新元号の陰でひっそりと、実にひっそりと、10%消費税が始まっていました。
ええとつまり、ある客先から請求書管理システムの開発を頼まれているんですね。あるサービスの利用料金について毎月請求を出すシステムなんだけど、原則は「月末に締めて翌月末払い」、ただし一部に「前月末に締めて当月末払い」という支払い方式が混じるんだそうです。前月末締めってのはあまり聞かない方式ですが、つまり10月分の料金を9月30日付けで請求するのですね。となると、そのとき消費税率は8%なのか10%なのか、請求ベースなのか利用ベースなのか確かめておかなきゃ……と、いう次第で、調べたわけです。
調べてわかったのは、どちらでもありませんでした。 10月1日以降に引き渡される商品や役務にかかる消費税は、おおざっぱに言うと、平成31年3月31日までに契約してれば8%、契約が4月1日以降なら10%。 そのシステムで扱うのは不動産というか建物設備に付随する数年スパンのサービスなので、先週受注した案件について10月分の請求が発生することはまず間違いなくて、その請求書には10%の消費税を上乗せすることがもう決まっている。私がこれから作るシステムは、10%消費税の請求書を9月30日付で出すことになる。
契約時期が関わってくるのも半年前から関わってくるのも、まあそれはそれで合理的かなとは思います(それでもロジックに組み込むのは危なっかしいので、手入力で設定して出力時に確認してもらうしくみにしようと考えてますが)。 それにしても不思議なのは、つまり「駆け込み」の期限が先週だったのに、そういう話をまるで聞かなかったこと。テレビは見ない私でもニュースはそれなりにチェックしてたはずで、世間の関心が薄いのか、メディアが偏っているのか、誰かが隠そうとして成功してたのか、いったい何が起こってるのかなーと、ちょっと気になるのでした。
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