ログイン
メインメニュー
掲示板内の検索

検索語は2文字以上(英字4文字以上)で指定してください。
半角スペースで区切って複数の語を指定することもできます。

2013年秋の掲示板

すべての投稿をたたむ この掲示板には投稿できません
1 < [2]ページ
 Re: 「列車編成のご案内」
 2013/11/15 19:36
みちる
以前新幹線の編成と乗車位置のはなしの時に余りピンと来てなかったのですが、小田急沿線に住んでいて生意気にも時々ロマンスカーに乗るんですよ浪漫特急ですよ。

で、ロマンスカーって車両の種類が色々あるので…
足元の乗車位置ときっぷを見比べてもいまいちわからない(T_T)

早く出発する列車が必ず1番早く目的地に着く、編成はすべて一緒なんて地域で育ったので怖いですロマンスカーの乗車位置

ページ先頭へ ページ末尾へ
 この掲示板には投稿できません
 「列車編成のご案内」
 2013/11/14 10:02
塩見真一
11月はじめのある日、仕事を早めに終えて(ちゃんと終わった)、東京駅から東北新幹線「はやて111号」に乗りました。どこへ行って何をしてきたかはまた追ってということにして、左は東京駅のコンコースで見かけた案内板。

ほらねというかなんというか、液晶モニタですよ。
このあいだ、6月には無かったのか私が気が付かなかったのか、どっちだかわかりませんが。……そういえば、ホームにあの中身の無い掲示がまだあったか無くなったか見てこなかった、誰か知っていたら教えてください。

ページ先頭へ ページ末尾へ
 この掲示板には投稿できません
 Re: 『これから学ぶ 航空機整備英語マニュアル』
 2013/11/10 10:40
塩見真一
さて、助動詞とか比較表現とかいった言葉尻をつつきまわすのはこのくらいにして、もうちょっと大きなレベルの話。説明の順序が適切かどうか、という問題です。いやもちろん、不適切な事例を見つけたから話題にするのですがね。ちょうどブレーキパッド磨耗検査の続きに、あつらえたような事例がありました。
2: Two wear indicators are installed on each brake. Replace the brake when one of them exceeds the limit.

ちょっとさかのぼって簡単な訳を示しておくと……
(a)ブレーキペダルをいっぱいに踏み込め
(b)各ブレーキ(12箇所)について、インジケータピンがガイドから突き出していることを確認せよ
(c)インジケータピンのLの寸法が限度を超えていたら、ブレーキを交換せよ
補足1:近いうちに交換が必要になりそうだったら、時間のあるうちに交換しておけ
  2:各ブレーキに2つインジケータピンがある。どちらか1つが限度を超えていたらブレーキを交換せよ

何が不適切だかわかりますよね。補足2の内容はどう考えても作業手順の一部です。ステップ(b)では2つのインジケータピンを確認しなきゃいけないわけだし、(c)でも2つの値を基準値と比べて判断しなきゃいけない。こんな後出しでちょろっと言われても困る。てゆうか、わざわざ分けて書く理由なんかない。
(b)各ブレーキ(12箇所)にはインジケータピンが2つずつある。それぞれのピンがガイドから突き出している長さLを測れ
(c)どちらか一方のピンでもLが限度を超えていたら、そのブレーキを交換せよ
……と、書くのが当然じゃありませんかね。

実のところこういう、作業手順の一部が[注意]や[補足]に漏れ出している難点はあちこちに見られます。
ことによると文化的な理由かもしれませんが、この文章を書いた人は整備士の仕事がどんなものだか想像していない、これを読む人がどうするのだろうという「思いやり」がかなり足りない、私にはそう見えます。

ページ先頭へ ページ末尾へ
 この掲示板には投稿できません
 Re: 『これから学ぶ 航空機整備英語マニュアル』
 2013/11/06 11:26
塩見真一
比較表現についてもうひとつ。p34、3-7-2節が比較表現の解説なのですが、次のような注意が書かれています。
 それらと結びついた数値を含むのか、含まないのかが読解のポイントです。安易に「以外」、「以内」と訳すと数値を含んでしまうので注意してください。

