もののけ学生 第3話 2005/11/13 08:14 | 塩見真一 |
【07:50】 いつもより早起き。ロビーで朝食のサービスがあるので行ってみたら混んでいて、とりあえず部屋へ戻ってきました。今日の実験は10時から、それまでホテルで過ごすことにします。このホテルは部屋にLANケーブルが来ていて、つなげばそのままインターネットです。……あんまり関係ないな、とりあえず必要なのは今日の実験で使う反応率の計算式だし。
今日はまず、昨日使ったるつぼを開けて鉱石塊の重量を測り、磁鉄鉱がどれだけ鉄に変わったかを計算します。それからもう一度るつぼをセットして、2時間ほど加熱し、午後はその結果を測定してから、鉱石塊をダイヤモンドカッターで切って断面を観察する、という予定になっています。私はるつぼの底面温度が低い問題を、セット方法を工夫して考えてみるつもり。
昨日の実験を振り返ってみて気が付いたのですが、私ゃこれまで、製鉄というのは鉄鉱石を熔かすことだと思っていたのですね。「熔鉱炉」という言葉のせいだろうし、熔けた鉄が流れ出してくる映像なんかを見せられてきたせいかもしれない。いずれにしても、酸化と還元という化学知識を持っていたにも関わらず、それが製鉄の本質だということはわかっていなかった。これだけでも十分な収穫ですね。
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Re: スタイルシートの簡単な本 2005/11/12 20:41 | 塩見真一 |
仙台駅西口、イービーンズ内のジュンク堂でCSSとHTML関係の本を見てきました。 いやしかし、いまさらではあるけど、「××するには、こうするのだ」という本ばかりですねえ。 いみじくも「逆引きリファレンス」と銘打った本がありましたけれど、「こうするとこうなる」という「正引き」の本が出ていないというのは、妙といえばかなり妙な話です。なぜだろう。 まあ詳細はあらためてまとめるとして、『速習Webデザイン HTML&スタイルシート』というのが近かったかなあ。全体としては事例を示して作る入門書構成ですが、コラムで、値をこう変えると表示はこう変わるというような、バリエーションのフォローがありました。 速習Webデザイン HTML&スタイルシート 栗原明則 技術評論社 ISBN4-7741-2266-1 2005/04/25 定価2380円(税別) | |
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もののけ学生 第2話 2005/11/12 20:38 | 塩見真一 |
【19:22】 1日目の実験終了。駅近くのホテルにチェックインして、荷物を置いて、ジュンク堂をのぞいてみて、食事をしようとしているところです。
実験は、小さなるつぼにブラジル産の鉄鉱石の塊と木炭の粉を入れ、温度を測りながらブンゼンバーナーで4時間加熱するというものでした。熱かった、というのか暑かったというのか、どっちが適切かわかりませんがそんな感じでした。
温度の測りかたが問題だったろうなあ。各自のるつぼとは別に温度測定用のるつぼが2個用意してあって、そっちの温度を熱電対温度計で測るんですが、まず、その温度が各自のるつぼの温度に近いという保障はもちろんどこにもない。もうひとつ、その測定用るつぼの温度に皆が熱心になってしまって……1〜2度上がったとか下がったとか1000度を越えたとか越えないとか……、実験用るつぼの状態に十分注意していない。ま、こういう面接授業は実験ごっこなんだから、と思えばそれでいいんですが。
私は空いている熱電対を使わせてもらって、自分のるつぼと測定用るつぼの温度を測り比べてみました。感じとしては、測定誤差がプラマイ100度ぐらいありそうで、その誤差の範囲でなら、私のるつぼは測定用るつぼと同じ温度といってよさそうでした。もっとも、るつぼの上側を測ったときと下側を測ったときとで300度ぐらい違うので、それはどういうことか考えないとなりません。
【20:15】 閉店で追い出されてしまったので、ホテルへ戻ってきました。戻ってきてびっくりしたことには、窓の外が新幹線の線路なんだ。ホテルが線路際に建っているのは最初からわかっていたけど、ちょうど線路と同じ高さの部屋とは、やれやれ。
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もののけ学生 2005/11/12 12:53 | 塩見真一 |
【08:30】 6時過ぎに起きて、新宿から大宮へ出てはやて3号に乗って、仙台へ向かっているところです。今日明日と面接授業「鉄を造る」、たぶん電気炉かなんかで砂鉄を精錬する実験だと思うんだけど、参考資料として「もののけ姫を見ておくと理解が深まります」とか。私は結局見てないけどな。 車内は、旅行客が多くて騒がしいし、隣の席はなにやら遺産相続に関する書類を広げてしきりに計算している弁護士らしい人もいたりして落ち着かないけど、仙台まで一眠りします。
【12:30】 午前中の講義終了。鉄の精錬過程、つまり「たたら」の中でどんな反応が起こっているかという話でした。私としては、Feの還元とかいった化学的な観点ではいちおう理解しているので、その理解を工業的な「鉄」、金属材料としての鉄に結びつけるのが受講目的のひとつです。とりあえず、銑鉄と鋼鉄の違いはわかって帰りたい、そこは質問していちおう解答は得ましたけれど、まだ知識というか情報として知っただけだな。 午後は実験です。
