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2015年おわりごろの掲示板

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 Re: 夫又は妻の氏
 2016/01/10 09:15
塩見真一
法律の文章がなんだってこんなにあれこれなのか。理由としてありそうなことを考えてみて、まずまず外れではなさそうに思えることを書き出してみました。

a) 中身自体が難しい:
 (一部の法律は)専門的な問題・一般的でない問題を取り扱っているため、そもそもわかりやすくしようがない。

b) 文脈を絞れない:
 読み手や読まれる状況を限定できないため、どう書くのがわかりやすいか決められない。

c) 素人向けではない:
 法律の専門家にわかればいい(と思われている)ため、素人にわかりやすいようには書かれていない。

d) 特権的な地位:
 競争にさらされていない・市場原理にさらされていないため、作文者がわかりやすく書こうとしない。

e) 読み手より立場が上:
 読み手より法律のほうが強い立場にあるため、作文者がわかりやすく書こうとしない。

f) フィードバックがない:
 わかりにくいからといって改訂する制度がないため、わかりにくくても放置される。

ま、あたってるかどうかはわかりませんが。

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 Re: 夫又は妻の氏
 2016/01/06 10:23
塩見真一
>「結婚後も親と同じ氏を強制される」ことには理不尽を感じるので
制度として理不尽ということはない、なあ。
私は厭だということと、だから親と同じ氏でアイデンティティがどうこう言う人には共感しがたいし理不尽を感じる、ということですね。

ところで、実を言うと、民法第750条にはこの点でも突っ込む余地があります。つまり、事実としては夫婦どちらかの旧姓つまり親と同じ氏を強制されるのに、それを明示している文言はありません。
や、私もすぐ次の第七百五十一条を読んで気が付いたんですがね……
(生存配偶者の復氏等)
第七百五十一条 夫婦の一方が死亡したときは、生存配偶者は、婚姻前の氏に復することができる。
……と、ここで「婚姻前の氏」と書かれていることと対比すると、第750条に書かれている「夫又は妻の氏」とは婚姻後の氏を意味するはずです。そりゃそうだ、結婚するまでは夫でも妻でもないのだから、「夫の氏」とか「妻の氏」とかいうものが存在するのは結婚後でしかない。
つまり民法第750条の文章は、論理的には「夫婦は、婚姻後の夫の氏または婚姻後の妻の氏を称する」という意味であるはずなのに、現実には「夫婦は、夫の婚姻前の氏または妻の婚姻前の氏を称する」という解釈がまかり通っている、ということになります。

とはいえ、ここは(ひどい文章だということは棚に上げて)現実的な解釈を取るべきでしょうね。論理的な解釈を取ると、たとえば……
   z) 夫:日向恵太郎 妻:日向なる
   z1) 夫:瀬田恵太郎 妻:乙姫なる
   z2) 夫:スゥ恵太郎 妻:マクドゥガルなる
   z3) (以下省略)
……と、何でもありになってしまう、750条が何も取り決めていない文章になってしまうからです。

最高裁の判決文も読んでいくと「夫になろうとする人の氏」「妻になろうとする人の氏」といった形で書かれていて、「夫又は妻の氏」を文字どおりには解釈していないことがわかります。それはそれでまっとうというか、自然な言語感覚ではあります。
文章を論理的に書くことと自然に(≒読みやすく)書くことはしばしば両立しないもので、どちらを優先すべきかも場合によりけりで、境界線もはっきりしません。考えて考えて考え抜いても、結局のところは目をつぶって「えいやっ」と落とす、そんなことは私も何度も経験しています。……民法第750条がそんなふうに考え抜いて書かれた文章だとは、思えませんけどね。

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 Re: 夫又は妻の氏
 2016/01/03 20:17
みちる
法律の文章はなんだってこんなに、ですねあれこれ
一昨年道交法改正の時に山のように関連する文章を読みましたが何を言いたいのやらというか、結局どうなのよという感じでした。


すみませんこの文章が一番わけわからないとは思いますが

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 Re: 夫又は妻の氏
 2016/01/03 08:57
塩見真一
>届けの用紙の変更を裁判してみますか?