まあよくある注意なんですがね、p45のブレーキパッド磨耗検査にあてはめて考えてみると、exceed 1/64 inchと書かれているわけですが、これが1/64インチを含んでいるのかいないのか、整備士にとって実のところたいした違いはありません。

測定精度の問題もありますが……この手順ではそれほど精密な測定ができるわけがない……、含むか含まないかというぎりぎりのところまで磨り減る前に交換するのがあたりまえだからです。実際、p45では1/64 inchという限度にすぐ続いて次の記述があります。
NOTE: 1: This limit is provided to minimize brake replacement during at line stations. Therefore, even if the wear indicator pin length is within the limit, if brake replacement is expected at line stations during subsequent flights, replace the brake if time allows.
……Thereforeの後は1文にifが3つもある、ひどい文章ですが、近いうちに交換が必要になりそうだったら時間のあるうちに交換せよということは読み取れる。「近いうちに交換が必要になりそうかどうか」は、限度を含むかどうかと関係なく判断できます。

さらに言うと、ブレーキパッドの磨耗限度とかいった数値はいくらかのマージンを持たせて決めるものなので、「1/64インチ以下」と「1/64インチ未満」の違いで飛行機が止まれなくなるなんて心配は絶対にありません。いや、止まれるからルール違反でもかまわないということではなく、そういう性質のものについて以下だか未満だか目くじら立てるようなルールは無いはずです……いやまあわからんけど。

「比較表現について数値を含むか含まないか注意する」というのは技術文を書く・読むうえで一応のポイントではあるけれど、しかしそんなことに注意してもしょうがないというか、そんなことに注意を払っていると他の何かもっと現実的なことを見落としてしまうのではなかろうかと、そんなふうに思います。

ページ先頭へ ページ末尾へ
 この掲示板には投稿できません
 Re: 『これから学ぶ 航空機整備英語マニュアル』
 2013/11/01 10:32
塩見真一
4章へ進んでひっかかった、Simplified Technical Englishの危ない点をもうひとつ。比較表現です。
p45、AMMの実例ということでブレーキパッドの摩耗検査手順が載っているのですが……
(省略:安全を確保する。キャプテン席のブレーキペダルをいっぱいに踏み込む)
(c) Replace the brake if the dimension \"L\" of wear indicator pin exceeds the limit described below.
【LIMIT】

1/64 inch
……と、まあ特に難しい文章ではないね、「ウェアインジケータピンのLの寸法が下記の限度を超えたら、ブレーキを交換しなさい」と和訳できます。そして文章に続いて←の図があり、ウェアインジケータピンがどこにあるか、Lというのがどこの寸法だか示してあります。
なるほど、ピンはパッドに固定されていて、ブレーキを踏み込んでパッドが車輪に押し付けられるとその分だけピンが引っ込む、パッドが磨り減ると減った分だけ余計に引っ込むから、引っ込み過ぎたら交換……あれ?
これ逆じゃね? ピンがだんだん引っ込むのなら限度を超えているうちはまだ大丈夫、下回ったら交換するはず。けど文章はexceed the limitだから「限度を超えたら」で、つまりピンがだんだん長く突き出すので長過ぎたら交換しろと、そう書かれている。……でもやっぱりこの図を見る限り、ブレーキパッドが磨り減るにつれてLが長くなるような構造は、できなくはないけどかなり不自然だし、この図のLはどう見ても1/64インチ(≒0.4ミリ)よりめちゃくちゃ長くて、ありえない状態を描いていることになってしまう。
とすると、文章のほうに問題があるに違いない。

そもそも0.4ミリなんて寸法を駐機場で車輪に潜り込んで測れってのもひでえ話だと思いますが、とにかく長いのか短いのかどっちだか……現物を見れば間違うことはないだろうけれど……、それがはっきりしないようなマニュアルは「不良品」です。exceed the limitなどと書かず、less than the limitとかsmaller than the limitとか書くべきだし、そういう書きかたがSimplified Technical Englishのルールとして強制・誘導されていなきゃおかしい。

と思って3章を見直すと、まるで節操なくさまざまな比較表現が載っているんですね。more than, over, above / less than, under, below / not more than, at most / not less than, at least / no more than, only / no less than, as much as / up to。
やれやれ、no more thanはonlyと同じだとノムラ先生に、ほんと厭になるくらい叩き込まれましたが、厭でも必要だったと、いうことですかねえ。

