ログイン
メインメニュー
掲示板内の検索

検索語は2文字以上(英字4文字以上)で指定してください。
半角スペースで区切って複数の語を指定することもできます。

2013年春の掲示板

すべての投稿をたたむ この掲示板には投稿できません
[1]ページ
 『となりの柏木さん (6)』
 2013/05/24 09:04
塩見真一
霜月絹鯊 芳文社 ISBN978-4-8322-4295-1 2013年 5月26日 定価:[本体590円]+税

「爆ぜろ」というセリフを最近見たのはなんだっけかなと思って探してみたら、桜庭雄斗が言っていました。桜庭雄斗というのはあいつ、柏木さんの隣のオタク君です。

……なぁにぃ、桜庭、おまっ、柏木さんと仲良いくせにっ、おまえこそ爆ぜろぉ……と思った方も多いだろうとは思いますが、それがねえ、なんかこの二人、不思議に進展しないんですな。どうも柏木さんのほうが鈍いというか恋愛とかあまり意識にないみたいで、桜庭くんはそれなりに頑張っているんだけどモヤモヤオロオロするばかり。ようやく半歩前進したのにクラス替えになったらどうしようとかorzしてる間に和樹が清花とくっついてしまったもんだから「爆ぜろ」と、いうわけですよ。

でもなあ雄斗よ、だからといって表紙の隅でジト目してたりするのはどうかと思うぞ。
だいたいおまえ、もう十分柏木さんの特別じゃないか。柏木さんと好きなアニメの話できるのおまえだけじゃん。Sayaneさんのことにしたって……あれ?

や、いま気がついたけど、お絵描きSNSが話に出てきてませんね。てゆうか、見返してみると6巻ではパソコンすら出てきていない、「お絵描きSNSで始まる恋」とかいうキャッチコピーが付いてたのに、ぜんぜん普通の学校もの漫画になってしまってます。

むう、それでいけないわけじゃ、ないんだけど、なー。

ページ先頭へ ページ末尾へ
この本を買う この掲示板には投稿できません
 Re: 『ふ〜ふ (2)』
 2013/05/22 11:02
塩見真一
ぬぉ、話の流れ的にコメントしにくいご報告ですが。

……んー、やっぱりここは「爆ぜろ!」でいいでしょうか。

ページ先頭へ ページ末尾へ
 この掲示板には投稿できません
 Re: 『ふ〜ふ (2)』
 2013/05/20 17:37
みちる
なんで結婚なんだろう?
これって普通(と言う表現が適切かどうかはともかくとして)に男女でも別に法律婚を選ばなくてもいいんじゃないかとか思うときありますね。
そうかと思うと知り合いの男性のがFacebookのステイタスが「婚約中」相手が同棲中の男性…ってなことも有ったりします。
この国じゃ当分認められないと思うんですけどねぇ…
その前に夫婦別姓とか根本的に戸籍制度の見直しとかしてほしいこといっぱいありますよ。

で変なタイミングですが報告しときます。

離婚したり再婚したりしました。

もうホントまたか?って感じですが(;´∀`)
ここに至る経緯で事実婚についても何かに穴が空くんじゃないかってぐらい調べましたが社会保障制度的なことは事実婚でも認められたりするんですが、税金のシステムは戸籍でつながってないと何が有っても他人なんですよね。
まぁ結局結婚って税金のシステムなんだなぁと。

ページ先頭へ ページ末尾へ
 この掲示板には投稿できません
 『ふ〜ふ (2)』
 2013/04/29 11:40
塩見真一
源久也 一迅社 ISBN978-4-7580-7238-0 2013年5月1日 定価:[本体857円]+税

左は新婦、姫藤喜菜々。右も新婦、都寿美。
一緒に暮らして1年ちょっと、まったりいちゃいちゃの百合カプが、通りすがりの女性に一目惚れされたり、通りすがりかと思ったらお姉ちゃんに口説かれて目覚めた人だったり、お姉ちゃんの今カノと三角関係になったり、お隣の百合カプがぎくしゃくしたり、ネコの子……じゃない仔猫を預かったり、お姉ちゃんが今カノ一筋になったり、はて主人公誰だったっけと思ったあたりで、とうとう結婚式を挙げましたというお話。結婚式と言っても、お隣さんの部屋を飾り付けただけ、お隣のはやせさんが神父役で、他の参列者も含めて7人のつましいものです。

