『国分寺跡を巡る』 2018/04/23 09:11 | 塩見真一 |
| 増田克彦 郁朋社 ISBN978-4-87302-661-9 2018年2月20日 定価:本体1,500円+税
縁あって季節のご挨拶を続けさせていただいている方から、ご著書をいただきました。
大和・山背・河内・和泉・摂津、伊賀・伊勢・志摩・尾張・三河・遠江・駿河・伊豆・甲斐・相模・武蔵・安房・上総・下総・常陸、近江・美濃・飛騨・信濃・上野・下野・陸奥・出羽、若狭・越前・加賀・能登・越中・越後・佐渡、丹波・丹後・但馬・因幡・伯耆・出雲・石見・隠岐、播磨・美作・備前・備中・備後・安芸・周防・長門、紀伊・淡路・阿波・讃岐・伊豫・土佐、筑前・筑後・豊前・豊後・肥前・肥後・日向・大隅・薩摩・壱岐・対馬・多禰。69ヶ国の国分寺跡、僧寺・尼寺の跡地やその近辺で現在「国分寺」「法華寺」を名乗る寺を40年にわたって巡った紀行です。
調査が進んで史跡公園や資料館が整備されているところや、発掘調査はしたがその後は放置されているところ、ここに違いないとわかってはいるが発掘調査ができないところ、どこにあったかすら定かでないところ。 私がそうとは知らずにすぐ傍まで行ったことのある場所も多く、静岡高校周辺や三島楽寿園周辺はつい昨年歩き回ったところですしまだ記憶も鮮明です。 いずれにせよ、私の街歩きは基本的に無目的、乗り鉄のついでみたいなものなので(女子校に引き寄せられる傾向はありますが)、こういうふうにテーマに沿ってあちこち巡るというのは、似て非なるものでしょうねやっぱり。
驚いたのは342ページ、「肥後国分僧寺跡・肥後国分尼寺跡推定地」の記事。
付 熊本から戻って一ヶ月、(中略)震度七の地震が熊本地方を襲った。 ……えっ、オレも熊本から戻って1ヶ月だったんだけど! 記録を繰ってみると私が熊本で市電と熊本電鉄に乗った3日後に増田先生が熊本を訪れていたことになっています。肥後国分僧寺跡は新水前寺電停の近くで、つまり私もそこを通っている。 はあー、日本は狭いねえ。
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Re: 『百合ドリル』 2018/04/16 09:20 | 塩見真一 |
ー動的に回転させながら、穴をあける、きり。穿孔機(せんこうき)。 ……しっかし、なんだこれ、いくら辞書でもひどいんじゃねーかこの文章は。 何が何を回転させるんだ? 何に穴をあけるんだ? 日本語では文末が要点のはずだが、「きり」って何だ?霧か?桐か?キリカCATSは3巻で完結したぞ。 _鹽召垢訖呂寮菽爾鯣弔覆匹鵬,慧てて丸穴を開ける工具。 オレでもこれくらい書くけど? | |
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Re: 『百合ドリル』 2018/04/13 09:01 | 塩見真一 |
| 中身の例として、61ページ、社会人百合の模範解答をひとつ。 読めないでしょうから説明しますと、会社の飲み会で吉高ちーゃんお酌してよ〜と言うオッサンにそれセクハラですからと先輩がピシャリ、女2人で飲もと言ったところが私注ぎますからと言う吉高ちゃんの胸元にドキリ、「あたしの精神構造じつはセクハラ親父と同じなのかも」とグビリ。
いやいやここまでなら百合じゃないだろ、ついつい飲みすぎちゃった先輩を吉高ちゃんがホクホクお持ち帰りしたとか、実は吉高ちゃんわざと胸元開けてたとか、そおいう話なら百合になるけどなー。 ところで、これ描いたの誰、えっ、コダマナオコ、あっ、えっ、コダマナオコ、はうっ……そんな、そんなー。
大好きだったのに。 たとえ七たび生まれかわろうともコダマナオコが好きだと思ってたのに、見てわからないなんて、そんなー……。
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『百合ドリル』 2018/04/12 08:36 | 塩見真一 |
| 奥たまむしほか38名 KADOKAWA ISBN978-4-04-069785-7 2018年3月26日 定価:本体650円(税別)
ドリル ー動的に回転させながら、穴をあける、きり。穿孔機(せんこうき)。特定の技能・能力を向上させるための反復練習。「−学習」▽drill ……と『岩波国語辞典第5版』にはありまして、これをあてはめるとこの本はつまり、百合の技能・能力を向上させるための反復練習の書物である、とゆーことになりますが、そんなわきゃなくて……