ページ先頭へ ページ末尾へ
 この掲示板には投稿できません
 Re: 『これから学ぶ 航空機整備英語マニュアル』
 2013/10/28 09:55
塩見真一
と、客先への行き帰り5日くらいでひととおり目を通しましたが、やはりというかなんというか、この様子では航空機整備マニュアルが「どうしろと書いてあるのか読み取れない」レベルの文章こなっていることは、確かに起こりそうです。特にSBは臨時に発行するものだからAMMほど丁寧には作られていないはずで、そのAMMがこの程度だったら、「SBの記述は複雑で」と整備本部長が言ったのはきっとそのとおりだったのでしょう。

まず第3章で説明されている英文法を見てみると、Simplified Englishといいながらぜんぜんシンプルになってないんですよ。S.E.特有のルールは「名詞には必ず冠詞を付ける」「過去完了・未来完了は使わない」「受動態はなるべく使わない」……だけなんだよな。ほんとはもっとあれこれルールがあるのをこの本が紹介していないだけかなとも思うんだけど、たとえば助動詞、canとかmayとかについて……
(p31)
同じ助動詞でも微妙に意味が違うため、文脈に当てはめ理解することが必要です。
……という解説がある。つまり、S.E.には助動詞の使いかたを限定して意味を明確にさせるようなルールはないらしい。
いやこれ、危ないでしょ。特にshouldは、私の客先でもしばしば誤訳されているのだけれど、「〜しなければならない」なら読み手に対する指示になるのが、「〜のはずだ」だと事実の説明になる。指示なのかどうかあやふや、つまり読み手がそれをしろと言われているのかどうか読み取れないというのは、マニュアルの文章としてはかなりまずいです。
だから、「shouldはyou should 〜という、指示であることが明らかな文型でのみ使う」とか、そういうルールがあってしかるべきなんですがね。

や、自分がそういったようなルールを作って書いてるのかというと、まあちょっと棚に上げるわけですが。

ページ先頭へ ページ末尾へ
 この掲示板には投稿できません
 『これから学ぶ 航空機整備英語マニュアル』
 2013/10/22 08:19
塩見真一
公益社団法人日本航空技術協会 ISBN978-4-902151-65-7 2013年4月1日 定価:[本体2,400円]+税

あるものはあるもんだなあというか、何の気なしに寄ってみた書店でこんな本を見つけました。読んでタイトルの如し、航空機整備マニュアルの英文を読みこなすための入門書です。
前書きによると……
 同じ非英語圏であるヨーロッパで技術英語を理解し易くするためにSimplified Technical Englishと呼ばれる文書作成規格が誕生しました。ほとんどのエアバス機、そして777や787などの最近のボーイング機の整備マニュアルはSimplified English(S.E.)化され、英文の読み易さが改善されています。
……なんだそうです。
整備漏れ事件で本部長が言っていたことを考えると、現実問題としてはS.E.だからといって必ずしも読みやすいわけではない、みたいですが、いずれにしてもそういう手法があるなら私としては知っておきたい。

中身はというと、第1章・第2章は前置きで、第3章「英文マニュアルを読むための英文法」、第4章「AMM(Aircraft Maintenance Manual)の読み方」、第5章「IPC(Illustrated Parts Catalog)の読み方」、あとは付録で用語集。
メインは第4章かな。冒頭にはある整備士の半日、出勤しブリーフィングを受け、今日の業務を確認し、到着した飛行機を点検し、不具合を確認し、必要な部品と交換作業の手順を確認し……というストーリーがあります。そこで出てきた点検・作業の手順が示されているAMMのページを読んでみようというわけで、まず生の英文が2〜8ページ、どれくらい読めましたかというわけで和訳解説付きで5〜16ページ。取り上げられている作業は、ブレーキパッドの摩耗点検・エンジンオイルの残量点検・ディスプレイユニットの交換・ブレーキユニットの交換・エンジンオイルの補給と5項目です。

……と、いうところで一段落。

ページ先頭へ ページ末尾へ
この本を買う この掲示板には投稿できません
 「LCCで初歩的ミスが相次ぐワケ」
 2013/10/14 11:37
塩見真一
>専門技術を専門技術者・管理者向けに伝える書物とはどういうものか