このあいだ、東京ディズニーシーの結婚式場で女性どうしのカップルが式を挙げたというニュースがありました。女性どうしということより、二人ともウェディングドレス姿だということが大変で、一度は式場に拒否された、どちらかがタキシードでしたらよろしいですがと言われたのだそうです。
それからまたこのあいだ、フランスで同性婚を認める法律ができました。実際に結婚する同性カップルが出てくるのは6月ごろだろうと言われています。

うんまあ、いいんですが、しかしやっぱり、なぜ結婚しなきゃならんのですかね。
「好きになる」ことを人はコントロールできないから、同性だろうとなんだろうと好きになっちゃったらもうしかたない、他人ができるのは幸せを祈るだけだ、とは思うのですが、しかし結婚はなあ。
お隣のはやせさんが言ってます。
だってそうやろ?
 女同士でお互い好きになるんも奇跡やし
  一歩進んで恋人同士になるんも奇跡なんやから
……いや男と女でだって十分奇跡なんだけどさ、とにかくそういう奇跡を手にしたうえに結婚しようってのは、それは欲張りっちゅーもんやろと、思うんですよ。
……や、「リア充爆発しろ」と同じじゃないかと言われれば、まあそうかもしれないんですが。

まあいずれにせよ、同性婚が広まったら百合ものコミックもまた増えてくるかもしれない。そうなったら私はちょっと楽しいですな。

ページ先頭へ ページ末尾へ
この本を買う この掲示板には投稿できません
 『放課後アトリエといろ (3)』
 2013/04/15 09:21
塩見真一
華々つぼみ 角川書店 ISBN978-4-04-120315-6 2012年7月26日 定価:本体760円(税別)

美術部モノのストーリー4コマをひとつ。発刊から半年いや10ヶ月ほど経っていますが、別に積んであったわけではなくて、新刊の時に見逃していたらしい。このあいだちょうど1巻2巻を読み返していたときに書店で見つけて、ぅぉ3巻出てたのかと、軽く跳び上がりました。

正確に言うと、「美術部」ではありません。「総合芸術研究同好会」、一部では「裏ビ」とも呼ばれています。小早川成(こばやかわ・なる)、表紙左の、ち……じゃなくて、せ……でもなくて、しょ……でもなくて、むーいや見てのとおりなんで他に言いようがないんですがそれを言うと怒るんですよ成ちゃん、とにかくその成ちゃん部長がもとからあった美術部を飛び出して作った同好会です。
表紙右が副部長の藤乃彩子、この2人が3年生で、2年生が霧島凛と犬飼ふみの2人、1年生が高橋寧々、華村香、そして少し遅れて入部した葛城すみれ、全部で7人。放課後、部室(もとは防災備蓄倉庫第二教室)に集まって絵を描いたり勉強したり掃除したり暑さでうだったり、画材屋へ買い出しに行ったり、学食でお昼を食べたり、公園で絵を描いたり、水着を買いに行ったり川へ泳ぎに行ったり、美術部と合同で合宿に行ったり、というお話。作中の時間はゆったり流れていて、寧々と香の入学直後から始まった物語が3巻では夏休みになりました。

どことなく水城まさひとさんのような、妙にまじめすぎる感じもあるのですが、まあ悪いわけじゃない、「エン女医あきら先生」だって11巻まで出ましたしね。こちらも7人で7巻、いや、十人十色だからあと3人部員が増えるんだろうな、じゃあ10巻、続いてくれると嬉しいです。

あとがきに、1巻のアンケートはがきを集計した、キャラクターの人気ランキングが出ていました。1位はというと、ぅぁやっぱり凛ちゃんかと、軽く跳び上がりました。

ページ先頭へ ページ末尾へ
この本を買う この掲示板には投稿できません
 Re: 『月とにほんご』
 2013/04/13 10:07
塩見真一
もうひとつ、日本語能力試験について。

月が通った日本語学校は、日本の大学に留学することが目標の人たちが通う、つまりかなりレベルの高い学校だったそうです。日本語能力試験も一番上の「N1」が目標、というよりN2以下のクラスは持っていても大学が評価に入れてくれないのだそうですな。ところがこのN1が難しい。N5からN2まではだんだん難しくなるのに、N2からN1へはどかんとものすごく難しくなるのだそうです。