んー、そのほうがわけのわかる裁判になるはずとは思いますが、そこに首を突っ込む気はありませんです。
まあそうだな、「結婚後も親と同じ氏を強制される」ことには理不尽を感じるので、そこを争おうという人たちがいるなら加わってもいいかと思いますが。

それよりなにより私としては、「法律の文章がきっちり書かれていないこと」さらに「人が法律の文章をきっちり読んでいないこと」が、いたたまれないわけですよ。
まったく、たった1行の条文にこんな大穴が開いていて、最高裁判事が15人そろって、高裁も地裁も、弁護士も5人の原告も、報道した人々もコメントした人々も、その穴に気が付いていない。何やってんだよもう。

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 Re: 夫又は妻の氏
 2016/01/01 11:13
みちる
いやー
婚姻届にどちらの姓を名乗るかつまり片方選べという欄がありますからね
届けの用紙の変更を裁判してみますか?

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 夫又は妻の氏
 2015/12/30 14:49
塩見真一
「民法第750条が夫婦別姓を認めないことは憲法違反ではない」という、最高裁判決の件。
まあ私としては「まぁたリア充がぜいたく言って……」と、同性婚に対するよりさらに冷淡な態度にならざるを得ないわけで、「一方が2次元の人の場合に限っては夫婦別姓を認めてほしい」とか言って引っ掻き回すだけで終わりにしようと思っていました。

ところが。民法の条文にあたってみたところ……
(夫婦の氏)
第七百五十条 夫婦は、婚姻の際に定めるところに従い、夫又は妻の氏を称する。

はえ? この文章が「夫婦別姓を認めていない」んですか。なんで?
「夫婦の一方にのみ氏の変更を強制している」って、なぜ? そんなことひとっことも書かれてないじゃん。

ちょっと事例に沿って考えてみますか。たとえば←『ラブひな (14)』で浦島恵太郎と成瀬川なるが結婚する際に、この夫婦が「夫又は妻の氏を称する」と、どういう組み合わせがありうるか。
#いちおう、p180には「もう名前 成瀬川じゃないんですけど」と、(たぶん)しのぶちゃんのセリフがあります。
   a) 夫:浦島恵太郎  妻:浦島なる
   b) 夫:成瀬川恵太郎 妻:成瀬川なる
   x) 夫:浦島恵太郎  妻:成瀬川なる
   y) 夫:成瀬川恵太郎 妻:浦島なる

まあy)は冗談というか揚げ足取りみたいなものですけども、a)b)、それからx) y)が「夫婦は、夫又は妻の氏を称する」にあてはまるかどうか、考えてみなさいよ。

「夫婦は共に、夫又は妻の氏を称する」あるいは「夫婦は、夫又は妻の氏のいずれかひとつを称する」とか書いてあるのならたしかに、a)b)はあてはまり、x)y)はあてはまらないことになります。けれどそういう文言が無い以上、x)y)があてはまらない・認められないことにはなりようがありません。
そういう文言が無いのにx)y)があてはまらないと考える理由があるとすれば、「夫婦」と言ったら同姓に決まってるという先入観があるから、としか説明がつきません。逆に、夫婦が別姓でもおかしくないと思っている人が読んだなら、夫婦同姓を強制しているとか夫婦別姓を否定しているとかいう解釈は、どの語句からも出てくるはずがありません。

つまり、いったい、何を裁判してたの?

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 薬のパッケージは芸術か
 2015/12/26 11:08
塩見真一
退院するときにたしかひと月分くらいの薬を病院から出してもらい、その後、再診分からは院外処方ということになったのでジェネリック薬に変えてもらったのですが、そしたらちょっと、薬のパッケージデザインについて、気が付いたことがありました。

←がその様子。上の2錠はテバ社製の「スピロノラクトン」、下の2錠はトーワ社製の「ランソプラゾール」という薬。私はどちらも1日1回、1錠ずつ飲むので、あらかじめ1錠ずつ分けて他の薬とあわせて小袋に入れてあるのですが、スピロノラクトンのほうは、1錠ずつに切り離すとなんだかわからなくなってしまうのです。左側は「スピロノラク」でまだしも、右側は「ン 25mg」でまったく情報になってません。いや左側も、25mgなのか50mgなのかわからないんだから、切り離す前に確認しておかないとやはり危なくて飲めませんね。