このあいだ、ジェットスタージャパンとエアアジアジャパンでの検査漏れがニュースになりました。A320の水平尾翼についてある追加検査が必要になったのだけれど、両社ともその追加検査をしないまま飛行機を飛ばしていて、国土交通省から厳重注意を受けたのだそうです。
この件について東洋経済オンラインに「LCCで初歩的ミスが相次ぐワケ」という記事(http://toyokeizai.net/articles/-/21381)が載っていたのですが、……
本来であれば、TCDに基づいて航空機メーカーが作成した改善指示書(SB)に沿って、点検箇所の全体目視と詳細な目視点検の2段階を経る必要があった。ところが、LCC2社が作成した社内向けの整備指示書は、航空機メーカーが発行したメンテナンス・マニュアル(AMM)に従う形で、詳細な目視点検の一部項目を記載していなかった。SBとAMMを十分に突き合わせていれば防げたかもしれないミスだが、「SBの記述は複雑で、平易な英語で書かれているAMMに依拠してしまった。どちらも同じ内容が書かれているという思い込み、ヒューマンエラーがあった」(ジェットスター・ジャパンの佐盞渋澄整備本部長)。

……いやちょっと待ってくれ。
つまり「追加マニュアルSBがわかりにくくて、まだわかりやすい本編マニュアルAMMを読んだ。そっちには検査項目の一部が書かれていなかった」と、いうことだよね。
それLCC2社の初歩的ミスですか。
明らかに、マニュアルを作った航空機メーカーのミスではありませんか。

私は、分野こそ違うけれど技術マニュアルを作る立場ですからね。
「どちらも同じ内容が書かれている」のは読み手として当然の期待であり信頼です。私たちが、きちんと整備されていると期待・信頼して飛行機に乗るのと同じであり、思い込みとかヒューマンエラーとかいうべき性質のものだとは、私は思いません。読み手にいくらかのミスがあったとしても、読み手にミスをさせるようなマニュアルはダメです。

たしかに、航空機を整備する責任の重さを考えれば、マニュアルがたとえダメでもきっちり読んでもらわなきゃいけません。しかし、ダメなマニュアルってつまり不良部品、苦労して読まなきゃいけないなんてこともありません。
整備本部長さんね、反省するのでしたら、その迷惑な紙屑をエアバスインダストリーに突っ返さなかったことを反省してくださいよ。ヒューマンエラーはそっちです。

まあ、そのSBとAMMを私は見ていないし、経緯を詳しく知ってるわけでもないし、A320を飛ばしている航空会社は他にもあるわけだし、紙屑は言い過ぎだろうと思います。
けどなあ、こういうことが起こってマニュアルに責任追及が向かわないというのは、私としては虚しいですよ。それだけ世の中でマニュアルが軽視されている証拠だからね。
#写真は他社のA320、この1月に長崎空港で撮ったもの。

ページ先頭へ ページ末尾へ
 この掲示板には投稿できません
 Re: 「特急列車に名前」
 2013/10/12 10:32
塩見真一
北陸新幹線の列車名「かがやき」「はくたか」「つるぎ」「あさま」が発表されましたが、それとはあまり関係なくて、ええと、パソコン教室アビバが銀河鉄道999を使ってExcelの無料体験セミナーの広告をしているのはご存じですかね。私は山手線の車内モニタで見るんですが、メーテルが教えてくれるなら行ってみてもいいかなあ、あのセキュリティセンターとやらが私の作ったVBAプログラムをどうやっても無効にしやがるのを鉄郎だったらどうするかなあ……とか考えていたら、「スキルUPエクスプレス」という文字がそこにあるじゃないですか。

これだよ。
命名権ビジネスってやつですよ。
リニア新幹線の列車の命名権を、1列車ごとに売るのはどうですかね。「アビバスキルUPエクスプレス101号」とかいう具合ですな、なんだったら1両貸し切って車内でExcelセミナーでもやってもらってもいい。
もちろんアビバだけじゃなくて、ええとたとえば「青柳ういろう103号」とか「桔梗信玄餅105号」とか、あんまりやると大変なことになるので1日8本くらいにとどめるのがいいでしょうけど、今の世の中からするとけっこう「あり」のような気がするんですが。
#ま、そういう列車に乗りたいかというとそれは別ですが

