Re: 提出レポート用の「レポートの日本語表記・正書法ガイドライン」 2011/11/22 13:08 | 塩見真一 |
>この2つのミュージカル 私にとって「よくわからなかった」に分類されていたものなんです(^_^;)
何がどうわからなかったかを明確にして、どうすればそれがわかると思うか考察すればいいレポートになりますよ、・・・って理系のレポートなら、ですがね。
私も先週末は面接授業でした。盛岡へ行って「人と樹の地域環境学入門」を受け、月曜日は釜石へ出て、大槌・山田・宮古とバスで巡り、三陸鉄道に乗り、E5系「はやぶさ」に乗って昨晩帰ってきました。その報告はまた追って。
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Re: 提出レポート用の「レポートの日本語表記・正書法ガイドライン」 2011/11/21 00:55 | みちる |
…という訳で終わりました「舞台芸術研究2」面接授業
二本のミュージカルの映像を鑑賞しました。 「キス・ミー・ケイト」と「RENT」 キス・ミー・ケイトは過去の映画化されたもの RENTはロングランの終演の日の録画をNHKで放送されたもの 両作品ともに劇場上演版を見ております。 つまり近年日本での上演が有ったのですがその点に触れなかったのは先生のお眼鏡にはかなわなかったのでしょう。
しかし困りました。 この2つのミュージカル 私にとって「よくわからなかった」に分類されていたものなんです(^_^;)
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提出レポート用の「レポートの日本語表記・正書法ガイドライン」 2011/11/19 22:57 | みちる |
今日 とある面接授業の初日で、出席とレポートで評点というものだったのですが。 レポートは一ヶ月後に提出期限…なのはいいのですが。 表題の通りガイドラインを渡されまして… A4一ページぎっしりです。
間単にすると 日本語表記が乱れているので最低限守ってほしいことを記した。 とのことで。
改行をしろとか、字下げをしろとか、ぶら下がりしろとか、「・・・」ではなく「…」を使えとか(このくだりで「リーダーで変換する」と書かれてますがMSIMEもgoogle日本語入力も変換しませんでした。多分先生はATOKをお使いなのでしょう。ご丁寧に区点コードも記されてました。 あとは明朝体にしろとか、プロポーショナルフォントは使うなとか…
確かに守れてないので言われても仕方ないんですが。 日本語の授業じゃないんですよこれ(^_^;) ちなみに制限文字数は千文字以上です。
明日も授業だがんばろう | |
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『超小型(ピコ)水力発電装置製作ガイドブック』 2011/11/18 21:57 | 塩見真一 |
| 石田正 パワー社 ISBN978-4-8277-2331-1 2007年1月25日−2009年6月25日1-3 定価(本体 2,000円+税)
あー、さすがにこの季節に滝行は厳しいので、水つながりですし、この本をレビューするということで許して貰えんでしょうか。
この本、『基礎エネルギー工学』を買いに行ったら同じ棚にあって、ぱらっと見てみると面白そうなので買ってきました。 140ページのぺらっとした本ですが8章構成。 まず、ピコ水力発電の現況とか法律とか役場への届出とか。次がペルトンとかフランシスとかカプランとかいった水車の型について。 続いて、ピコ水力発電に適したクロスフロー型水車の製作事例がいくつか紹介されています。アルミ鋳物、またはレーザーで抜いた板を重ねて作るのが良い、ということですね。 それから発電機について1章、充電・配電さらに商用連系ってつまり電力会社の線と接続して売電もできるようにする電気システムについて1章。 6章は建設工事、主に取水設備と管路の話です。7章は事例集で、中部地方のあちこちで稼働しているピコ水力発電所や、著者がスリランカで設置したピコ水力発電所が紹介されています。 最後は部品・資材リスト。 これだけの資料でピコ水力発電所を作れるかというと、んー、私はちょっと自信がないけど、機械・電気・土木に多少の経験がある人ならなんとかいけるんじゃないでしょうか。
そもそも水力発電所は比較的小規模なものが多いのですが、ピコ水力発電と呼ぶのは中でも出力1kW以下だそうです。一般の家庭でも50アンペアつまり5kWくらいが当たり前ですから1kWというのは小さすぎるようにも思えますが、山小屋とかなら十分。それに水流はふつう途切れないので24時間365日、閏年の2月29日も、常時発電できる強みがある。適当なバッテリと組み合わせれば100W程度の出力でもけっこう使えるらしいです。 日本ではたいていのところで水が流れていますし、電源を分散することには災害対策というメリットもある、将来、ピコ水力発電が主要電源のひとつになってもおかしくないと私は思いますね。
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Re: この掲示板について 2011/11/17 16:47 | みちる |
おう!!! 全く気が付かなかったです。 塩見さんと私は取り敢えず滝で修行ですかね? | |