現実にそれが問題になることはまずなかろうとは思うものの、しかし比べてみるとあからさまに違うわけですよ。
情報をしっかり伝えようとしているのはどちらか、薬のパッケージデザインとしてどちらが優れているか、いや、どちらが正しいか。
#念のため、このようなデザインの違いはランソプラゾールとスピロノラクトンの違いではなく、テバ社とトーワ社の違いです。

「映画の看板は芸術か」
薬のパッケージは映画の看板ともまた違うような気もする。けどまあとにかく、ああいう事件の一方で、地味に地道にしっかり仕事してるデザイナーもいるんだよと、そう思ったわけです。

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 Re: 『ハルソラ行進曲 (2)』
 2015/12/18 08:47
塩見真一
「非実在青少年」という言葉も、ここのところめっきり見かけなくなりましたが、お元気ですかねえ。
や、言葉としてはもう鬼籍に入られている、すでに死語になっていると言ってよさそうに思うのですが、条例は残ってる?んですよねえ。

ま、どういう内容の条例だったか私も正直なところはっきり覚えていません。ぼんやりと、あってもなくても世界にたいして影響を与えない条例だった印象が残っていて、なんかこう、あえて調べ直さなきゃいけないような気もしない。だからこそさっさと死語になったのだろう、とは思いますが。

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 Re: 『ハルソラ行進曲 (2)』
 2015/12/15 10:58
塩見真一
>一緒にお風呂に入らなかったり、
←はp49、2本目の3,4コマ。若乃が「もうお風呂入って寝ちゃおっかー」と言い出し、サヤが「皆でお風呂入るのも初めてです〜」と当然のように言うので朱莉が「えっ」「皆で…入るの?なんで?」と驚いているわけです。
#ちなみにページをめくるとお風呂が済んで寝ようとしているシーンなので、一緒に入らなかったのかどうしたのか、実ははっきりしていません。

日本語文法の特性はさておいて、JKが友達の家にお泊りしたときお風呂に一緒に入るものなのか、どうか。これ私もだいぶ前から疑問に思っていたところなんですよ。

「広ければ一緒に入る」ということでもないと思うんだよな。単に広いかどうかではなく、たとえば温泉とか銭湯とか旅館とか合宿所とか寮とかの大浴場、公衆浴場というか共同風呂であれば、JKどうし一緒に入るのも不思議ではないし、朱莉も驚かないのだろうと思います。「あまゆる。」の4人は寮で一緒だから、マオの家で「4人だと狭いね」と言いながら一緒に入っているのはまあそんなことかもしれない。というか、2人ではなく4人なら抵抗はないのかもしれない。
また一方、友達ではなく恋人どうしなら、家風呂に2人で一緒に入っても不思議ではない。
#JKどうしが恋人なのは不思議ではないと思ってるわけです、そりゃ珍しいだろうけど。

ま、いわゆるパーソナルスペースの問題だし、一概には言えないでしょうけどね。若乃とサヤと朱莉で違うのだし、アヤとマオとユウとハルではまた違うし、光と恵の場合とあっことまりの場合はよく似てるけど、コトネとしずくの場合はまた違うし、ゆのと宮子はいろいろ規格外だし、白峰さんと黒沢さんはまたなんとも規格外だし。
てゆうかこれ全部「非実在青少年」の事例だもんな。実在のJKは家で友達と一緒にお風呂に入るものなのか、どうか。どこかに調査結果とかないもんでしょうか。

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 Re: 『ハルソラ行進曲 (2)』
 2015/12/07 09:05
塩見真一
>一緒にお風呂に入らなかったり、
これは、ここしばらく私を悩ませている「勝手に決めなかった」と同じ構造ですね。

いや実は、「なぜ勝手に決めたんだ」と怒られることがここしばらく立て続けにありましてですね。私としては、なぜってそりゃあなたが勝手に決めなかったからだと言いたいのですが、そう言うわけにもいかない・言ってもどうにもならない事情があるので、いや事情は別として、「勝手に決めなかった」と言うとどうも私が言いたい意味にはならない感じなので悩んでいるのであります。

