大津真 技術評論社 ISBN4-7741-2691-8 2006/03/25 定価2280円(税別)今日昼前に買ってきて、レビューを書いて出した本。先週から箱根や秋葉原や鹿児島へ行ってて本屋へ行くひまがなかったもので、マクラ話を半分ほど書いてから現物を見たわけなんだけど、ちと、なんともかんとも後味の悪いことになりました。
ちょっと引用しよか。冒頭、1-1「Mac miniの魅力について」というところ。
どうしても安さばかりに目がいってしまうMac miniですが、その魅力はなんといってもその小ささと静粛性にあります。本体サイズはわずか480×170×397mm、重量は5.7kgとコンパクト!
……それ、ぜんぜん小さくねえだろ、おい。
何の寸法がなぜ紛れ込んだのか追求する気はないけど、これ、ちょっとした間違いで済ますことはできないですよ。言っていることの要点で間違っているのだ。真摯に作られた本だとはとうてい思えない。
中身にしても、仮にもサーバの話をするのにバックアップもリカバリも出てこないとか、イラストはモニタなしで描かれていても本文ではモニタレス運用についてまったく触れていないとか、このあいだ発表された新機種についてまったく触れていないとか、読者層にあわせたのだとかタイミングが悪かったのだとか言訳はできるとしても要するに気の抜けたところが目立ちます。
まあ、おおかたそんな程度だろうということも推測したうえで取り上げたわけではあるけどね。それにしても、こんな仕事に金を払ったのかと思うと情けない。ブックモールさんにも申しわけない。あーもうどうしてくれようかまったく。