ふーん、と、私は漢字検定を思い出しました。漢検のゲームを以前ためしにやってみたことがあるんですが、あれも1級がものすごく難しくて、それで準1級というクラスがあったな、と。いや難しいというより、そんなこと知っててどうすんだという、「漢字オタク検定」とでも言ったほうがよさそうな感じ。なるほど、2級が一般ビジネスレベルだと言われるのは、難しさではなく実用性の意味だったのかと納得したのでしたが、さてそれで、N1が難しいというのはどういう難しさなんでしょうか。

公式ウェブサイトに問題例がありました(http://jlpt.jp/samples/forlearners.html)。N1の問題例を見てみたら……
言語知識(文字・語彙)3[言い換え類義]

   の言葉に意味が最も近いものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

このマニュアルの説明はややこしい。
   1 明確だ   2 奇妙だ
   3 複雑だ   3 簡潔だ
……やれやれ。

ページ先頭へ ページ末尾へ
 この掲示板には投稿できません
 Re: 『月とにほんご』
 2013/04/11 09:26
塩見真一
月が言う、日本語のおかしなところからひとつ。
そういえば「ビルが建っている」って変な言葉デスヨネ

ビルは「建てられる」もので 「建っている」はヘンデス

「ビルが建っている」ではビルに意思があって 自分から「建っている」カンジ

日本人はビル生きてる思テマスカ?

……なるほど。
矢澤教授の解説をまとめていうと、日本語は行為の結果に注目するので誰がしたかをあえて言わない、しかし中国語は人の行為に注目するので、誰がしたかを言わない日本語的な言いかたは奇妙に見られる、のだそうです。

以前に「いる」「ある」について考えたことがありましたが、ええと、「いる」は現在で「ある」は完了、だったよな。しかしそれだと「建っている」が、それまでの過程を無視していま建っていることを言っている意味になる、そんなはずは、ないよねやっぱり。
てゆうか「建っている」とは言っても「建ってある」とは言わないもんな。

日本語は難しいです。

ページ先頭へ ページ末尾へ
 この掲示板には投稿できません
 『月とにほんご』
 2013/04/03 12:29
塩見真一
井上純一 アスキー・メディアワークス ISBN978-4-04-870772-5 2013年2月22日 定価:[本体952円]※消費税が別に加算されます

『中国嫁日記』は取り上げませんでしたが、その延長線でこれ。
40を過ぎてもう一生結婚しないだろうと思っていた日本人オタクリエイターが、ひと回り下、まだ20代の中国娘を嫁に貰ったという話ですね。その嫁、月(ゆえ)が日本に来てから通った日本語学校の同級生や先生たちのこと、日本語能力検定試験のこと、東日本大震災のこと。それと、月が日本語に対して抱いた疑問に筑波大学の矢澤教授が答えるコーナー、日本語の妙なところを月がどう思うか(編集部で用意した設問に)答えさせて矢澤教授に解説してもらうコーナー。月の疑問というのは……
   「〜するものだ」と「〜することだ」はどう違いマスカ?
   「日本」はニホンとニッポン、ドチが正しいデスカ?
……といった感じで、編集部で用意した設問というのは……
   「ありがとう」に対して日本人が「いいえ」と答えるのをどう思いますか
   「結構です」を日本人はYESとNOの両方の意味で使うので困りませんか
……といったような感じ。

まあなあ、本自体はどうもよろしくないです。『日本人の知らない日本語』と比べるのは筋違いかもしれないけど、『中国嫁日記』に比べてもひと回り、ふた回り見劣りする。中身がかぶっていて一度読んだことがあるような話が多いのはしかたないかもしれないけれど、なんかこう、デカく引き伸ばしてある絵が多くて、中身が薄く見えるうえにガシャガシャうるさい。さらに、家で読んだときは気が付かなかったのだけど、事務所へ持ってきて明るいところで見たら2色刷の色が蛍光色なんだな。なるほど、うるさい印象はこれで増強されてたのかと納得はしましたが。

とはいうものの。
国どうしの関係がきしむ中、月とジンサンが幸せであるように、ゆんちゃんにニコニコさんにソンヒ君にミョンちゃんに、ウチの3階の日本語学校の留学生たちにも、この日本に愛着を持ってもらえるように、日本のいいところも悪いところも理解してもらえるように、願わずにはいられませんです。

ページ先頭へ ページ末尾へ
この本を買う この掲示板には投稿できません
 『バイオマス材収入から始める副業的自伐林業』
 2013/03/30 11:44
塩見真一
中嶋健造編著 全国林業改良普及協会 ISBN978-4-88138-271-4 2012年3月10日 定価:[本体1100円]+税