■「学生百合」を左の四角に表現せよ。(形式は自由) また、表現した「百合」の意図を簡潔に説明せよ。
……というような課題に対して、絵師が1ページのマンガまたはイラストで答えるというもの。ドリルというよりは模範解答集ですな。
課題は「学生百合」「同棲百合」「姉妹百合」「年の差百合」「社会人百合」「ファンタジー百合」「幼なじみ百合」「先輩×後輩百合」「最高に興奮する百合」、の9題。 答える絵師は39名、回答数の多い順に書き出してみると……
もちオーレ(10点:全課題,特別課題「眼鏡百合」)天野しゅにんた(9点:全課題)黄井ぴかち(9点:全課題)雪子(6点:学生,姉妹,ファンタジー,幼なじみ,先輩×後輩,最高)河合朗(5点:同棲,姉妹,年の差,幼なじみ,先輩×後輩)みかん氏(5点:姉妹,社会人,ファンタジー,幼なじみ,最高)野中友(5点:学生,姉妹,年の差,ファンタジー,最高)伊藤ハチ(4点:姉妹,年の差,ファンタジー,幼なじみ)奥たまむし(4点:学生,最高,最高,特別課題「お風呂でいちゃいちゃ百合」)しの(4点:同棲,年の差,社会人,先輩×後輩)べにしゃけ(4点:同棲,ファンタジー,幼なじみ,最高)安田剛助(4点:同棲,社会人,ファンタジー,幼なじみ)majoccoid(3点:姉妹,年の差,社会人)菅野マナミ(3点:ファンタジー,幼なじみ,特別課題「眼鏡百合」)コダマナオコ(3点:社会人,幼なじみ,最高)こるり(3点:姉妹,ファンタジー,最高)昆布わかめ(3点:姉妹,ファンタジー,先輩×後輩)二階堂幸(3点:同棲,ファンタジー,最高) 広瀬まどか(3点:年の差,幼なじみ,先輩×後輩)むく(3点:同棲,姉妹,ファンタジー)めの(3点:年の差,先輩×後輩,最高)森永みるく(3点:学生,最高,特別課題「下着でいちゃいちゃ百合」)くるくる姫(2点:同棲,特別課題「ボーイッシュ×ボーイッシュ百合」)げしゅまろ(2点:学生,幼なじみ)高崎ゆうき(2点:同棲,年の差)タジマ粒子(2点:学生,ファンタジー)ちさこ(2点:姉妹,社会人)原悠衣(2点:最高,特別課題「眼鏡百合」)みなみ(2点:幼なじみ,先輩×後輩)Tiv(1点:学生)アジイチ(1点:最高)タカダフミ子(1点:幼なじみ)竹嶋えく(1点:先輩×後輩)遠山えま(1点:年の差)ならば(1点:最高)はちこ(1点:学生)ばにら棒(1点:年の差)ハル犬(1点:先輩×後輩)フライ(1点:社会人)
……で、カバー・カバー下を含めて合計123題。 あっと、ちなみに、「形式は自由」ですが、18禁は禁止みたいです。
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Re: 『方法序説』 2018/04/02 09:39 | 塩見真一 |
自分自身で意外かつ恥ずかしく思ってしまうような嗜好を自分が抱えていたことが判明して……
「我金髪ロングを好む故に我在り」
……と、言ってしまうわけですが、だっていや、こんなことがわかってしまったら自分の存在を疑うわけにいきませんがな。「こんな嗜好を抱えているこのわたしは必然的に何ものかでなくてはならない」、間違いないでしょ。
で、さらに気が付いたわけですが……
>なぜ「我思う故に我在り」がこうも広く知られているのですかねえ。
……そりゃ要するに、カッコイイ言葉だから、ですな。 「我思う故に我在り」とか言っておけば、虚構と実在の隙間とかいった何やら深遠なる思考を巡らせているかの如くに聞こえますからな。そんな虚栄心でこの言葉を使う人が続出して、それで広く知られるようになったに違いないですな。
ま、裏返すと、「我金髪ロングを好む故に我在り」が広く知られることはなかろう、と、いうことですが。
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Re: あれから7年 2018/03/23 10:29 | 塩見真一 |
| 実は当初、キャンドルナイトのあと駅前のホテルで1泊して翌朝帰京するプランを立てたのでしたが目当てのホテルが満室で、他をあたれば済むだけの話なんだけれど、それなら今年はもう止めようか、と、思いました。 「がんばろう」のキャンドルを見るのが、昨年あたりから、だんだんと辛くなってきているのです。