や、「勝手に決めなかった」と言うと、どういうことだと思いますか。
多くの人の普通の解釈はたぶん、相談・議論して合意を取って決めたというようなことでしょう。「(勝手に決め)なかった」という構造です。
しかし私が言いたいのは、「勝手に(決めなかった)」ということ、勝手に忘れたか勝手に優先度を下げたか、とにかく決めなかったことをまず指摘したいのですよ。ところが、それを簡潔確実に言う言いかたがどうも見当たらない。「あなたが決めなかったことこそ勝手ですよ」みたいな言いかたにせざるを得ない。

「一緒にお風呂に入らなかった」も同じで、「(一緒にお風呂に入ら)なかった」別々にまたは順番にお風呂に入ったという解釈のほうが普通でしょう。「一緒に(お風呂に入らなかった)」お風呂に入らなかった点で一緒だ、という解釈はだいぶ無理があります。

どういう理屈だかわからないものの、「副詞+動詞を否定すると、動詞よりも副詞のほうを否定する意味が強くなる」ということみたいです。まあそうわかったからといって、どう役に立つわけでもなさそうですが。
#「勝手に」「一緒に」を副詞と考えるのは日本語文法として不適切かもしれませんが。

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 『ハルソラ行進曲 (2)』
 2015/12/03 08:46
塩見真一
そと 芳文社 ISBN978-4-8322-4609-6 2015年9月11日 定価:[本体819円]+税

若乃、やなぎ、朱莉、サヤ、晴空工業高校に通う女子4人の物語、2巻で完結しました。いやその、2年生に進もうというところで物語が終わっているので、完結と言っていいのかどうかちょっと迷いますが。

寒くなってきたり、実習で絞り染めのTシャツを作ったり、職場見学でピアノ工場へ行ったり、期末試験に向けて泊まりがけで勉強会したり、一緒にお風呂に入らなかったり、新年を迎えたり、実習で電気工事士試験の実技課題を作ったり、吹奏楽部のコンサートがあったり、球技大会があったり、進路(2年生のコース分け)に悩んだり、1年生最後の実習で……うおあっと、4人が最後に何を作ったのか、それは私が言ってはいけませんですね。

モデルがあるのかとかいった背景は、2巻でもはっきりしないままです。オビに「こんな高校(工業)生活、送りたかった…!」とあるので、やはりそとさんが工業高校出身なのかなとは思いますが、でもそとさんが男子だったか女子だったかでまたぜんぜん変わるしなあ。

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 Re: 『高杉さん家のおべんとう もふーっとなるHappyレシピ』
 2015/11/30 09:05
塩見真一
12歳の姪っ子がいないのはしかたないので、代わりに……ならないけど……もう少し理屈をこねてみようかと、ものを作ることすべてに共通する工程を書き出してみたら、いきなり面白いことが分かったのですよ。

構想:何を作るか、制約条件を考慮しつつ目標をイメージする
  ↓
計画:実現方法を考慮しつつ実現可能な計画に落とし込む(状況によっては構想を変更する)
  ↓
調達:材料・用具を調達・整備する(状況によっては試作・練習する、計画を変更する)
  ↓
制作:作る(状況によっては再調達する・計画を変更する)
  ↓
達成:使用して自分・他人の役に立てる

いや、「制作」ステップ、実際に作る段階の扱いが軽いですよね。我ながら意外だったんですが、つまるところそれが私のもの作りの楽しみかたなんですな。
たしかに、実際に作ることより思い付くこと・計画することのほうが自分は得意だと、前々からそう思ってはいました。計画して調達を始めたくらいで放置しているものも少なくないし、自分は乗り鉄というより「読み鉄」かもなというのも同じことでしょう。

や、そとさん描くところの若乃ちゃん@晴空工業にとっては「制作」のほうが楽しそうですけど。

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 Re: 『高杉さん家のおべんとう もふーっとなるHappyレシピ』
 2015/11/23 08:57
塩見真一
>結構美味しかった病院食を食べながら思いました。

いやまったく。
私はしばらく点滴で、粥食に戻ってからしばらくは食べ残しましたが、歩けるようになるとともに食事が美味しくなり、以後は完食、完食。自主トレといって歩き回るのも限度があるし他にすることもないし、食事が楽しみでねえ。「給食が楽しみで、って小学生みたいですね」と、看護師さんやお見舞い客と笑いあったのでした。

