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2009年初冬の掲示板

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 Re: 『悩んだときは山に行け!』
 2009/12/12 19:51
麗明舎
小さくてよくわからないけど、確かに宝塚ってどこから行っても行きにくいかも。

んだが、この地図では名古屋・関東方面から新幹線で来る人も、もれなく新神戸回りを推奨してるようでその点が少し心配。

あと、関東の人とか、「梅田」と「大阪」がニアイコールなのもわからないだろうって点はいいんかな、と思った。

決め打ちしちゃってかまわない分野だから、ルートを網羅する必要はないとは思うんですがね。

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 Re: 『悩んだときは山に行け!』
 2009/12/10 19:21
みちる
新幹線で来る人と飛行機で来る人と考えたらこうなってしまいました…


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 Re: 『悩んだときは山に行け!』
 2009/12/10 16:34
塩見真一
うむ、ここの趣旨から言うと、「どういう地図は読みやすいか」「どういうふうに描けば意図したとおりに伝わるか」という方向へ話が展開すると良いので、まあとりあえずはその地図を貼ってくださいよみちるさん。

地図を読める/読めないというのはどういうことかをはっきりさせておいたほうがいいかもしれんですが、なんにしても文章を読むのと同じで、ある程度の練習・経験を通してコツをつかむことが必要なことは間違いないと思います。中学生が地図の読みかたを知らないってのも、小学校で教えたのが地図記号の意味だけだったとかいうオチがありそうな気がしますね。

私がつかんでいるコツのひとつ、フィールドで地図を読むためにもっとも基本的でもっとも有効なテクニックは「正置」です。地図を水平にして、地図の北が現地の北と一致する向きに回して持つ。そうすると地図と現地がきれいに一致して、読みやすくなります。
麗明舎のいう「ヘディングアップ」というのは、私ゃその言葉初めて聞いたけど、要するにカーナビの画面と同じように、見る人が現地で向いている方向が上になるように地図を回して描く・立てておくやりかたですよね。そうすると、向こう側に地図を倒すだけで正置と同じことになる。地図の上で右側に描かれている地点は現地でも右側にある、という具合になるんで、据え付ける地図ならまあ当然の配慮と言えるでしょう。

いやちょっと待て。そうすると、前に描いてみた六甲山魚屋道の略図も、あれは六甲最高峰へ登る人にとってはヘディングアップだけど、七曲りを下ってきた人にとっては逆向きですね。
……地面に水平に設置すればいい、のかな。

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 Re: 『悩んだときは山に行け!』
 2009/12/09 21:51
麗明舎
貼るべし。その地図(笑)。

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 Re: 『悩んだときは山に行け!』
 2009/12/09 17:57
みちる
イラストマップ…になっちゃうのかなぁ?
路線図や地図を作るアプリで作った「宝塚へのアクセスマップ」が他の人にわかるものになっているか非常に不安になってきました

因みに私 相当な方向音痴です。
昨日早稲田の駅から早稲田大学に行くのに迷いました一瞬で解決しましたが人の流れってヤツで

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 Re: 『悩んだときは山に行け!』
 2009/12/09 01:30
麗明舎
世の中には地図が読めない人が作ったとしか思えない地図というのもありまして……

どんな場合でも、地図はノースアップのほうが間違いが起こりにくいと思いますが、「現在地」を表示するタイプの、街角にある地図だと、ヘディングアップのほうがよいこともありますよね。

うちの町の玄関口の改札は南に向かって出るようになっていて、その先の北向きの壁にヘディングアップの地図がありました。

当然、地図は南が上になっています。

最近、観光案内所が移転したのですが、今度の案内所は道路の北側にあり、地図は南向きの壁に取り付けられています。

前の地図をそのまま持ってきたのなら予算の都合もあるし同情の余地もあるのですが、新調した地図が、なんと前と同じデザイン……

つまり、地図を見るとき、人は北を向いているのですが、地図は何故か北が下。すべての意味で間違った地図です。

少なくとも指示した人(バカと読んでください)は、地図が読めない人だと思います。

これに限らず、イラストマップと称するものの類は、地図の読めない人が作ったのではないかと思われるものが少なくないと思います。こういう地図は、地図が読める人でも見れば見るほど迷うものになっていると思うのですが、逆に地図が読めない人には読めるのかも知れません。

