2006年12月の掲示板

＞本で学ぶことあるのかなぁあるんだろうなぁ…

いやあ、本で学ぶようなことが何もなくても、人が興味を持っていれば本は売れるのですわ。
「こんな簡単なもの、本読む必要ない、出したって売れない」という考えは、編集者としては間違っているのだと、これ私が5年目ぐらいに学んだこと。

佐藤匡剛　技術評論社　ISBN4-7741-2950-X　2006/12/25　定価2480円（税別）

レビューの題材にはしないかもしれないけど買ってきた本。

「オープンデザインのすすめ」という副題が付いていて、Jakarta, JUnit, Struts, Eclipseといった、オープンソースソフトウェアのソースコードを読み、設計レベルのノウハウを吸収しようという本。そういえば『Code Reading オープンソースから学ぶソフトウェア開発技法』という本があったなあと思って見たら、まさしくその流れを汲む本だという説明が前書きにありました。

やれやれ。私と「オープンソース」の出逢いは、つまり×○○PSのことですが（伏字です伏字）、これはとりわけ不幸な組み合わせなんでしょうなあ。

もともとソフトウェアのソースコードというのは人に見せるためのものではないわけで、コンピュータに見せて通じさせるだけでも四苦八苦しなきゃいけない状況で、他人に見せて通じるようなソースコードを書ける人はごく一握りです。
保守のため共同作業のためにソースコードはわかりやすく書かねばならないというお題目はあるけど、現実にそういう努力がなされているかというとごく限られた範囲に違いない。そういうことを特に強く意識しているごく一部の人がやっているだけ、あるいは、字面上のコーディング規則にみなが形式的に従っているだけ、具体的に調査したわけじゃないけどまず間違いないです。

私は編集者として、他人に見せてわからせるためのソースコードを書くことについては人並み以上の経験と、たぶんノウハウも持っています。まあそれはしょせんサンプルに過ぎないプログラムだからできる話だというのはわかっているし、プログラマとして働いているときには・実用目的でプログラムを書くときにはそんなことやってられないというのも経験してわかっていますけれども、けれどもなあ、やっぱり編集者的な目で見てしまうわけですよ。
字面の汚らしさ、安易な名前のつけかた、説明になっていないコメント、いきあたりばったりな順序、ねじくれた処理方法、etc, etc...　なんだこりゃ、こんなんダメ、書き直し、コンパイラが許しても私が許さん！……と、本に載せるプログラムだったらそういうことになります。
オープンソースというからには他人に見せることも前提にあるわけで、本に載せるサンプルプログラムよりは緩いとはいえ、動けばそれでいいとは言えないはずです。少なくとも、こんなソースコードを他人に見せて偉そうな顔するな、恥ずかしいと思え……と、編集者は思うわけです。

……いやそりゃ違うがね、「他人に読ませることを意識してソースコードを書く実際的なノウハウ」が本質的に必要なものであって、読むノウハウってのはそれが確立され普及するまでの対症療法に過ぎないでしょうが。

ま、そんな目でしばらく読んでみて、手ごろにまとまりそうならレビューを書くというつもりです。

すまん、アトムの話はやっぱ古いなと思って、しませんでした。

その代わりというかなんというか、「歌って踊る人型ロボット」と枕詞的に筆が滑ったのがもとで、妄想大爆発、またエライことを書いてしまった。来週水曜日に掲載されるはずなんで、見てやってください。
……いや、想像がつくと思いますが。

>>アトムはできなかったけど2足歩行ロボットがおもちゃになる時代になったよ……というのでまとめようと思ってます。

なんか良いな　「アトムはできなかったけど」ほっこりとしたレビューになりそうですね。

十年前ラジコン屋で働いていた時　
店頭で室内用有線ラジコンヘリコプターのデモンストレーションをやっていたんですよ＜終業のタイムカード押した後に
女の子が（子だったんですね当時は(^^;）やった方が売れるからって

実際　一日一台ペースで売りましたから（確か五万円ぐらいだった）

って話しをしていたら今は一万円を切った室内用無線ヘリコプターが出てるんですよね。
そんな時代が来たかって感じです。

ヘリコプター　買おうかな…

福多利夫　大洋図書　ISBN4-8130-2053-4　2006/12/12　定価3000円（税別）

レビューの題材にしようと思って買ってきた本。
てゆうか、自転車操業的に今から書くところ。

近藤科学株式会社というところが、2本足で立ってプログラムに従って動いて、歩いて踊って格闘もする人型ロボットキットを9万円ていどで売り出しているそうで、その解説書です。
キットの組み立て、姿勢制御とアクションの作りかた、有線・無線操縦、オプションパーツでの改造、パーツを自作しての改造といった具合で、ざっと読んでみてなかなか面白い。
アトムはできなかったけど2足歩行ロボットがおもちゃになる時代になったよ……というのでまとめようと思ってます。

も目立っているような気がしていたのですが…
ブックモールで調べても１８件ですねぇ自分の意識がそっちに向いていただけでしょうか？

しかしそれこそ使ってなんぼのもんで本で学ぶことあるのかなぁあるんだろうなぁ…（ぼやくぐらいなら一冊買ってこればいいのにσ(・_・)）

この掲示板は、2006年12月用の掲示板です。パソコンの本に関する話題のほか、「技術を伝えること」「ものを作ること」につながる話題はここで取り上げます。つながらない話題もおっけーだったりします。

＃遅れて申しわけない、卒業旅行へ行ってたりしてので、……てゆうかその話を書き込むときに気づけよオレ。