ページ先頭へ ページ末尾へ
 この掲示板には投稿できません
 Re: 日本一低い山
 2013/10/11 23:13
みちる
そういえば東京の飛鳥山が日本一低い山として登録しようとしてけっきょく地図にそんなもの書いてる場所がないとかではねられた(何処にだろう?国交省?)と言う話を聞いたことが有るのですが。

天保山、山じゃないよねぇと


ページ先頭へ ページ末尾へ
 この掲示板には投稿できません
 日本一低い山
 2013/10/07 09:54
塩見真一
弁天町から中央線に乗ってもう一駅、大阪港で下車しました。大阪市営地下鉄は初乗りが200円で、一駅だけ乗って降りるというのは東京の常識からするとかなり高くつく話なので、「エンジョイエコカード」という1日乗車券を買ってあります。大阪市営地下鉄・バス・ニュートラムが乗り放題で600円……て、それめちゃくちゃ安くないか。……いや、そんなこともないのか、このあいだちゅうせんのひに使った都バス1日乗車券はバスだけで500円だったもんな。
通常の切符が高いのに対して1日乗車券が安すぎるのはどういうことかもうちょっと考える余地もありそうですが、それはともかく、大阪港で降りて、向かった先は天保山。安治川の河口、USJの対岸にある人工の山で、標高4メートル53センチ、日本で一番低い山ということになっています。
「ということになっている」というのは事実としては山じゃないから、単に川っぺりの公園の一角に三角点があるだけで周囲より地面が盛り上がっているわけじゃないからですが、その三角点の脇にあった碑が左の写真。
ステンレスのプレートに何も書かれていないように見えるのは反射のせいとかではなく、実際何も書かれていない、みたいなんです。ペンキの色が抜けたわけでもなさそうだし、切り文字がはがれたわけでもなさそうだし、いったい何がどうなってこんなものができたのでしょうか。

ページ先頭へ ページ末尾へ
 この掲示板には投稿できません
 「特急列車に名前」
 2013/10/04 11:13
塩見真一
「曝涼展」の片隅からもうひとつ、昭和4年、東京下関間に特別急行列車を走らせるにあたって鉄道省が愛称名を募集した、その結果発表のポスターです(募集のポスターも並べて展示してありました)
採用されたのは「富士」と「櫻」、得票数は「富士」が1007票、「燕」882票、「櫻」834票、以下「旭」「隼」「鳩」「大和」「鴎」(ほんとは品かもめ)「千鳥」「疾風」「敷島」「菊」「梅」「稲妻」「宮島」「鳳」「東風」「雁」。
ふうむ、文字使いは別としてもやはりどことなく古めかしい、いまの列車名とは語感・語彙がたしかに違っています。とはいえ、ヨーロッパの東のほうでは人の名前を付けた列車、たとえば「KOPERNIKUS」とか「CHOPIN」とか「JOHANNES BRAHMS」とか「GUSTAV KLIMT」が走っていたりするわけで、そう考えると「敷島」も「鳳」もそれほど違わないとも言える。まあつまり、列車にどういう名前をつけるかって、文化なんだよな。

というわけで、このあいだルートが公表されたリニア新幹線の列車名を、なるべく現代的な感じで考えてみました。

「スーパーのぞみ」……は無いな。
「リニアのぞみ」……あるかも。
「理仁愛」……無いだろ。
「とある科学の超伝導エクスプレス」……無い無い。
「俺のリニアがこんなに速いはずがない!」……乗換えで時間食われちゃうからねえ。
「車窓の風景なんか見たいわけじゃないんだからね」……まあ投票するだけしてみようか。