国土地理院の地図が読めない人は……

小学校でちゃんと先生の話を聞いていなかった人かと思ったのですが、中学校で教えていた弟が驚いていたところをみると、そもそもちゃんと教えていないような気もします。

基本的なルールも知らないのではちかたない……



話は変わりますが、方向音痴の人が書いた説明図は、信号の数など非常に詳細で、むしろわかりやすかったです。

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 『悩んだときは山に行け!』
 2009/12/08 11:25
塩見真一
鈴木みき 平凡社 ISBN978-4-582-83436-9 2009年5月25日 定価:本体1200円(税別)

山登り女子のエッセイコミックをもう1点。実はこっちが先に出ていたのですが、どうもこの絵で手が引っ込んでしまって、買って読んだのは後になりました。

『山登り始めました』と比べてみると、うーん、こっちのほうが「ヤマ」っぽいです。カナダでロッキー国立公園を6日間歩き回ったのが最初のきっかけで、登山雑誌の読者参加企画に応募して雲取山2017mに登ったのが2番目のきっかけで、その後は八方尾根の山小屋でアルバイトしたり白馬三山を3泊4日で縦走したり、山小屋ではなくテントで泊ったりしている。本づくりとしても、あっちはいつどこそこの山へ行ってきたという記録を骨組みにしてまとめてありますが、こっちはそういう分は前半だけ、後半は「ひとり登山のすすめ」「まずは近くの低山へ」「温泉に入るまで山は終わらない」「酒と食の愉しみ」というふうに、話題を拾ってまとめてあります。

知識・技術のページはコラム「スズキ式山の登り方」として全部で20ページほどですが、その中で81ページ、スズキ式山の登り方(8)に……
Q 地図が苦手なんですけど
A 読めなくてもOK!

私は地図が好きですが、女子は地図が苦手な人が多いですね。山で登山道を歩いている分には……諸先輩に怒られるかもしれませんが、読めなくても大丈夫だと私は思います。
(途中省略)
でも読めるに越したことはないので、まずは休憩のたびに地図を広げて現在地を確認する努力をしてみてください。最初はわからなくても慣れてくると、あら不思議、読めるようになります。
……というふうに書かれていました。

まあねえ、私も、読めなくても大丈夫だろうなとは思うんですよ。休日にポピュラーなコースを歩く分には、道も整備されているし他の登山者もいるわけだし。
また一方で、山では地図が読めてもあまり役に立たないことも多いです。山と人間のスケールが違いすぎるというか、25000地形図では描き表せないような細かいでこぼこが人間には大きなアップダウンに見えたりしますし、てゆうか要するに私だって地図を見ながら現在地を失って迷ってるわけだし。
けどやっぱり、読めるに越したことはないというより、読む努力をしないといけないと思うな。それは要するに山に対する態度の問題、山をナメてはいかんということです。

てゆうか、地図を読むのってそんなに特別な能力なんでしょうか。逆に言うと、地図というのは一部の人にしか伝えられない伝達手段なのか、ということですが。

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 Re: 年賀状本
 2009/12/02 22:08
塩見真一
>ということで成人してからほぼ初めての年賀状12月まで持ち越しです。

私は例年通りで、まだ作っておりません。どんなものにするかはほぼ決まっていて、そろそろ試作しなきゃなと思ってるところです。またしても仕分け機械の中で紙詰まりを起こしそうなシロモノで、トップ交代方針転換ですったもんだしてるに違いない郵便局・郵便事業会社の方々に余計なイライラをもたらすのではないかと思うと申し訳ないです。