>朝っぱらからですからねー
それまたまったく。
私は退院してから午後出勤・午前中は自宅作業ということにしてもらい、病院の日課どおり6時起床を続けていることもあって朝に余裕ができましたが、世のお母さん方は偉いわ。
てゆうか、高杉君はどうやって時間を作ってたんだろう。

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 Re: 『高杉さん家のおべんとう もふーっとなるHappyレシピ』
 2015/11/21 21:00
みちる
大変なことになっていたようでお見舞い申し上げます。

私は昨夏初めて入院したのですが、塩分を減らすには酢かカレー粉がポイントなのかと結構美味しかった病院食を食べながら思いました。

さて、この本の中からいくつかお弁当に詰めたものもありましたがやはり丸っと真似するにはちとレベルが高いかもと思いました。
朝っぱらからですからねー

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 『高杉さん家のおべんとう もふーっとなるHappyレシピ』
 2015/11/18 12:03
塩見真一
監修:柳原望 主婦と生活社 ISBN978-4-391-14250-1 2012年12月29日−2013年10月29日3刷 定価:[本体952円]+税

>炊事用品など退院後の必需品やら
入院した結果、食事に制限がついて……いやこの言いかたはおかしいな、入院したからじゃなくて病気だからだ……、まあとにかく、退院してからというもの外食主体の生活はできなくなり、自炊男子・弁当男子になりました。

望んでなったわけじゃないけど、厭ではないな。それなりに楽しいし、というか「ものを作ること」すべてに共通する面白さがここにもあるのだから、私にとって楽しいのは当然と言えば当然、毎日毎日の繰り返しがせわしなく、時間を取られるのが辛いこともある、くらいです。
手慣れてきて面白さに気付いたのだから、またもう少し肩の力が抜けて、時々息抜き=外食をはさんでいくようになると辛いこともなくなるんだろうな、と思います(いやそれ、退院前に栄養士さんから言われていたんだった)

そんなわけで、本編も完結したことだし、これ。
「レポートべんとう」「きんぴらごぼう」「味噌風味ハンバーグ」……と、再現レシピが60、「便利な隙間おかず集」とか「柳原さん家のおべんとう」とか「久留里のキャラ弁」とか、詰め方とか痛み防止のコツとか。お弁当が写真で載っていて全体の印象は大きく変わっているのですが、紙面にはコミックのどこかで見たコマが散らされていて、節子さんに「行きあたりばったり力よ」と言われたりするわけです。
ちなみにスティンボックと園山家のいつものおにぎりは載っていませんが、ヘボご飯は載ってます。

まああんまり参考にはなりませんでした。私が日々作るにはやはり凝り過ぎの感じだし、一般向けのレシピなので熱量とか塩分量とかの記載はなく、私の食事制限に引っ掛かるかどうかはっきりしない。

てゆうかな。それなりに楽しいとは言ったけど、12歳の姪っ子に食べさせるなら理屈抜きでもっと楽しいのに、と思ってしまったのでありますよ。

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 『私立星城学園きらりん寮 (1)』
 2015/11/11 09:02
塩見真一
はなこ KADOKAWA ISBN978-4-04-067799-6 2015年9月30日 定価:本体600円(税別)

入院中、客先で机を並べて仕事している同僚の皆さんが三々五々、課内のほぼ全員がお見舞いに来てくださいました。不測の事態とはいえ、よりによってギリギリ忙しい時期に突然入院なんぞして、仕事に穴開けておおいに迷惑をかけたはずなのに、いやまったく、ありがたいことです。

お見舞いの品もあれこれといただきました。菓子折りやら、耳栓など入院生活の実用品やら、炊事用品など退院後の必需品やら。その中できらりんと異彩を放ったのがこちらでありました(併せて、「電撃コミックだいおうじ vol.25」とDVD「ぺとぺとさん (1)」「無敵王トライゼノン其ノ壱」をいただきました)
病院の談話室にもDVD雑誌文庫コミックとそこそこの蔵書はあったのですが、ターゲット外というか私が手に取る気にならないものがほとんど(それで当然だとは思うものの)、強いて読んでもかえって退屈が増すようなところだったので、さっそくその晩のうちに読んだのでありました。