いやまあ、順当なところで「ふじ」だろうなとは思うんですが。

ページ先頭へ ページ末尾へ
 この掲示板には投稿できません
 「201系通勤型直流電車」
 2013/10/04 10:50
塩見真一
関西空港からは南海でなんばへ。地下鉄御堂筋線に乗り……そういえば関西空港の第2滑走路は4000メートルつまり御堂筋線でいうと梅田からなんばまでだと聞きました……谷町で中央線に乗り換えて弁天町へ。弁天町駅の高架下にある交通科学博物館があと半年で閉館になるそうで、ちょっと覗いてきました。
入ってすぐにML500、その奥に0系(21-1ほか4両)、そのほか多数の車両実物、車両部品、線路や駅関連の設備、信号機器、運転シミュレータや鉄道模型、屋外には京都駅上屋とさまざまな車両実物、食堂車(ナシ20 24)をそのまま使ったカフェなどがありました。
鉄道が主体ではありますが自動車・船・航空機の展示室もあり、企画展示「曝涼展」つまり閉館前に収蔵品をとにかく見せてしまおうという企画もあって見応え十分。子供がきゃあきゃあ騒いでいさえしなければ、1日かけて見てもいいくらいの感じでした。……いやまったく、なぜ人間の子供はあんなに騒がしいんですかね、どう考えても生存に不利なのに。

写真は企画展示「曝涼展」の片隅から、201系の取扱説明書。
て、私これ欲しいですが。いや201系でなくても、E1系とか117系とかキハ40とか419系とかでもいいんですが、なんだったらSAAB340とかDHC8-300とかでもいいですが、専門技術を専門技術者・管理者向けに伝える書物とはどういうものか、事例としてぜひ手元に1冊持っておきたいですが。

ページ先頭へ ページ末尾へ
 この掲示板には投稿できません
 Re: 「わくわく関空見学プラン」
 2013/10/03 11:12
塩見真一
>誘導路のすぐわきでバンコク行きの747を見送ったのは

こんな感じ。柵に近づかないでくれということでこんな写真しか撮れませんでしたが、しかしこのアングルで見ると特にねえ、747はやっぱりかっこいいですね。ジェット旅客機のイメージ画像がたいてい747なのも、A380を見てジャンボだと言う人がいるのもむべなるかな。コクピットが高い位置にあるのがいいんだろうな、きりっと顔をあげたように見えますからね。

JALに続いて、ANAが今年度いっぱいで747を退役させる予定です。こういうふうに見送る機会はまだまだあると思うけど、またひとつ、時代が変わっていきます。

ページ先頭へ ページ末尾へ
 この掲示板には投稿できません
 「わくわく関空見学プラン」
 2013/09/28 11:59
塩見真一
このあいだ、不純な動機で大阪へ行くのに、羽田からANA141便で関西空港へ飛びました。この便は国際線機材の間合運用らしく、ビジネスクラスのシートに普通運賃で座れるのですが、なぜプレミアムクラス扱いにしないのか不思議です。
もひとつ不思議だった、というより驚いたのは、34LつまりA滑走路を北へ向かって離陸したことでした。離陸後すぐ左旋回して海上に出ましたが、大森・蒲田あたりの上空、低いところをフルスロットルで飛んだわけで、いやー騒音や万一の事故を考えて市街地方向の離着陸はしないことになっていると思ってたんですが、運用ルールが変わったのか住民は納得してるのか、不思議です。というか、私は住宅地の上を飛ぶのが申訳なくて伊丹便を避けたのでね、もし34L離陸が当たり前になるんだったら、羽田から飛ぶのも避けないとならなくなります。

さてそれで、そういう理由で伊丹を避けたのはほんとですが、関空へ向かったのはこの「わくわく関空見学プラン」のためでもありました。
観光バスで空港島内を巡る、貨物地区や機内食工場や給油センターなど関係者以外立入禁止の場所も車窓から見学するというツアーだったのですが、んーまあ保安のためしかたなかろうとは思うものの、やはり建物の外側だけ見てもしょうがないですねえ。誘導路のすぐわきでバンコク行きの747を見送ったのはたしかにテンション上がりましたが、基本的に家族連れ・お子様向けの企画で、私としてはいまいち食い足りない感じでした。
しょうがない、次は羽田の整備場見学ツアーだな。

ページ先頭へ ページ末尾へ
 この掲示板には投稿できません
 『欧州のエネルギーシフト』
 2013/09/26 09:54
塩見真一
脇阪紀行 岩波書店 ISBN978-4-00-431370-0 2012年6月12日 定価(本体800円+税)