てゆうか、今年の初めに出したやつですが、ある方のところには破れて届いたそうです。私としてはそんなことがあってもまあしかたあるまいと思っているのですが、取り扱い中に破損して申し訳ないという郵便局の方からのお詫び状が付いていたそうで、いや恐縮しました。
あー、その郵便局を調べてお詫び状を出そうと思ったのに結局出してないや、また今度もご迷惑おかけしますがよろしくお願いしますです。

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 「日本語音声の諸相」
 2009/12/01 12:45
塩見真一
……という面接授業を、先週末岡山まで行って受けてきました。
これまでここでは何度も言ったしレビューにも何度も書いたけど、私は小中高校と通して日本語のしくみをまともに教わった記憶がなくて、品詞とか動詞の活用形とかアクセントとかいった、言葉としての基本的なしくみをきちんと理解できている自信がまったくありません。文法を教わったのはまず英語、次に古文。だもんだから、日本語の文章を分析考察しようというときに英語文法の用語・概念を使っているようなことがしばしば起こる。私だけではなく日本人のほとんどがそうだからなんとなく収まっていますが、しかしこれ、かなりひどいことだと思うわけです。

そんなわけで、言葉関係の面接授業はこれまでにもいくつも受けてきていますが、んー特にこの夏に受けた「韓国語と日本語の音声的類似性」だなあ、あれで自分が日本語のアクセントを把握する方法を身に付けていないことを痛感したのでした。たとえば地名の渋谷と人名の渋谷と聞いて違うことはわかるし自分で言い分けることもできるのに……高校のとき同じクラスに渋谷君というのがいて、あるときある先生が出欠をとるのに地名の渋谷のアクセントで呼んで、それがすごく奇妙だった、渋谷君自身も非常に戸惑っていたのをいまだに覚えているんだけど……、どこがどう違うのか、どこが上がってるのか下がってるのか説明できないのですね。
私の本業は書き言葉であって音声はべつだん重要じゃないんですが、しかしやはり自分のしていることを説明できないっていうのは、痛い話です。

それで、この「日本語音声の諸相」、タイトルからすると方言・性別・年代による発音やアクセントの違いがテーマだろうな、渋谷と渋谷の違いを説明できない私にはちょっときついかもな、と思いながら出かけて行ったわけです。が、行ってみるとまずは調音音声学の初歩ということで、有声音/無声音とか調音点とか破裂音/摩擦音といったところから話が始まって、私にもけっこうよく付いていける。
ああオレけっこう勉強してきてるじゃん、と、安心しました。まあアクセントについてはもう少し勉強が要りますが、いや、もう少しだなと、思いました。

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 年賀状本
 2009/11/28 00:12
みちる
えっと そのまま印刷とか アレンジして印刷する素材とかの本の事です

今本屋の店頭を鮮やかに彩ってます…

と言う話をしたら「外注した方が安いだろうに」と言った人がいたけどなんというか買う人は「自分で作った感」が欲しいのかなぁと…
あと外注だとイレギュラーな枚数増加に対応できないだろうと思うのですがなにぶん外注した事も一般素材使った事も無いのでよくわかりません。
父は知人にイラストを描いてもらい印刷に出してましたが若干余る枚数で作ってました印刷に出すようになる前はプリントゴッコで二百枚とか刷るので大変でした

\(・_\)ソノハナシハ (/_・)/コッチニオイトイテ

ここ二年ほど「干支の着ぐるみで記念撮影」的な年賀状を作っていたのですがそれのしきりをしている人がどうやら喪中らしく今年は撮影会もなく寅の着ぐるみも丑ほど売っているところが多くありません…し可愛くないのよねぇ…

昔撮ったホワイトタイガーの写真とか思ったけどデータが不明(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)
まぁ十年以上前のですから