だいぶ長いこと積んであった本。バイオマス材、つまりエネルギー資源としての木材・森林は今後重要性が増すに違いないし、林業にとってはチャンスだろうと思うので読んでみたのでした。
中身を抜き書きすると、まず「土佐の森」編、平成13年から高知で活動してきたNPO法人「土佐の森・救援隊」について。
高知では松本誓さんという方が平成5年ごろからいくつも森林ボランティア団体を立ち上げたそうで、救援隊もそのひとつです。多くの森林ボランティア団体が「環境」にフォーカスしているのと違い、松本さんの立ち上げた団体はまっこうから「林業」をやろうとしていることが特徴。早い話、新入会員にまず教えるのがチェーンソーの使いかたなんだそうですよ。日本の山林は小規模所有、つまり多くの山主がごく小さな山林を所有していて、それが林業をずるずる衰退させてきた一因であり、森林管理の足を引っ張る一因になっているのですが、松本さんたちは逆に、林業に関わる可能性のある人がそれだけ多数いるのだと考えたのですね。機会があれば・指導者がいれば・機材を借りられれば、持ち山を整備したい・木を伐り出して収入にしたいと思っている人がいるはずだと。

なるほど、私が昨年山口まで行って学んできた、発想の転換ですね。
林業がダメだというのもいままでの方向で考えているからで、山主が自分で伐るという零細規模の林業は十分に儲かる、それで一家がちゃんと食っていける。実際、救援隊の思惑は的中して、仁淀川町で7人と言われていた専業林家が20人に増え、副業林家・ボランティアも含めると800人、町の人口の1割が森林に戻ってきたそうです。

「土佐の森編」に「木の駅プロジェクト編」「自伐林業の広がり編」と続きますが、そうだなあ、エネルギー資源の観点が薄いというか、採算性や地域活性化に視点が偏っていて、微妙に噛み合っていない気もします。それに、いいことばっかり書いてないか、いいことばっかり見てるんじゃないか、という懸念も少々残ります。

まあしかし、私も長いこと零細規模のIT業でちゃんと食ってきていますしね。地球が明らかに狭くなってきたこの時代、世の中が小規模を目指す方向に変わっていくことは、人類がこの先ちゃんと食っていくために有効なんではないかなと、そんなことも思いました。

ページ先頭へ ページ末尾へ
この本を買う この掲示板には投稿できません
 『ヴァイスの空』
 2013/03/16 09:26
塩見真一
あさりよしとお+カサハラテツロー 学習研究社 ISBN4-05-603181-9 2003年6月26日 定価:[本体848円]※税が別に加算されます。

こうのさんの言う、「漫画にはサイレントという絵のみで展開させる手法があるのです」で思い出したのがこれ。その後新装版も出ているのですが、私が読んだ初版を引っ張り出してきました。
物語についてはあえて触れない……まず無いだろうがありえなくもない人類の未来、くらいにしておいて、ラストの第12話「帰還」がセリフなしのサイレントなのでs……あれ、見直してみるとそうでもないな。セリフがないのは扉を含めて10ページだし、そこにも擬音や、感嘆符・疑問符だけのフキダシは付いていて、絵のみで展開しているわけではない。……また偽の記憶でしたかね。

……いやそうじゃないよ、サイレントというには中途半端ではあるけれど、それでも読んだ私には強烈な印象が残った、大事なのはそっちです。

「帰還」という、やり直しのできない決断が下され、ヴァイスとノアールがテレビを通じて人々にそのことを知らせる、そのシーンにセリフはありませんでした。それなのに、それだからこそ、ヴァイスの言葉に込められた決意、そして確信、私には紙面からびしびしと伝わってきて、思わず目頭が熱くなったのでした。いや、今でも熱くなって困ります。

これ、12話は終わりまでセリフなしでも行けるんじゃないかと思うんですが、……あーそうか単行本ではできても、連載で12話だけ読むとわけわかんないですね。それも掲載誌「4年の科学」だもんな、小学生相手だと考えると、なんとも思い切ったことをやったもんですけど。

ページ先頭へ ページ末尾へ
 この掲示板には投稿できません
 Re: 『ぼおるぺん古事記(三)海の巻』
 2013/03/15 11:50
塩見真一
もうひとつ、こうのさんが難しいという敬語について。