ちょと前に読んでそのあと積んであった本。ヨーロッパ各国のエネルギー事情、脱化石燃料・脱原発・再生可能エネルギーへの転換の実状のルポルタージュです。ヨーロッパは環境先進国だと言われていますが、けして一枚岩ではないし、まっすぐよどみなく進んでいるわけではない、各国それぞれの自然条件・社会事情の中でさまざまな矛盾を抱えながら、どうにかして前に進もうと苦闘しているのがヨーロッパの実状だと、それが著者脇阪さんの見方です。

章題を拾ってみると、「苦悩−原発を切り離せない構造」「脱却−民主主義と原発」「分権−ドイツの市民社会では」「挑戦−自然エネルギー立国への道」「創造−新たなエネルギー社会」「未来へ−欧州と世界」と、いった具合。取材先を順に拾ってみると、まずフィンランド[オルキルオト原発(建設中)/オンカロ最終処分場/雇用経済省エネルギー局]、スウェーデン[バーセベック原発(廃炉工程中)]、フランス[ラアーグ再処理工場]、ドイツ[安定したエネルギー供給のための倫理委員会]、イタリア[レガンビエンテ]、もいちどドイツ[シェーナウ電力会社/エビングホーフ村]、デンマーク[国営送電公社/ドンエナジー社]、と、このへんから行ったり来たりになるのではしょることにして、マルメ市、ストックホルム・シンビオシティ、ヘルシンキ・ウスペンスキー大聖堂、コベンハブンス・エネルギー社、アマゲフォル・ブレンディング公社、ベルリン、ボンホルム島。

あとがきに「大震災と福島第一原発の事故から一年以上過ぎてもなお、日本のエネルギー政策は混迷の中にあります。」と、あるんですが、それからさらに1年以上過ぎてどうにかなったようには思われません。というかむしろ、「汚染水はコントロールできている」てなことを言ってるあたりでかなり後退しているように、私には見えるのですが。

ページ先頭へ ページ末尾へ
この本を買う この掲示板には投稿できません
 『小惑星に挑む』
 2013/09/22 10:51
塩見真一
あさりよしとお 白泉社 ISBN978-4-592-71058-5 2013年9月4日 定価[本体600円+税]

やや苦しいながら「惑星」つながりでこれを。
オビに「人々の宇宙への想いを載せて、小惑星に由来する物質を地球に持ち帰った世界初のプロジェクトを異なる視点から描いた魁作」とあって、少し前の話ではありますが、ああアレのことかとわかりますよね。500メートル程度の小惑星に着陸して戻ってくるという豪快な計画もさることながら、推進装置と姿勢制御装置の大半が故障した半身不随の姿で、残った機能を駆使しまるで這いずるようにして帰ってきた、あの、アレです。

どういうわけかアレの名前が作中に出てこないので、私としてもアレで済ませることにしておきますが、「異なる視点」というのはつまり、表紙に出てる2人の宇宙人の視点です。高度な文明を持ちながら新しいものを生み出すことができなくなった彼らが、まだ若い文明から何か得るものがあるに違いないと太陽系にやってきて、小惑星帯で小さな機械を見つけたところから話が始まります。
バランスを失ってくるくる回っていたアレが制御を取り戻し、ソーラーパネルを太陽へ向けて安定させ、動かないはずのイオンエンジンを噴射して地球へ向かい、大気圏に突入して燃え尽き、星へ向かおうとした人々の意思が残る、さらに遠い星へ向かう旅が始まる……と全8話。

うーむ、彼らの視点からアレがどう見えたのかは私の視点とうまく分離できなくていまいちはっきりしないのですが、キーワードとしていうと「こんなこともあろうかと」ですかね。
真田技師長のこのセリフはむしろジョークとして、そんなことがあろうかってナニ考えてんだという意味で使われることが多いのですが、いや物づくりにおいては大切なことですよ。ありそうなことだけでなく、ありそうにないがあるかもしれないことを想定するのは当然、そのうえで、対策を用意するかどうかはリスクとコストによる判断です。つまり「想定外」というのは……と言い出すと話が逸れていく。

実のところ、想定されていたバックアップ機能だけがアレを帰還に導いたわけでもない、みたいなんですね。苦し紛れのような、コントロールルームの誰かがその場になって思いついた方法みたいな、そんなことまでしてアレは帰ってきたのだなあと、いまさらながら「愛おしい」気持ちが湧いてくるのでした。