でちょっと素材をネットで漁ってアレンジして試作したら夫からまさかの「つまらない」という駄目出し

ということで成人してからほぼ初めての年賀状12月まで持ち越しです。

なんか年賀状本買う人の気持ちがわかってきました。

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 『ワールドエンドゲーム』
 2009/11/27 21:43
塩見真一
KUJIRA 祥伝社 ISBN978-4-396-76477-7 2009年11月15日 定価:[本体933円]+税

例によって紀伊國屋で試し読み……いや、実のところKUJIRAさんの作品は前になんかひとつ読んでるはずなんでまったくのお試しではないはずなんですが、タイトルも思い出せないんだよな、ということは、前に読んだのはべつだん面白いと思わなかったということでしょうけど。

物語はというと、彼氏の後を追って上京した主人公、平野亜沙(23)がアルバイトを始めたのがゲームのデバッグを請け負う会社。ふむ、そういう会社もあることは知っていたけど、しかしなんというか、ゲーム業界でもたぶん一番陽の当たらない部分で、それをネタにするにはどういう経緯があるのか、ちと興味がわかないこともありません。
それはさておき、主人公は初日からいきなり修羅場に巻き込まれます。ゲーム自体よく知らないでいていきなりこんなことになったら大変だよなあと思うんだけど、実際、それが原因で彼氏とのあいだにひびが入り、見る見るうちに亀裂が広がって、破綻します。
……違うだろうな、この二人にひびが入ったのは同棲を始めたから、デバッグ会社の修羅場は引き金に過ぎなくて、それがなくてもこの二人はいずれ同じ結果になったに違いない。「離れていれば」って中川五郎さんの歌にもあるけど、人間、距離を置いたほうがいい関係でいられる場合が多いものです。ステージと客席とか、2次元と3次元とか、……私が言うとえらい説得力あるよな、いいのかそれで。

じゃない、それは脇道。
デバッグ会社の社員の人が、行き詰って悩む主人公のひたいをつんとつついて、「リセット」と言うシーンがあるんですよ。リセットして、元に戻って考え直してみろ、と言うのです。
それで主人公は……て、そっちも脇道、私は自分でひたいをつんとつついてみました。
リセット。自分の原点は何か考えてみました。そして思い出したことがふたつ。

何かを作る仕事をしたい。
他人にはできない仕事を、自分ならではの仕事をしたい。

まあそんな次第で、後半戦についてはここから考えていくつもりです。

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 『山登りはじめました〜めざせ富士山編』
 2009/11/25 21:03
塩見真一
鈴木ともこ メディアファクトリー ISBN978-4-8401-2817-9 2009年6月23日 定価 本体1100円(税別)

女性は地図を読めないから六甲山の道標を地図に置き換えると困るのではないか、などと本気で考えているわけではありませんが、なんか最近、若い女性の山登りが流行り始めているのはほんとらしいです。と言っても、山で若い女性を見かけたことはほとんどありませんけどね、まあ私はなるべく人に逢わないようにしてますから、コースや曜日によっては20代30代の女性がたくさんいたりするのでしょう。なにより、こうして、山登りする女性漫画家が出てきてるということは、流行っている証拠のひとつに違いないです。

実のところ、鈴木ともこさんの漫画って他に見た覚えが私にはないんですが、それはまあさておき、友達の3?歳の誕生日を高尾山ビアマウントで祝おうというので高尾山へ登ったのが人生初の山登り。それでなにかツボにはまったらしく、次は木曽駒ケ岳、それから立山剣岳、尾瀬至仏山、丹沢塔ノ岳、そしてとうとう富士山剣ケ峰3776mへと、女友達や旦那さんと登り歩き、温泉に入ってうまいものを食って爆睡する様子を描いたエッセイコミックです。山行きの記録に加えて、情報源の記載など観光ガイド的な要素もしっかりしてるし、靴や服など用具選び、便利な小物の紹介もあります。や、この便利な小物というのが化粧品や衛生用品など私には思いつかないものだったりしますし、おしゃれな山行きスタイル、キュートでファッショナブルな山の服など、女子力を低下させずに山登りを楽しもうという姿勢が随所に見られます。