ところで、お昼は近所の公園で食べてきましたんですが、驚いたことに、はやて3号で隣に座っていた弁護士らしい人がそこを通りがかりました。声をかけたりはしなかったし向こうも気づかなかったようだけど、……いやまあそれだけです。
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Re: スタイルシートの簡単な本 2005/11/11 14:53 | みちる |
簡単な本というのは確かに難しいですね高等技術を使わないと言う意味で受け取ってくださって結構です。
できるがちがうのはなんというか ピンポイントしか攻めていないと言うかこれが説明できるようになるまで少々お待ちください。 後一冊図書館に予約中なのですがそれも超図解かなにかだったのでにたようなものと思います。
単純に段組のページがブラウザを変えたら崩れて困っているというのが探している理由だったりします。 | |
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Re: スタイルシートの簡単な本 2005/11/11 12:23 | 塩見真一 |
「簡単な本」というのはけっこう難しいリクエストですが…… htmlとcssをこうするとこうなります みたいな参考書的なモノをさがしています。 ……明日はちょっと暇があることだし探してみましょう。 できる を今(図書館で借りて)読んでいるのですが、ちょっとちがううんですよね 後学のため、どんなところがどんなふうにちがいますか。 | |
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スタイルシートの簡単な本 2005/11/10 18:31 | みちる |
を探しています できる を今(図書館で借りて)読んでいるのですが、ちょっとちがううんですよね
htmlとcssをこうするとこうなります みたいな参考書的なモノをさがしています。 とココで書いても…でしょうが | |
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『独習アセンブラ』 2005/11/08 21:39 | 塩見真一 |
日向俊二 翔泳社 ISBN4-7981-0955-X 2005/10/20 定価3400円(税別)
レビューの題材として注文してあった本その2。
私はいま主にゲームプログラマに向かって仕事しているので、アセンブラの知識も重要になっています。必須ではないとはいえ、アセンブリ言語がわかること、そしてつまりメモリとレジスタとを明確にイメージできることがものすごく大きな力になる、そういう状況におかれています。 ただ、肝心のプログラマたちにその力を伝えることはできていません。……まあ、私の仕事はプログラミングの能力を持っている人に情報を与えることであって、プログラミング能力を持つ人を育てる仕事ではないからしょうがない。アセンブリ言語に限ったことでもないし。 と、しょうがないのはしょうがないんだけど、気にはしているので、アセンブラの本が出るとたいてい見るだけは見てみます。この本は、しばらくぶりに出た直球というか正統的というか素直なつくりの入門書なんで、そういう意味でレビューに取り上げるつもりです。
もっとも、アセンブリ言語に関してこういう入門書が有効有用かどうか・意味があるかどうか疑問もあります。「Hello World!」のワンパターンぶりはともかく、コマンドプロンプトで動くコンソールプログラムなんて、今どきの読者はそんなもの見慣れているわけがないし使い道もない、余計な説明が要るうえに余計な知識を与えることになる。だいたい、独立して動く一人前のプログラムを作らなきゃいけない理由もない。 それよりはCコンパイラにアセンブラソースを出力させて、それを元のCプログラムと比べてみるというのが圧倒的にわかりやすいし、実用的・現実的だと思う。そのアセンブラソースを改造して高速化を図るとか、最終的な目標もCから呼び出せる関数をアセンブリ言語で書くということで十分だと思う。
まあ、そういった提案までレビューとして書くか、あるいはそっちは企画書にしてどこかの出版社に送ることにするか、そのへんは書きながら考えることにしますが。
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Re: 『ゲーム・アニメ・声優・グッズ 業界就職ガイド』 2005/11/07 11:58 | 塩見真一 |
やっぱり私の仕事について書くことにしました。仕事そのものというより、私がどういう意識でゲーム業界の仕事に取り組んでいるか、を書いてみようと思います。
ただ、私はもともとゲーム業界を目指してきたわけじゃないんだよな。 その点でこの本の読者とはたぶんかみ合わないはずなんで、そこをどうしたものか……まあ、そう書けばいいか、なんとかなるだろ。
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『手作りUSB機器』 2005/11/05 11:59 | 塩見真一 |
永島智二 RBB PRESS/オーム社 ISBN4-903065-02-2 2005/10/20 定価2200円(税別)
レビューの題材として注文してあった本その1。 タイトルのとおり、USB機器を自作しようという電子工作の本です。要になるのはテクノキット社/Km2Net商会製の「USB-IO」というインタフェースキットで、こいつの先にLEDとか液晶パネルとか温度計とかモーターとかCCDカメラとかいったものをつないで、USB機器を作ろう、という内容です。機器をパソコンから制御するためのソフトはActiveBasicで作ろう、さらにAN HTTPを使ってネットワーク経由で制御できるようにしようということになってます。