ページ先頭へ ページ末尾へ
この本を買う この掲示板には投稿できません
 『惑い星と花』
 2013/09/12 09:28
塩見真一
野広実由 竹書房 ISBN978-4-8124-8392-3 2013年9月10日 定価[本体743円+税]

美術部モノをひとつ。
右が水瀬結衣子、左が舟井さおり、奥が林千紗。同級の男子3人や、担任の浜田先生と美術の江藤先生の中学時代がフラッシュバックしたりしつつ、この3人の中学3年間+αを描いた思春期物語です。

いや、野広実由さんって「パティシエール」「ダブルパティシエール」、それに私はフォローしてないけど「うちの姉様」の野広さん、ですよね。いったいどうしたんだろう、雰囲気がぜんぜん違う、というよりそもそも、主人公JCがこんな暗い顔している表紙というのは、これはタダゴトではありません。
中身も雰囲気としては同じ、まるで鍾乳洞の中のような、じっとりした空気の中で冷え冷えと物語が進みます。
んー、実を言うと美術部モノというのはあまりほんとじゃない、3人とも美術部ではあるけど、美術部が物語の中心ではありませんです。キーワードは「いやらしい」、つまり思春期というより第2次性徴期なんだな、オビに「大人と子供の境目で行き違う心と体」とありますが、そういうお話。
まあなんというか、男女が一番大きく違う時期の話で、私としてはどうにもわからない、これはタダゴトではないと言うのが関の山です。

実はここ1年くらい、私の中学時代が同窓会だとかなんとかで顔を出してくることが何度かあったんですが、いやあのころのオレも大人から見ると惑い星だったのかなと、ちょっと考えました。

ページ先頭へ ページ末尾へ
この本を買う この掲示板には投稿できません
 「次はこちら」
 2013/09/06 11:14
塩見真一
今回ハズレだったパーツ、のその前に、ハズレだったソフトがこれ、iTunes 11(11.0.5.5)です。しばらくバージョンアップしていなかったのでこの機会だしと思って最新版をインストールしてみたら、ハズレだったのでした。
起動すると「iTunes チュートリアル」画面が表示されるのですがね、私はCDをリッピングしてプレイリストを作って再生できればいいので、他の使いかた、ビデオ再生にもiTunesストアにもポータブルデバイスとの同期にも関心がないので、つまりこのチュートリアルから得るところはごく少ないに違いない。「Welcome to iTunes」と言われても白けたものです。

まあ一歩譲って、チュートリアルが表示されることは良しとしましょう。私の関心が偏っているからお節介になるだけで、ソフトの起動時になにか説明することは理にかなっています。
しかし許しがたいのは、「次回から表示しない」オプションが無いこと、なんですね。この画面が出てこないようにする方法がどう探しても見つからなくて、なのでいまだに起動するたびに出てきます。

ぉぃぉぃマイクロソフトじゃあるまいに……と言ってみて気が付くんだけど、「アップルの陰謀」にはこれまでも何度か嵌められてるんですよね。「□次回から確認しない」をチェックしたのに何度でも確認するとか、普通は使わないクロスフェードがデフォルトでオンになっているとか。
そう言えば今回も、ミニプレーヤーに「次はこちらリスト」が必ず表示されるという、新機能の押し売りをやってくれてます。左のようなもので、ガジェットと比べてみれば大きさがわかりますよね、けっこう邪魔、これじゃミニじゃねえです。

要するにこういうあたりはマイクロソフトもアップルも変わらない、同じ穴のムジナですな。……つまり厚かましいヤツが生き残っているということか、やれやれだ。

ページ先頭へ ページ末尾へ
 この掲示板には投稿できません
 この掲示板について
 2013/09/06 11:08
塩見真一
この掲示板は2013年9月・10月用の掲示板です。やー、8月9月の掲示板を作るのをまた忘れているうちに9月になってしまいました。まあ、秋ということでちょうどいいですかね。まだちょっと残暑が続いてますが。

というわけで引き続き、物を作ること・技術を伝えることを考えていくことにいたします。

ページ先頭へ ページ末尾へ
 この掲示板には投稿できません
1 < [2]ページ
Copyright © 2004-2010 fpcbook All rights reserved