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Re: この掲示板について 2011/11/17 09:50 | 塩見真一 |
おあっ!o! ……どうしたもんで、しょう、か。
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Re: この掲示板について 2011/11/17 00:33 | 麗明舎 |
2011年冬の掲示板が2つあるんですよ。困ったなあ。) | |
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【読感】オフィスのざしきわらし 2011/11/16 21:55 | みちる |
小坂俊史著 ISBN=978-4812476789 竹書房 「モノ」シリーズ意外は読まないかなぁと思っていた小坂俊史… うっかりツイートをフォローしてしまい…買っちゃいました。
できの悪い「座敷わらし風味」のOLの話です。 自分自身OLらしいことを少ししかやっていないのでほう会社とはそんなものなのかと思っていたら著者は「会社勤めのないことを激しく後悔」しているそうで…そうだ確かこの人大学生の時に漫画家デビューしたんだった…はずと
いや何かというとですね このままじゃこのページ大学ネタに埋め尽くされるので(苦笑) 今週末私も受業なのでハイ | |
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『基礎エネルギー工学』 2011/11/16 11:32 | 塩見真一 |
| 桂井誠 数理工学社/サイエンス社 ISBN=4-901683-04-7 2002年10月25日−2010年3月25日初版第5刷 定価(本体2200円+税)
面接授業「電気エネルギーシステム入門」で教科書として指定されていた本。教科書ということは必ず持って来いということですが、しかしもし持っていかないと全然ダメかというとそんなこともない。安くはないしどうしたものかなと思っていたんですが、調べたら紀伊國屋に在庫があったので買っておきました。もちろん持って行きましたが、……持っていかなくても済んだかなどうかなあ。
A5版ハードカバーで240ページ、2色刷。「新・電気システム工学」というシリーズの1点で、工学系の大学1〜2年生向けの教科書として書かれたものですが、タイトルのとおり基礎を概観する内容で、どっちかというとエネルギー工学・電力工学以外を専攻する学生向けといった感じです。 5章構成になっていて、「エネルギーとパワー」「電気エネルギー」「エネルギー資源」「熱エネルギーの物理と利用」「化学エネルギーと電池」。 各章末には「問題」があり、巻末に略解があります。……ちょっと拾ってみよか、1章の問題から。□2 体重60Kg,標高差1000mとしたときの,登山に要するエネルギーを見積もってみよ.4時間かけて登るとするときの平均出力は何ワットか. あー、60×9.8×1000を4×60×60で割ると約41ワットと答えは出るんですが、登山に要するのは位置エネルギーだけじゃないわけで、これはかなり過小な見積もりのはずです。そのへんの解説が巻末にあるかと思うと、……別にないな、計算してるだけだ。
ううむ、物理学の教科書ならこれでもいいけど、工学の教科書としてはやはり理論値と実測値の両方を押さえる考えかたを教えてほしいですよ。コラム扱いだけどアメリカスポーツ医学会による運動とエネルギー消費のデータが載っていて、登山は5〜10METS、そこにある式で計算するとつまり360〜730ワット、理論的に41ワットで済むことに360ワット出しているから登山する人間の効率は約11%、いろいろな機械と比べてみるとまあまあ悪くはない……とかいう話をするといいんじゃないかと、私なんかは思うわけです。釈迦に説法、には違いないんですが。
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Re: 「電気エネルギーシステム入門」 2011/11/12 10:36 | 塩見真一 |
>マンハッタン計画で勢い余って膨大な濃縮ウランを作ってしまったので、
マンハッタン計画の話は、R.P.ファインマンのエッセイで少しだけ知っていました。彼はニューメキシコ州ロスアラモスの研究所でマンハッタン計画に参加したのでしたが……そこでの仕事についてはあまり書いてなかったな、原爆に直接関係するエピソードがふたつありました。
まずひとつは、原爆実験のこと。プルトニウムを使った原爆(長崎に投下されたほう)は機構が複雑だったのでニューメキシコ州の砂漠で爆発実験を行っているのですが、それが成功して皆が興奮している中で学者仲間の一人が沈み込んでいた。ファインマンがどうしたんだと聞くと、彼は「俺たちは大変なものを作っちまったんだよ」と言ってまた考え込んだ、今にして思うと彼が正しかった、あの場で彼だけがまともな思考を保っていたと、そういう話でした((困ったことに彼の名前を思い出せないんですが)。 もうひとつは、テネシー州オークリッジのウラン濃縮工場へ出張したこと。行ってみるとウラン溶液の保管方法が悪くて臨界寸前だった、という話でした。一見うまく分けて保管してあるけど、壁1枚隔ててまたウラン溶液が置いてあったりする。そして、作業員は自分が扱っているものがどういう性質のものか、分けておかないとどうなるかまるで知らない。こりゃいかんとファインマンは倉庫の配置を変えさせ、作業員を集めてレクチャーをしたんだそうです。……東海村の臨界事故はなぜ起きたんでしたっけか。