や、ちょっと違うかな、要するに鈴木ともこさんは山登り女子仲間を増やしたい、高尾山や至仏山に付き合ってくれたカナちゃん泉ちゃん、木曽駒ケ岳へつれてってくれたさきちゃん、塔ノ岳へいっしょに登った高木なおこさんや担当編集の今尾さんや高木さんの担当の加藤さんばかりでなく、もっともっとたくさんの女性に山へ登ってもらいたいと、心からそう思っている。それがうまくにじみ出て、うまくまとまって、女性のための山登り入門として、いい感じに仕上がっている、と言えるでしょう。

あっと、ちなみに、地図の話は出てきません。代わりにネットでばりばりリサーチして下調べをしておられるみたいですが、うーむ。六甲山についての私の反省は、生半可なリサーチより登山地図、だったので、どうも微妙な心境です。

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 『日本人の知らない日本語』
 2009/11/24 12:32
塩見真一
蛇蔵&海野凪子 メディアファクトリー ISBN978-4-8401-2673-1 2009年2月20日:2009年4月10日第3刷 定価:本体880円(税別)

ウチの事務所があるビルの1フロアは日本語学校になっています。日本語学校というのはつまり、外国語人に日本語を教える学校なので、中国語や韓国語、ときには英語を話す人がぞろぞろと出入りしています。
このあいだ、見知らぬ若い男性とエレベーターに乗り合わせたときに、「何階ですか」と聞かれました。私としては正直そういうのはうっとうしいので、自分で手を伸ばしてボタンを押しましたが、そこで気が付くと、彼はその日本語学校のある階のボタンを押していたんでした。あーそうか、だったら日本語で話す機会がほしいよな、ちょっと悪いことをしたなと、軽く後悔しました。

てなことがあったもので、ちょっとタイミングを外した感のあるこの本を引っ張り出してきました。日本語学校の先生がネタを出し……じゃないな、単純に自分の日常のできごとを話したら友人が面白がって漫画にしたという、そういうもの。発刊が2月、私がちょっと見送って買ったら第3刷、その後も人気はじわじわと上がって8月ごろだったかな「32万部突破」というオビが付きましたが、どうやらそのあたりで勢いが止まったらしい、最近になってもまだ32万部のオビが付いています。

中身は、日本語人としてはたしかに面白いですよ。膝の裏をかっくんされるみたいな、常識の底をひっかきまわされるような感じ。で、もちろん、ネイティブ日本語人である自分がいかに日本語を知らないか、いかに日本語と日本文化について勉強していないか、思い知らされます。

まあ何度か読み返して冷静に考えると、凪子先生の教える日本語にも少しおかしなところがあります。……や、ちょっと待ってくれ、おかしいという言いかたは正確でないと思うんだけど、何と言えばいいかもうちょっと考える……。
たとえば、四角くて仕切りのある醤油を入れる小皿を何というのか、学生に尋ねられて調べたら「醤油薬味皿」なんだそうですが、そんなの私だって知らないし、そしてきっと、日本語圏の中でもごく一部でしか通用しません。同じ物をたとえば「仕切り皿」とか「薬味受け」とかいった名前で、あるいは「小皿8号」とかもしかしたら「SP-25FX」とかいった品番で呼んでいる人もたぶんかなり多いはずで、「醤油薬味皿」を教えて解決にするのは、私にはどうも妙な気がする。

ああそうかなるほど、凪子先生はとてもまじめな人で、たいへんまじめに日本語教育に取り組んでいるのだけど、それがやや硬直的に見えることがあるのですね。
たとえば助数詞の話、りんごは1個にんじんは1本というのを教えたら、便器や手袋やスキーやキングギドラはどう言って数えるのか尋ねられて弱った、という話がカラーページに載っています。それはまあたしかに専門家は1据とか1双とか言うのだろうけど、でもたいていの日本語人はそんなの知らない、1個とか1組とか、適当な助数詞を使って済ませますよね。私としてはそういった、適当な言葉を教えればいいと思うので、あくまで正式公式な言葉を調べて教えようとする凪子先生の姿勢はどうも妙な感じがします。