福島はなぜがんばらきゃいけないのか。 7年経ってまだがんばらきゃいけないのか。 いったいいつまでがんばらきゃいけないのか。 大人ががんばるのはともかく子供たちががんばらなきゃいけないのは間違ってないか。 震災後・原発事故後に生まれた子供たちに「がんばろう」と言うのは間違ってないか。 平穏な日常を願っているだけなのに、なぜ私の口からはこういう言葉が出てくるのか。
答えを求めているわけでもないんだがなーと考えながら、食事をしてお土産物を多めに買って、やまびこ220号に乗ったのでした。
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Re: あれから7年 2018/03/21 09:56 | 塩見真一 |
| 岩沼で乗り換えて1駅戻り、槻木で阿武隈急行に乗り換えました。発車を待っているとサイレンが鳴り、そうかその時刻だったなと思って、北東へ向って手を合わせました。
福島に着いたのは16時過ぎ。駅前広場では「キャンドルナイト」の準備がもうかなり進んでいました。ぱっと見ただけでも昨年よりキャンドルの数が増えていて、ひとつひとつ見ていくと、子供さんが書いたらしいものが増えているように思えました。
17時半になると点灯式、副知事ほか数名の方々が挨拶されました。その言葉は、福島はまだ哀悼の中にあり復興をその手につかもうとしているところ、と、聞こえるのでした。
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Re: あれから7年 2018/03/19 09:12 | 塩見真一 |
| 浪江で代行バスから降りました。どういうわけだか次の電車まで1時間半ほど空いていて、ほとんどの乗客はバスでそのまま原ノ町まで行くのですが、浪江の街を歩いてみたい私にとってはむしろちょうどよいダイヤです。
駅前の街には生気がありませんでした。 タクシーが1台。歩いている人はバスから降りた3人だけ。車が来たと思ったらパトカーばかり。営業していないスーパーマーケット。色褪せた看板。玄関をベニヤ板で塞いだ民家。さび付いた放置自転車。4輪ともパンクして座席にゴミ袋が詰め込まれた自動車。雑草で覆われた病院の車寄せ。投入口がガムテープで塞がれたポスト。 避難指示が解除されたのは昨年3月末、ほぼ1年経っているのに。 ゴミ収集は再開されているようでしたが、出されているゴミは人が生活している証拠とは見えなくて、家の片付けを始めた結果のように見えるのでした。
昨年訪れた小高は避難解除から8ヶ月くらいだったけれど、まだ更地のほうが多かったけれど、街が生き返ったこと、目を覚まして起き上がろうとしていることははっきりわかった。弱くてもたしかな拍動があった。 浪江は避難解除から1年で、息をしていなかった。 死んでいる街を見るのは久しぶりで、予想もしていなかったし、ひどく堪えました。
町役場隣の仮設商店街はイベントで賑わっていたので、他の地区には人が戻ってきているのかとは思いましたが、私の心は晴れないままでした。
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あれから7年 2018/03/16 09:39 | 塩見真一 |
| あれから7年、3月11日にまた福島へ行ってきました。
早朝に「ひたち1号」で東京を立ち、いわきで531系の普通列車に乗り換え。昨年終点だった竜田を通り過ぎで富岡へ。 富岡駅は、位置は変わっていないはずなのですが、ホームも線路も、駅舎も駅前広場も新しくなっていました。福島第一原発の南10km、海岸線から300m、標高8mですから、つまり、津波で流された駅だったのに違いありません(行く前に調べておかなかったのはいささかうかつでしたが)。 跨線橋から北方、まだ運転休止中の双葉方面を眺めると、伸びて行く線路の海側には黒々と除染袋が積み上げられているのでした。
代行バスは発車すると、新しく建てられた住宅地を通り抜け、見覚えのあるショッピングモールの脇を通り抜け、川を渡り、交差点をひとつ越えて、帰還困難区域に入りました。国道6号線の両側には廃墟化した電器店やラーメン屋やスーパーがあり、バリケードで塞がれた民家が並んでいるのでした。 もう何度も通ったところ、何度も見た光景です。昨年見た光景と、特には変わっていません。