お話しはと言うと、星城学園に入学し煌輪寮(おうわりょう)に入寮した朝日奈蓮ちゃん。実は男性がどうしようもなく苦手、猫でもオスはダメというくらい極端で、全寮制の女子高で一安心と思いきや、「学園の王子様」ことそこらのイケメンより男前の霧島楓さんと二人部屋……。

いやー、設定がいまいちありがちな感じですけど、うむ、確かにストライクゾーンに入ってるんだな。
私の趣味というとギャラクシーエンジェルと、「ももクロではないアイドルグループ」という程度のことしか言ってないはずなのに、よくまあ中ったものだと感心したのでありました。

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 Re: 『エン女医あきら先生 (10) 』
 2015/11/04 09:18
塩見真一
さて、思い出したシーンというかセリフは←のコマ、「医者相手に恥ずかしいも無いでしょう」です。
この前に、悠明病院/日向医院の常連患者の金山さんが「下腹が痛い、きっと前にもやった膀胱炎」とあきら先生に電話をかけてきて、悠明病院のほうが近いんだからそっちへ行きなさいと言われ、「でも外来で行くとエミ先生だからなー、美人にこんなこと言うのは恥ずかしいじゃん」、あたしに言うのは恥ずかしくないのかっというやり取りがあって(そういうとこでムキになるあたりがあきら先生なんですが)、←のエミ先生のセリフに至るわけです。

んんー、この絵だとエミ先生がそれほど美人には見えない、かもしれませんが、そうですな、この2割増しの美人に膀胱炎だと言うのは恥ずかしいか、医者相手だと割り切れるか、どうか。

入院中の私はなんというか、割り切らざるを得ない状況でありました。なにしろ1週間とちょっとのあいだ立てなかった、つまりトイレへ行くこともできなかったので、看護師さんにオムツ替えてもらったりもせざるを得なかったのです。というか、気が付いたらオムツを履かされていたので、恥ずかしがったところですでに手遅れ。
担当の看護師さんはローテーションで毎日変わりましたが、「看護師相手に恥ずかしいも無い」とこのシーンを思い出しつつ、いやそうは言ってもやっぱり看護師さんが美人だと困ることもあるよなあと、割り切ったけどじたばたしてた、ような感じでした。
どういう偶然なんだか、主担当の看護師さんは思わず目を見張るような美人、ぱあっと花が咲いたようなかわいらしい方で、つまりやっぱり恥ずかしいのでありました。

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 『エン女医あきら先生 (10) 』
 2015/11/01 09:34
塩見真一
水城まさひと 芳文社 ISBN978-4-8322-6526-4 2007年3月21日 定価:[本体571円]+税

悠明病院の外科に勤務する日向あきら先生、じゃなかった、この10巻では父親の医院に戻り、内科小児科も兼ねる町医者になっています。ご近所さんには病院の設備を壊しすぎてとうとうクビになったかとからかい半分に言われていますが、ほんとのところは父親が腰を痛めたからで、しかし父親にもウチの設備壊すなと言われたりするわけです。歩くんとは退職のどさくさ紛れに公認の仲になりましたが、お互い忙しい身の上ですし大きな進展はないまま、妹のみひろさんと原くんが先にまとまりました(ラブコメの黄金律ですな)。その一方で、何がどうなったのかエミ先生がライバル宣言し、歩くんを巡ってあきら先生と壮絶……なようなどこかネジのずれたような女の闘いを繰り広げるのでありました。

実はこのあいだ、人生で初めて、ちょっと入院していました。いや、「ちょっと」というにはだいぶ長かったのですが、つまり最初の1週間ほど寝たきりだったので立てなくなり、そこから回復する分の時間が余計にかかった感じです。
それはさておいて、入院中にふと、「あきら先生」の1シーンを思い出したので、探してみたわけです。この10巻にそのシーンがあったので、いや、記憶とはだいぶ違うコマ割になっていましたが、引っ張り出してきました。

と、いうところで以下次号。

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 この掲示板について
 2015/10/31 09:57
塩見真一
この掲示板は、2015年の終わりまでのメイン掲示板です。

実のところもうほとんど終わったというかほぼケリが付いたような気もしてはいるのですが、そうじゃないんだよな、ほぼケリが付いたからこのあとの時間を大切にしなきゃならんのだし、まだこれから始まる話も控えているんだし……と、わからない人にはわからないことを言って済みませんが。

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