと、いやもちろん考えるまでもなくそのとおりなんだけど、いまさら気が付いたわけです。
つまりこれ、電車のなかで読むには不適で正しいんだわ。てゆうか、もっと勉強しないと。 |
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あきたこまち 2014/11/17 09:17 | 塩見真一 |
| んで、写真は秋田で買ってきたお土産。あきたこまちの新米が300グラムで324円、イラストは西又葵さん。
うーむ「ササニシキ」や「コシヒカリ」にはこういう真似はとうていできないわけで、名前を活かした優れた商品企画と言うべきかもしれない、けどやっぱり始まってるというか終ってるというか、そりゃもちろん買うほうも買うほうなんだが、作るほうも作るほうだよなあ……と思いながらレジへ持っていったら、なんと、ポストカードセットがおまけに付いてきましたですよ。
始まりすぎだか終わりすぎだか、どっちだよJAうご、もう。
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Re: 全文を掲載…? 2014/11/16 13:26 | 塩見真一 |
うん? 意味はまあわかるんだが背景がわからないのでなんとも言えんなあ、と思いましたが。
乗らないうちに廃線になってしまって、それでも乗りつぶしを続けるのは(中略)なのかなあとも思いましたです。
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