話を授業に戻して、なぜオークリッジでそんなに大量の濃縮ウランを作ったかというと、当時臨界量が正確にわからなかった、20kgから500kgの間だというくらいにしかわかっていなかったからだ、ということでした。 それがどうも引っかかっていたんですが、あらためて考えるとなんか逆ですよね。 ファインマンが慌てたのは臨界量を知っていたからだろうし、広島型原爆が2個に分けたウランの塊をぶつけるという簡単な構造だったのも、テストなしで投下されたのも、やはり臨界量がはっきりわかっていたからに違いないです。一方で長崎型原爆がプルトニウムを30個以上に分けてそれらを同時にぶつけるために複雑な制御が必要だったというのは、臨界量がわからなかったからではありませんかね。……そうだよな、たとえば18kgを30個集めると540kgになる、20kgから500kgの間というのと合致します。 とすると、臨界量がわからなかったのはプルトニウムのほうか。でもけどそうだとするとウランを大量に作ったことやその後の原発がウラン主体であることと噛み合わない。どこかで話が入れ替わっているはずなんですが、はていったいどこでしょう。 | |
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Re: 「電気エネルギーシステム入門」 2011/11/11 09:17 | 塩見真一 |
>この違いをきちんと活かせばエジソンとテスラが戦う必要はなかったような気もするんですが
エジソンのシステムは発電所から需要者まで直流100ボルトでつないでいて電圧降下が起こるため、送電できる距離は3kmが限度だったそうです。逆にいうと需要者から3km以内に発電所を作る必要があり、結果、街中にいくつも発電所を作ることになり、石炭火力だったので公害問題にもなっていたとか。 一方、テスラのシステムは変圧器を使って電圧を上げることで電流を下げる、そうすると損失も減少するので長距離の送電が可能になるというものでした。ナイアガラに水力発電所を作り、40km離れたバッファロー市の工場へ交流11000ボルトで送電したそうです。工場ではやはり変圧器を使って200ボルトくらいに落として使うわけです。 だったらさ、街中にあるエジソンの発電所を変電所に作り替えて、遠くの発電所から交流11000Vで送電したのを直流100Vに変えて配電すればいい話ですよね。 私が思いつくんだからもちろんエジソンだって思いついただろうと思うんですが、そうしなかったのはもしかして当時は整流器がまだなかったからかな。そうだとしても、交流100Vで配電することだって考えられるのに。
エジソンとテスラ(Westinghouse)との争いが「交直戦争」とか「電流戦争」とか呼ばれているのは、電力という重要なインフラがこれで変わったということもありますが、なんというか、えげつない争いだったことも、どうやらあるみたいなんですね。 テスラは1年ほどエジソンの会社で働いていて、どうやら騙されたらしい。タダ働きさせられたというか、少なくとも交流送電に関する研究成果に取り合ってもらえなくて会社を飛び出し、Westinghouseに鞍替えした。 エジソンのほうはというと、交流は危険だというネガティブキャンペーンを打った。交流電気で動物を感電死させたり、さらに電気椅子を開発し当局に働きかけて採用させ、電気椅子で処刑されることを「be westinghoused」と呼んだ。公開処刑ってほんとかよと思いますがね、先生が言うには、表皮効果というものがあって交流は物体の内部には流れにくいから処刑された囚人は相当のたうちまわったに違いない、処刑を見た人にはかなりの恐怖を与えただろう、ということでした。 や、このあいだ絞首刑は残虐で違憲だとか被告が悪足掻きした裁判がありましたが。
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Re: 「電気エネルギーシステム入門」 2011/11/10 09:48 | 塩見真一 |
>文京のセンターは今年新築されたのですが一部屋あたりが狭いなぁと感じてます。
新しくなってから文京へはまだ行く機会がありませんが、全体に放送大学は教室スペースが狭い傾向がありますね。もう1列減らしてほしいと私は思うんだけど、なるべく多くの人に機会を与えたいという考えかたもありますよと、弘前大学の知人には言われました。 埼玉もやっぱり狭いというか窮屈な感じがするんですが、天井が低いとか廊下が暗いとか、もともとがオフィスビルなんで学校には向いてないのかも知れません。
>大宮駅前のモニュメント私が住んでいる頃は有りませんでした。
その頃はまだ現役で走ってたのかもしれませんね。 200系は来月、E5系の増備と入れ替わりで全車退役する予定だそうですが。
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Re: 「電気エネルギーシステム入門」 2011/11/09 20:17 | みちる |
今とっている面接授業が 文京センター長の後輩が趣味でやっていることを「放送大学で教える資格がある」から授業にしてしまったという(まだあと二回授業があるので終わってから詳しく書きます)… 「放送大学で教える価値が」ではないのがなんとも微笑ましいです。
文京のセンターは今年新築されたのですが一部屋あたりが狭いなぁと感じてます。埼玉なのはそのせいでは?