言われてみればたしかに、古文の尊敬・謙譲表現は現代日本語に比べてもごてごてと盛りすぎの感がある一方で、古事記の原文はだいぶあっさりしています。
や、言われてみればというのはつまり、私はあんまり気にしていませんでした。読み下し文の古事記を見ていないのでなんとも言えませんが、でもたぶんやっぱり気にならないだろうと思います。だいたい、尊敬・謙譲のどちらだかわかれば文意はつかめるんだし、学者でもない限り古文の敬語はあらかた読み飛ばしてかまわないと思っているので。

それはそれとして、古事記の原文にない敬語が読み下しの過程で付け足されるというのはどういうことか。
私が思うに……たいして裏付けのない素人考えではありますが、古事記の時代にはそれほど複雑な敬語は存在しなかったんでしょう。それが、次第にエスカレートして平安期にはあれだけごてごてした敬語になった。現代日本語でもたとえば「仰られる」みたいに敬語がエスカレートする現象は見られるので、古代日本語にもそういった変化があったと考えられますから。つまり、後世になって読み下し文を書いた人が、原文よりも後の時代の言葉に合わせて読み下し文を書いたということでしょう。

その人がなぜそんなことをしたのかが問題ですが、ひょっとすると、そのほうが古事記の時代の言葉に合わせるより「古文らしく」見えると考えたから、ではないかな、と。

ページ先頭へ ページ末尾へ
 この掲示板には投稿できません
 『ぼおるぺん古事記(三)海の巻』
 2013/03/12 08:52
塩見真一
こうの史代 平凡社 ISBN978-4-582-28748-6 二〇一三年二月二五日 定価:本体1000円(税別)

日本人なら読んでおきたいぼぉるぺん古事記、ひとまず完結です。
「まにまに」「ちわきちわき」「さるさる」「もゆもゆ」「さちさち」「もしもし」「ことごと」の7編。主な登場人物を挙げると天邇岐志国邇岐志天津日高日子番能邇邇芸命、猿田比古(比は田に比の代用、以下同じ)、猿女君こと天宇受売命、木花佐久夜比売、石長比売、火照命、火遠理命、豊玉比売命、そして、天津日高日子波限建鵜萱草葺不合命と玉依比売命の子供たち、つまり神武天皇が出てくるところまで。そして「神々の系譜」、あとがき、「おとうと」「彼を追いかけて」「ヤマツミ一万尺」。

漫画についてはさておいて、私としてはあとがきの次のところですね。
 だって、漫画にはサイレントという絵のみで展開させる手法があるのです。文字を使わず意味を伝えられるのだから、古文が付いたって読めなくなるはずがないのです。
 思うに、「古事記」の難点は二点に尽きます。名前と敬語です。
 神々の名前は長いうえにころころ変わります。しかし絵を付ければ表記の細かい違いなど問題ありません。
 多すぎる敬語は、そのほとんどは慣例として訓み下しの過程で足されているようでした。そこで、思い切って、原文に記されていない部分は省く事にしました。

ふうむ。神々の名前は私も気になっていました。同じ神にいくつも名前があるのは、同じ人が家では「お父さん」職場では「課長」と呼ばれるようなものかなと思ってあまり気にしていませんでしたが、その後まったく登場しない神々の名前までぞろぞろと並べ立ててあるのはだいぶ不思議です。

まあそれは現代の感覚、当時の人々にとっては神の名前がそれだけ価値のある情報だったのだろう、古事記には登場しなくてもなんらかの物語があったのだろう、とは思うんですが。

ページ先頭へ ページ末尾へ
この本を買う この掲示板には投稿できません
 この掲示板について
 2013/03/03 15:26
塩見真一
この掲示板は、2013年3月・4月用のメイン掲示板です。

春と言えば高山春香、や、「桜Trick」はちょうど2巻が出ましたが、最近のお気にゆりでございます。あと3年で廃校になるという設定にどういう必然性があるのかわからないのですが、あとこの美里西高校が女子高なのかどうかはっきりしなくて非常に気になるのですが、まあなんにしても、女の子はかわいいですね。

……て、少々疲れているのであります。2月のあいだまさに激務で、昨日はへたばって過ごし今日もまだ頭が重い。このご時世に仕事が忙しいのはそりゃもうありがたいことですが、しかしそれで休日にへたばったきりというのでは、……そろそろ年なんですかねえ。

まあそんな今日この頃、2か月に一度というペースも見直したほうがいいかななどとも思いつつ、引き続き「技術を伝えること・物を作ること」を考えていきましょう。

ページ先頭へ ページ末尾へ
 この掲示板には投稿できません
[1]ページ
Copyright © 2004-2010 fpcbook All rights reserved