いやまあ、そういう先生だからこそ、トンチンカンな外国語人学生とのやり取りが面白くなっているんですけど。なんにしてもやっぱり、日本語は難しいです。

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 Re: 六甲山魚屋道
 2009/11/20 11:15
塩見真一
本庄橋跡問題のもうひとつの解として、言葉を捨てて図で示すという方法があります。こみいったことを言葉で伝えるのには限度があり、それも、思わぬほど低いところにあるので、、図が唯一有効な伝達手段になる場合がしばしばある。肩書きが「テクニカルライター」だといっても文章を書く仕事だと思ってはいけない、文章を書かずに伝えることも常に考えていなければいけない……て、話がそれていくぞ。まあ早い話が地図ですよ、道のつながり具合や現在位置などを伝えるためには、言葉よりも図のほうが圧倒的に有効です。

ためしにひとつ略図を作ってみましたが、んー、まあ、こうなってるはずだと私が思ってるように描いたので適切かどうかは評価しにくいものの、情報量は格段に増えているし(これまで話がこんがらがるため触れていなかった土樋割や五助ダムや雨ヶ峠も描きこめた)、すみやかに伝わる・間違いなく伝わるという点でもかなり向上しています……まあこれも描いた本人が評価すべきではないでしょうけど。

ひとつ興味深いのは、予備知識の少ない人に対する伝わりかたですね。
たとえば「五助ダム」や「住吉・御影」を知らない人がこれを見たらどうか、ああそういう場所があるのかと思うだけです。現在地が直接示されてあるから、五助ダムや住吉・御影がどこだろうとかまわないのですから。
しかし、元の道標にあった「←五助ダムを経て住吉・御影」だと、五助ダムや住吉・御影に基づいて間接的に現在地を示すという形で情報を提供しているので、予備知識のない人には謎が増えるだけになります。や、「道標が細かすぎる」と言いましたが、ルートの前半で私に起こっていたのはむしろこういうこと、間接的な情報を与えられそれを読み解くだけの予備知識がなかった、ということみたいですね。

そんな具合で、山道の道標は地図に置き換えるのがよい、という結論に達しかけているのですが、ただ、『話を聞かない男、地図が読めない女』とかいう本があったよね、世の中には地図を読めない人もいるらしいので、女性がそうかどうかはさておき、そういう人を切り捨てていいのかという判断も必要です。たぶんよくないだろうな、まあ地図を読めないで山に登るのもどうかと思うけど。

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 『スタイルシート表現デザイン帖』
 2009/11/17 11:07
塩見真一
− エムディエヌコーポレーション ISBN978-4-8443-6017-9 2008年11月21日 定価[本体1,800円]+税

ここの掲示板にある機能を追加するためにひっぱり出してきた本その2。追加するためというか、もっと正確に言うと、その機能のために1画面増えるのですが、その新しい画面のレイアウトにtableタグを使わずCSSでデザインしよう、と、そのためです。世間ではtableタグでレイアウトするなと言われていて、このfpcbookはベースになっているXOOPS自体がtableタグを山ほど使っているんで画面ひとつくらいどうこうしてもしょうがないのではありますが、しかしまあ方向性として、レイアウトにtableタグを使わないサイトを目指していこう、というつもりです。

というわけで引っ張り出してきたのですが、微妙にハズレ。
ページの全体的なレイアウト、つまり上にヘッダ、下にフッタ、左に固定幅のメニュー、右に伸縮可能な本文、とかいうブロック配置については多数のサンプルが載っていますが、今のところ私がやりたいのはその本文ブロックの中の話なので、あんまり役に立ちません。まあその、XOOPSはそういったブロック配置をtableタグで作っているので、いずれはそこにも手を付けたい・付けるべきなのではありますが。