けれどこれまでは、こんなにいきなりではなかった。竜田で代行バスに乗り換え田舎道をしばらく走ってから、この光景が現れるのだった。 富岡からだと、ほんの数分でしかありません。ぴかぴかの駅・ぴかぴかの家・ぴかぴかのショッピングモールから、まばたきひとつするかしないかのうちに廃墟の道。 どんよりした空も偶然なのかどうか、なんとも辛い、ひどく胸が塞がる気がしたのでした。 |
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Re: 『方法序説』 2018/02/24 10:05 | 塩見真一 |
| |1600年ごろのヨーロッパに2次元の人はいなかっただろうし等身大ポップもなかっただろうから、
デカルトの時代に2次元の人はほんとにいなかったんだろうか。アニメやゲームは確かになかったけれど、絵を描く技術はあったわけだし等身大ポップくらいは作れてもよさそうだし、しかし絵を大量に複製する技術や人々に知らせ広めるメディアはまったく未熟だったはずだし……と、考えていたら気が付きましたよ。
「かれ想わるる、故にかれ在り」 2次元の人が存在するために必要なのは人に想われることであって、アニメやゲームや等身大ポップやクリアファイルやフィギュアやそのほかあれこれは、想いを集め宿らせる媒介物、つまり依代。依代は誰の目にも見えるので、想っていない人の目にも見えるので、桜沢みなのの存在を認められない人にも桜沢みなのの等身大ポップが存在することは容易に認められるわけで、つまり依代を大量生産する技術やメディアが充実することで2次元の人の存在は明白になるけれども、それが本質ではない。
……て、なにやらもっともらしい理屈は付いたけど、これはたしかに真理だと思うけど、けどまあ、受け入れ難いよな。つまり、女子中学生で料理上手でチョコレートケーキを作ってくれる大家さんなんているわけないから前田の妄想に違いない(←『大家さんは思春期 (6)』p56)、なのに、「前田の妄想であるが故にその大家さんは存在する」と、いう、一見矛盾する結論が出るので。
それに、役に立たないしな。「かれ想わるる、故にかれ在り」といったところで、デカルトの時代に2次元の人がいたのかどうかはわからないままだし。はてさて。
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Re: 今更ですがあけまして 2018/02/21 18:51 | 塩見真一 |
みちるさん、げほがほごほげほ、人生12回めの風邪をひいた塩見ですがほごほげほがほ。 ま、回数はげほげほ、ちょっと間違ってがほごほ、るかもしれげほがほごほげほがほがほがほ。
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今更ですがあけまして 2018/02/15 18:06 | みちる |
はい、ご無沙汰に書き込みます。 ここ数年、新年はじめ季節の挨拶もあちこちできないでいました。 昨年は暑中見舞いを印刷する段になり名簿が正確か自信がなくなり、年賀は無理でも寒中見舞いも印刷直前で…家族の転勤予定が出てストップ
なかなかちゃんとご挨拶するのも難しいと…あ、私がいろいろダメなのか。 というわけで、なんだか人生12回目の引越しをすることになりました。 埼玉の荒川より西エリアです、都内に出るには格段に便利になります。
さてさて、こんなタイミングで名古屋に行ってきました。 行きはヨイヨイのコンセント付き座席だったのですが、帰りは違いました。 こだま利用なので古い車両にあたることはあるのですが、きちんと時刻表で確認しないからこんなことになるんだと車内で落ち込みました。 ダイヤ改正のタイミングで久々に時刻表買おうと固く誓うのでした。
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『方法序説』 2018/02/10 12:44 | 塩見真一 |
| デカルト(谷川多佳子訳) 岩波書店 ISBN4-00-336131-8 1997年7月16日−2017年8月4日第33刷 定価(本体520円+税)