大宮駅前のモニュメント私が住んでいる頃は有りませんでした。 ダイエー(今ハンズ?)のところですかな? | |
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「電気エネルギーシステム入門」 2011/11/09 10:22 | 塩見真一 |
| ……という面接授業を、先週末埼玉へ行って受けてきました。先生の肩書きが放送大学文京学習センター所長って、なぜ文京でやらないのか謎ですけど。
1日めはまずエネルギーと電磁気学の初歩的なところ。続いて静電気から始まり、ガルバーニの蛙とヴォルタの電池、ファラデーやキャベンディシュを経てジーメンスの発電機、電力供給ビジネスを立ち上げたエジソンと、そのシステムを交流送電でひっくり返したテスラまで、電気の科学技術史。 テスラというのは磁束密度の単位で元は人の名前だとは知っていたんですが、その人が何をしたかは知らなかったので、これはまずひとつ収穫でした。 てゆうか、よく考えるとエジソンがしたことだってよくは知らなかったんだよな。エジソンは白熱電球だけでなくヒューズと電力量計と発電所と、電力システムと電力を供給するビジネスを発明したのだということ、それは直流送電だったということ、これも新しく得た知識でした。
2日めは、まず前日の続きで、エジソンがしたことのまとめと、彼が構築した直流配電システムの限界と、「交直戦争」の末それを打破したテスラの交流送電システム。配電と送電と違うところがポイントなのですが、いや、この違いをきちんと活かせばエジソンとテスラが戦う必要はなかったような気もするんですが、とにかくこの話で交流電動機のしくみを知ったのがまた収穫でした。 あと、現在の交流送電システムが抱えている難点というか難しい点。 そして、第2次大戦中のアメリカでの原爆開発について。電気エネルギーシステムと関係ないような気もするんですが、マンハッタン計画で勢い余って膨大な濃縮ウランを作ってしまったので、その後アメリカの原子炉は濃縮ウランを使うタイプが主流になったのだそうです。ちなみに現在使われている原子炉は沸騰水型と加圧水型が主なものですが、沸騰水型をやってるGeneral Electric社の元をたどるとエジソンの電灯会社、加圧水型をやってるWestinghouse Electric社は(東芝に買収されたけど)テスラの交流送電を取り入れた会社なんだそうです。福島第一など東日本の原発は沸騰水型ですが、世界的に見ると加圧水型が8割、つまり原子炉でもWestinghouseの勝ち、てどうでもいいですが。
話が理論的なほう、電磁気学のほうにずれていきがちで、むしろ発電・送配電システムの現状に関心のあった私としては若干的外れだったような気もしますが、まあそれくらいはしかたないでしょうな。
現状と言えば、冒頭に先生の言われたこと、「若い方にはこの計画停電とか事故以来の電力事情は大ごとに見えるでしょうけど、終戦直後を知ってるとまあ、どうってことはありませんよ」、という、これが一番大きな収穫だったかもしれませんねえ。
写真は大宮駅前にあったモニュメント。下にある丸い物体は、東北新幹線が大宮始発で暫定開業したときの一番列車やまびこ11号の車輪だそうです。列車名じゃなくて222-1とか車両番号で言わないと意味ないよなーと、鉄ではない人は思ったのでした。 |
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この掲示板について 2011/11/03 11:31 | 塩見真一 |
この掲示板は、2011年11月・12月用のメイン掲示板です。
関西・九州ではこれから厳しくなるそうですが、東京の電力不足はだいたい解消された感じ。最近はあまり表に出なくなり、街中の照明も広告も元通りになりました。……あまりいいことだとは思っていません。化石燃料の枯渇が目に見えていること、CO2排出を減らさなければいけないこと、エネルギーの9割を輸入に頼っている状況をなんとかしなきゃいけないこと、根本的な問題はぜんぜん変わっていない。 どうもこう、節電にしても原発再稼働にしてもなし崩しになってしまいそうな気がする、エネルギー構造の問題がうやむやにされてしまいそうな気がする。……国民性、なんだけどねえ。
「物を作ること・技術を伝えること」を考えていくなかで、このへんに少し棹差すことができれば、いいんですが。
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