最初は手慣らしとして、USBを電源として使うLEDライトとか扇風機とかから始まるんですが、ふうん電子工作というのは電流計算なのだなあという感じ。条件が厳しいからというのもあるだろうけど、ちゃんと計算するだけ計算して、そのあとで意外にがさっと四捨五入してしまったりする。このへんの感覚は独特の感じですね。
話のマクラにするネタがちょっと思いつかないのだけど、まあしばらくするうちになんか出てくるだろ。 | |
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某ファンクラブのイベントで…… 2005/11/04 12:44 | 塩見真一 |
昨日、某ファンクラブのイベントで10kmばかり走ってきました。うー、さっそく筋肉痛だよ。 いや、鷹の台から小金井公園まで4kmちょっと、玉川上水沿いの道をお散歩しようというイベントだったのですが、地図を見ると武蔵小金井から鷹の台まで5kmちょっと、走っていくことにしたわけです。少し遅れて行ったので、小金井公園へ向かうご一行さまと鷹の台の手前ですれ違って、受付を済ませてからまた後を追って走って行ったら、どうも途中で川の南側と北側と入れ違ったらしい、いつのまにか追い抜いて小金井公園に着いてしまいました。
公園の芝生でいっしょにお昼を食べたわけですが、美香が「塩見さん、今日もまた走ってきたんですね」と言いました。名前は(もちろん覚えられてるけど)言わないのがルールのはずで、美香がそこを踏み外すのは珍しいです。
て、これを「やっぱり塩見さん」と比べるのは難しいんだがなあ……。 先々週は私の法事でコンサートに行けなかったし、そのことは手紙で知らせておいたけど、先週は京都・大阪の遠征について行かなかったし。……まあいいや、日曜日はとにかくスポーツ大会、筋肉痛はだいたい引くだろうけど、天気がちょっと心配です。
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『ゲーム・アニメ・声優・グッズ 業界就職ガイド』 2005/11/02 10:18 | 塩見真一 |
株式会社シマ企画 一迅社 ISBN4-7580-1042-0 2005/10/25 定価1800円(税別)
今週の新刊から1点。 #ほかに注文してあるのがまだ2点ある、ブックモール向けのネタには当分困らないで済みそうです。
中身はタイトルのとおり、オタク業界に絞った学生向けの就職ガイドです。 そういう業界を取り上げているという以外は、まあ普通の就職活動ガイドブックですね。業界・業態や職種の解説、働いている人へのインタビュー記事、エントリーシートの書きかたとか面接の心構えとかいった話、イエローページ、……そんな感じ。
副読本として石田敦子『アニメがお仕事!』を強く薦めようと思っていたんだけど、ううむやっぱりそうか、インタビュー記事の中で虎の穴の塚本さんという方が日本橋ヨヲコ『G戦場のヘヴンズドア』とともに薦めておられました。 #そっちは読んだことがない、ちと探してみよう。
実のところ、『アニメがお仕事!』以外に書くべきことが見当たらなくて、ちょっと困っております。ゲーム業界の片隅で私がしている仕事について……あまりに片隅の仕事で、書いてもしょうがないしなあ。
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『UNIXネットワークプログラミング入門』 2005/11/02 10:04 | 塩見真一 |
雪田修一 技術評論社 ISBN4-7741-1754-4 2003/07/01 定価2480円(税別)
これも本業の参考に買った本です。 いわゆるBSDソケットというやつ、詳細具体的な情報ではなく、だいたいのところどんなふうな手順で使うものか要になるものはなにかといった概略がつかめればよかったので……まあ私の仕事はたいていそうなんですが……、この本は非常にいい線をついていました。簡単なサンプルプログラムをだんだん発展させていくという話運びで、ソケットを使うプログラムの典型的な形や要点が手早くわかりました。
ひとつ前から不思議だったのは、いろいろなデバイスに対する入出力をすべて「ファイル」に統合したUNIXが、なぜネットワークの入出力を同じく「ファイル」に統合せずに「ソケット」というしくみを別に設けて取り扱うようにしたのか、ということでした。 それがちょっとわかったような気がする。ネットワークプログラミングは自分と相手とがある世界だということ。勝手に動く相手があるから、ファイルでは扱いきれない、のだろうかと思いました。……いや、最近「オタク」がらみで「自分と相手」についていろいろ考えているので、そこにひっかかっただけかもしれんのだけど。
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この掲示板について 2005/11/01 22:19 | 塩見真一 |
この掲示板は、2005年11月用のメイン掲示板です。パソコンの本の話題に限らず、基本的にすべての話題をこの掲示板で取り上げます。
#今月も遅れずにできたぞ。
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