桜沢みなのさんは虚構だけれどここ三峰口駅に桜沢みなのさんの等身大ポップが立っていることは現実であり桜沢みなのというキャラクターは確かに実在しているわけで、て、これやっぱり「我思う故に我在り」に行きつくんかなー…… ……とか言ったものの、デカルトがこの言葉で何を言おうとしたのかほんとのところは知らなかったので、この歳になって読んでみました「方法序説」。
(46p) ほんの少しでも疑いをかけうるものは全部、絶対的に誤りとして廃棄すべきであり、その後で、わたしの信念のなかにまったく疑いえない何かが残るかどうかを見きわめねばならない、と考えた。(中略)しかしそのすぐ後で、次のことに気が付いた。すなわち、このようにすべてを偽と考えようとする間も、そう考えているこのわたしは必然的に何ものかでなくてはならない、と。そして「わたしは考える、ゆえにわたしは存在する〔ワレ惟ウ、故ニワレ在リ〕」というこの真理は、懐疑論者たちのどんな途方もない想定といえども揺るがしえないほど堅固で確実なのを認め、この真理を、求めていた哲学の第一原理として、ためらうことなく受け入れられる、と判断した。 ……なんだ。「アレが実在することは証明できないが、私が実在することは証明できる」とかいう話だと思ってたんだけど、べつだん、虚構と実在について述べたわけではなかったのか。
ま、時代背景ということはあるだろうな。デカルトの時代、1600年ごろのヨーロッパに2次元の人はいなかっただろうし等身大ポップもなかっただろうから、デカルトの言葉が桜沢みなのの存在を考えるうえで役に立たなくても、そりゃあしかたない。
とはいえやっぱり、それが何?だから何?、と、言っちゃいますね。 デカルトはこのことにすぐ気が付いてすぐ受け入れていて、どう必然なのかどれだけ堅固で確実なのか、自分の中でもたいして検証していないみたいだし、読み手に対してまるっきり論証してみせていない。 ダメじゃん。
荘子の「胡蝶の夢」であっさり否定できることは棚上げしてもいいけれど、哲学・科学の何かしら転換点に現れた言葉なのかもしれないけれど、やはりどうにも納得しがたい。なぜ「我思う故に我在り」がこうも広く知られているのですかねえ。
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Re: 年賀状 2018/01/23 10:37 | 塩見真一 |
| 最後はこちら、同じく12月10日に三峰口駅で。
今年は宛名面にサムネイルを並べたのですが、つまり、ここを見てない人にはさまざまな写真を使っていることが伝わらない、自分が受け取ったのはさまざまな中のひとつだということが伝わらないのに気が付いたのですね。それでダメってことはないんだけど、その写真を知り合いみんなに送ったと思われると私としてはちと悔しい、みたいな。 サムネイルも8点なので、やはり全部ではないのですが、ま、それはそれでいいかな、と。
ところで、今年選んだ写真は空とか水面とか、「広いスペースを開けてある」構図が多いのですが、それはつまり、そのスペースに長めの文章をはめ込もうと思っていたから、なんですね。昨年一昨年に年賀状を出せなかった理由を断片的にしかお知らせできていなかったので、今年は出せるようになった理由も含めてちゃんと書こうかと思っていた、……のですが、書いてみたらやっぱりとても長くなるし、知ってる人は知ってるし知らない人には知らせる必要がないといえばたしかにないし、なんで、「謹賀新年」または「新年おめでとうございます」だけで終わりにしたのでした。
そうそう、ひとつだけ「あけおめことよろ」が合いそうな気がして入れてみたのですが、むーたしかに合うけどしかしこりゃダメだろやっぱり、と思って止めにしました。来年は何らかの形で「あけおめ」を使ってみようと思っていますが、まあやっぱり止めにするかもね。
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Re: 年賀状 2018/01/18 10:28 | 塩見真一 |
| 同じく12月10日に三峰口駅で。