本のつくりについて言うと、んー、やっぱムックで、どうもまとまりに欠ける感じがあります。特にChapter 3「CSSのアクシデントを解決する92の手法」は、たとえば「2段組みレイアウトで右のコンテンツが左に流れ込んでしまう!→両ボックスにwidthプロパティとfloatプロパティを指定しよう」とか「IE6でfloatした要素の末尾の文字が複製されてしまう!→親要素のwidthを広げるかHTML内のコメントを削除しよう」とかいった内容ですが、10数人の人が書いた1/4〜1/2ページくらいのコラムを寄せ集めてある。同じ問題・同じ手法が重複して書かれていることもあるし、体系性・一貫性がなくて、つまり手法というのが行き当たりばったりに見えます。
また、Chapter 1「CSSレイアウトスタイル&表現事典」ではページ全体のレイアウトパターンをいくつも示して……いま数えてみたら39パターンあるのだけど、整理すればいくつか基本的な手法の応用・組み合わせでできるはずだし、それをわざわざ多数挙げるのは水増しに見える。それに、現実問題として掲載されているパターンをそのまま使えることはまずない、パターンとしては同じであっても必ずなにか細かい調整が必要になって、そういう調整はやはり基本的な手法が身に付いていないとできないことが多い。
や、いちおう初めのほうにいくつか基本的な手法がまとめてあるんですが、事例につながっていくような書きかたになっていないので、つまりやっぱり行き当たりばったりに見えます。

てゆうかその、CSSという技術自体がなんか論理性を欠いた、行き当たりばったりなもののような気がしてしまっているんですね。まあ、六甲山の道標と同じく自分の勉強不足を棚に上げて言ってること、間違った印象に違いないとは思ってるんですが。

や、どこかにCSSのいい本はないでしょうか。

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 紀伊國屋ポイントカード
 2009/11/17 10:04
塩見真一
紀伊國屋書店さんが、ポイントカードサービスを始めたようですね。
店頭でカードを発行し、購入額税抜100円につき1ポイント。現金のほかクレジットカード/Edy/図書カードでの支払いにも同率でポイントが付き、購入した翌年の年末まで有効。Webで会員登録すると、1ポイント=1円の率で使えるようになる。

とりあえずパンフだけもらってきたんですが、さて、どうしようかな。
私としてはけっこう使いでがある、ヨドバシカメラほどではなくてもゲーマーズやオカダヤよりは大きな額になりそうな気がするけど、やたらに個人情報を出すのはやっぱ避けたい。東急ハンズも登録してないしなー。

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 Re: 六甲山魚屋道
 2009/11/16 11:36
塩見真一
>じゃあどういう書きかたをすれば的確に伝えられるか、実はまだ思いつかなくて考えてます。

これだという結論にはまだ達していないのですが、まず考えたのは……

←本庄橋跡を経て七曲り
→七曲りを経て六甲最高峰

……という書きかたでした。事実をきちんと表現しているし単純でもありますが、いささか理屈っぽいというか、左の道からでも六甲最高峰へ行けることがストレートにわからない。ここを歩く人のほとんどは六甲最高峰を目指しているはずなので、そういう価値の高い情報ははっきり前面に出しておくべきです。それで次に考えたのが……

←本庄橋跡と七曲りを経て六甲最高峰
→七曲りを経て六甲最高峰

……という書きかた。事実をきちんと表現してはいますが、左側が何を言ってるのかわかりにくいし、七曲りが両方にあるのもなんだか戸惑ってしまいそうです。
もうひとつ、七曲りを思い切って切り捨てると……

←本庄橋跡を経て六甲最高峰
→六甲最高峰

……と書けます。んーまあ私は切り捨ててもいいと思うけど、山頂直前で1kmほど続く急な登り道、多くの人にとって文字どおり山場であり名前が付いているなりの理由があるわけですから、簡単に書けるからといって切り捨てるのはよろしくない。こういうリライトをすると、執筆者から七曲りは重要なので省略しないでほしいと言われることになります。