実のところ、これまでSLには特段関心がありませんでした。物心付いたときにはもうSLは過去の遺物で、博物館や公園に据えてあったりどこかの遊園地で走らせていたくらいでしたし、大井川鉄道や「SLやまぐち」やこの「パレオエクスプレス」やそれ以降の観光列車も要するに遊園地の延長だと、つまりこう、虚構的な存在だと思えるわけです。 虚構だからといって軽視する理由はないはずだけど、なぜなら虚構は現実の一部なので、たとえば桜沢みなのさんは虚構だけれどここ三峰口駅に桜沢みなのさんの等身大ポップが立っていることは現実であり桜沢みなのというキャラクターは確かに実在しているわけで、て、これやっぱり「我思う故に我在り」に行きつくんかなー……とか考えていたところへこのC58363がやってきたわけですが、いや、圧倒的。
見上げる大きさの機械ががっしがっしと動いている質量感・実在感、あれこれめんどくさい考えはとりあえず消し飛びます。頭が空白になったところへ「おおー、男の仕事だねえ」という声が聞こえてきたのでした。
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Re: 年賀状 2018/01/15 09:40 | 塩見真一 |
| 12月10日、写り込んでますが、秩父鉄道三峰口駅で撮ったもの。
桜沢みなのさんは間違いなくこの日この場所にいらしたのですが、それがまるでハメ込み合成であるかのような写りかたになっていて、なんとも奇妙な虚構感というか、現実感というか。 いやほんとヘンな写真が撮れたよなあ。
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Re: 年賀状 2018/01/15 09:28 | 塩見真一 |
| 続いては12月2日に東京都足立区、舎人公園で撮ったもの。実は飛行機が1機、羽田を飛び立って西日本方面へ向かう飛行機が写っているはずなのですが、うーん、見えませんよね。
この日は昼過ぎに家を出て、都庁前で都営1日切符を買って大江戸線に乗りぐるっと回って上野御徒町へ、上野から日暮里まではJRに乗り、日暮里・舎人ライナーで見沼台親水公園へ、帰りは熊野前から都電荒川線で王子駅前へ、飛鳥山公園の「アスカルゴ」に乗って、また都電で新庚申塚へ、西巣鴨から都営三田線に乗り春日で大江戸線に乗り換えて新宿へ帰ってきたのでした。面白かったのは、都庁前から乗った大江戸線の車両が12-651だったのですが、春日から乗ったのも同じ12-651だった……いや、それがどう面白いのかと問われるとちょっと困るわけですが。
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Re: 年賀状 2018/01/14 09:52 | 塩見真一 |
| 続いては8月5日に名古屋市でリニモの車内から、たぶん芸大通から公園西のあいだあたり……あれ、名古屋だと思ってたけどいま地図を見直したら長久手市ですな、なんてこった。
「かぶりつき」写真ですが、こちらは割と楽に、窓枠の間に観覧車がうまく納まるタイミングを狙って撮ることができました。なんたって遠くから見えてたわけだし、それに、リニモはとにかく揺れないのでね。
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Re: 年賀状 2018/01/14 09:50 | 塩見真一 |
| ちょっと飛んで6月24日に浜松市、天竜浜名湖鉄道の気賀駅で撮ったもの。
気賀駅で降りることにしたのはまったく乗り鉄的な理由。手頃な待ち時間で反対方向の列車がやってきて、数駅戻るとまた手頃な待ち時間で次の列車がやってくるからであって、大河ドラマとか女城主とか知ったことではなかったのですが、でも降りるとそういう目的で来た人の波に巻き込まれるわけです。やれやれ、とか思うわけだけど、しかし考えてみるとホーム上屋が赤い垂れ幕で飾ってあったりするのはたぶん「そういう人たちが来るから」なので、どっちがいいとも言い難い、やれやれですね。
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Re: 年賀状 2018/01/13 19:46 | 塩見真一 |
| 次はこちら、4月1日にいわき市で撮ったもの。 これはあの、取引先某社の社員有志グループに潜り込んで農作業ボランティアに行って、翌日アクアマリンふくしまへ行ったあのときですね。夕方のいわき市内を歩き回って、駅北側の丹後沢公園で空を見上げたのでした。
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