はてさて。

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 Re: 六甲山魚屋道
 2009/11/14 11:11
塩見真一
>このマメさに頭が下がります、はい。

いやいや、六甲山ではもはや当然の装備みたいですよ。昨日ちょっと書店へ寄って昭文社の『山と高原地図48 六甲・摩耶』(978-4-398-75668-8)を立ち読みしてみたら携行品リストの末尾に載っていたし、登山口には「登山者の方へ」という看板が立っていて……
・きちんと計画立てて、登山届出さなあかんで。
・自信はええが過信はあかん、単独行は避けなはれ。
・合羽持ったか、焼肉のたれ持ったか。山の天気は娘心やで。
……て書いてありましたし。

ま、これくらいウソっぽければわざわざウソですと言う必要もあるまい。

それはさておき、マメという評価は固く辞退いたしますです。どうも、私の頭が現地と噛み合わなかった原因はやはり下調べの不足だったと言わざるを得ません。
登りだしてすぐの砂防ダムを越えたところで、私はそのまま左側の斜面を詰めたのだけど、さっきの地図を見ると、いったん谷底へ戻って右側の岸を登っていくように道が描かれてました。最高峰から有馬温泉へ下る間に私が戸惑った瑞宝寺への分かれ道も有馬稲荷への近道もしっかり描かれているし、そのほか、何だこりゃと思った枝道や地名もだいたいは、この地図を見ていればたぶんわかってよかったはずでした。

んー、すると問題は、なぜ今回山と高原地図にあたってみなかったか、だな。いったいなぜだったろうかな。

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 Re: 「里山の生態学」
 2009/11/14 11:07
塩見真一
授業の後で先生に、「雌雄異株」について尋ねてみました。
植物の中には、たとえばイチョウみたいに雌の木と雄の木が別々になっているものがときどきありますよね。植物観察をしたなかでそういう植物がいくつかあったもので、前々から抱いていた疑問が首をもたげてきて、動物は雌雄異個体のほうが圧倒的に多いけれども植物の雌雄異株はむしろ少ない、いずれにせよ生き残り戦略のひとつには違いないだろうが、つまりどういうことなんだろうか、と尋ねてみたのです。

いや、実のところ、前々から抱いていた疑問というのは、「どうして男と女がいるんだろう」でした。だってやっぱりこれ、人間にとって大きな問題ですよね。
とりあえず、私はここ半年ほどある一人の女性のことで自分でも呆れるくらい一喜一憂してきて、何度も何度もこの疑問と向き合いました。たいてい憂のほうで、もうどうにもならない行き止まりにこの疑問が待ちかまえている、といった形でしたが……あれ、ちょっと待て、どうにもならないところまで行って、でも現状どうにかなってるよな。してみると、この疑問、大きいけどべつだん重要ではない、ほっといていいことなのかもしれない。

まあそれはさておき、先生はしばし考えて、雌雄異株ならば必ず他の個体の遺伝子をもらうことになって、遺伝子の多様性を維持しやすいということは言えるでしょう、と言われました。
なるほど、つまり環境の変化に耐えて生き残れる可能性が高くなるわけで、合理性は納得できます。相手が必要だというデメリットもあるけど、動物であれば動き回って相手を探せることで帳消しになる、だからたいていの動物は雌雄異個体なのでしょう。

……いやでもなあ、人間は相手を探してからまだ苦しむんだよなあ。

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 Re: 『VPCX11シリーズ 取扱説明書』
 2009/11/14 10:49
塩見真一
>>もうひとつ、エディタの動作が変です。

>メールをチェックしたら、そのエディタのメーカーからDMが来ていました。
>Windows7対応版を発売すると、特別優待価格でバージョンアップできると、いうことでした。

メーカーのWebサイトへ行ってみたら、Windows7対応のパッチが提供されていました。
や、余計な出費をしないで済みそうですが、そっちを先に言ってくれよ、という感じです。

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