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2010年盛夏の掲示板

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 Re: 『OAG Pocket Flight Guide Asia Pacific June 10』
 2010/11/20 11:51
塩見真一
>MD-81/90がリストラされる前に乗っておきたいとか言う人にとっては

MD-81の退役には間に合わなかったものの、実はこのあいだ宮崎からの帰りに、MD-90に乗ってきました。
細長いキャビンが特徴ですからなるべく後ろの席をと思ったのですが、41列あるうち36列から後がすでにふさがっていて、35列めまでしか下がれなかった。41列だとエンジンのカウリングが窓のすぐ横に見えるんですけれども、35列だとカメラを思い切り後ろへ向けてどうにかこれくらい。あ、上の方に尾翼の先端が写ってますね。
体調がいまひとつだったので……ブランクの後で走ると数時間後に吐いてしまうちょうどその時間で……、乗り心地を楽しむ余裕はありませんでしたが、エンジン音が柔らかい感じでした。

MD-90の退役スケジュールはまだ出ていないと思いますが、まあ、私はこれでお別れでしょう。欲を言えば、尾部タラップを上ってみたかったかな。

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 Re: 『日本のロープウェイ・ゴンドラ全ガイド』
 2010/09/16 10:52
塩見真一
なんか違うというか、中島さんが乗り鉄であることは間違いないんだけども、世間一般との協調性というか、「非鉄」の人との間合いの取りかたというか、そのへんがちょっとこう見るに耐えないというか、……て、ちょっと待て、「本物から見ると」って、私が乗り鉄だって確定ですかそれ。

私のことはさておき、宮脇俊三さんはそのへんについてどう書かれていたかなあ。文章として思い出せないのは申し訳ないけど、あの方は乗り鉄としてそうでない人としっかり向き合っておられた。若干の媚もあったけれど、「非鉄」の人に向けて書かれた文章だったから、鉄仲間ばかりでなく広く世間に認められた。
や、乗り鉄が世間に認められていないなんていうのは、宮脇さんのなされたことを知っていたらとうてい口にできない言い草なんですがね。

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 Re: 『日本のロープウェイ・ゴンドラ全ガイド』
 2010/09/15 21:57
麗明舎
なるほど。乗り鉄からみると著者の方はなんか違うわけですね。

でも、だからといって、ぼくの乗り鉄分が稀薄だという判定は変わりそうにありませんが。

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 Re: 『日本のロープウェイ・ゴンドラ全ガイド』
 2010/09/15 21:49
塩見真一
話が「乗り鉄」に及んだらこれにも言及しておかないといけないと思いますが、34ページのコラム。

乗り尽くさずにはいられない
(中略:索道の多くがスキー場にありスキーシーズンにのみ運行していること)
つまりは営業中のスキー場に足を運ばなければならない。スキーが得意ではない筆者にとっては、これが最大のネックになった。しかし普通索道全線乗車のためには、必然的にやらなければならないことなのである。
(中略:スキーヤーに混じっていかに乗車・撮影してきたか、スキーで行かないと乗れないゴンドラをいかに乗車・撮影してきたか)
 そうまでして一体何が楽しいのか、と問われることもあるのだが、それは自分でもよく説明できない。百名山とか八十八箇所とか、リストアップされたものを「コンプリート」することは、日本人にとってはある種の快楽なのかもしれない。

んんー、これは乗り鉄の本質のはずなんだけど、書き抜いてみたらまたなんともかんとも、つまんねえ話だなおい。
一体何が楽しいのかと問われて、いやあ楽しいんですよとなぜ言えないのかね。説明じゃないだろ必要なのは。それも言うに事欠いて、日本人にとってはってなんだよそりゃ。問うたのが外国人だったとしたって、オマエの趣味の話だ、自分にとってどうかを答えるところだろ。

なんかさ、最初のレビューを読み返してみたら……
そんなこと関係なくなってからが本物の「乗り鉄」だ、とも思わないではありませんが。
……とか書いてますね私。
これが乗り鉄だとは認めたくない、そんな意識がばくぜんと働いていた、みたいですねえ。

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 Re: 『日本のロープウェイ・ゴンドラ全ガイド』
 2010/09/11 20:43
塩見真一
あーなるほど、言われてみればたしかに、構造・機構・技術面の記述は手薄な感じですね。むう、、そういう薄さが気にならなかったというのは、私に乗り鉄のケがあるから、か、や、そうですよね、ないとは言わさんですよね。

まあそれはさておくとして、「はじめに」にこんなことが書いてありましたね。
 趣味には、広く世間に認められているものと、どちらかというとそうではないものがあると思う。
 鉄道趣味、とりわけ「乗り鉄」は間違いなく後者に属するようで、本来、移動のための手段である鉄道に「乗ること自体が目的」という趣味が存在することを「非鉄」の人にわかってもらうのはなかなか困難なことである。

これー、いったいどう突っ込んだらいいもんですかね。「ありがちな物言いだ」といって読み飛ばせばそれっきりだけど、なんかこう、後味が悪くてねえ。

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 Re: 『日本のロープウェイ・ゴンドラ全ガイド』
 2010/09/10 23:06
麗明舎
ロープウェイにはいろいろ興味があったので買ってみたのですが、

をれは乗り鉄ではない

というのを確認できただけでした。

どっちかというと、箱根のヤツがどうやってロープをつかんだりはなしてるのかとか、そういうとこをちゃんと解説した上で特徴を述べてほしい感じ(笑)。

つか、フニテルとか「用語解説」の部分が薄すぎる。

あたしなら、全ガイドっていうなら、策道と支柱、駅舎の入った地図をつけた本を作ると思う。

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 Re: 『東京都内乗合バス・ルートあんない No.16』
 2010/09/07 19:16
塩見真一
ちゅうせんのひなので、「ある計画」を実行してきました。
都内最長の路線バス、梅70系統を青梅車庫から柳沢駅まで乗り通し、その後は吉64、荻34/35、鷹15/15-1/阿05、渋66、王78と、青梅街道に沿って走る系統を乗り継いで新宿まで戻ってくる、という計画です。梅70の走行時間が1時間40分、他の系統はだいたい10〜20分間隔で走っているので、待ち合わせ時間も含めてまあ5時間あればいける、と思っていたのですが、青梅車庫を1300に発車して、新宿駅西口に着いたのが1706、4時間ちょっとでした。

面白かったかと言うと、んー、うまくはいったけどそんなに面白くはなかったかなあ。
乗り継ぎのことばっかり気になってたし、乗り換えるたびに都心に近づいて、だんだん「面白くない」路線になっていくわけですよ。あと、西から東へ向かうということはバス停が道路の北側にあるわけで、つまり暑くてたまらなかったりもする。

次にこういうことするならターミナル間を結ぶ路線をつなぐようにしようと、そう思いました。

さて、ちょっと仕事しておかなきゃ。

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 Re: 『東京都内乗合バス・ルートあんない No.16』
 2010/09/04 11:17
塩見真一
ここ数日、ある計画を立てるためにこの本をパラパラめくっているのですが、バス好き・地図好きが眺めて楽しむ分にはともかく、実用性はいまいちかなあという気がしてきています。

難点はまず、区分図でなくて切り図であること、つまり区・市とか営業所とかいった区分を無視してページごとに四角く切り刻んであるため、ページをまたいで走る系統がかなり多く、そういう系統がどう走っているか理解するにはあっちこっちめくって見比べて頭の中でつなぎ合わせないとなりません。東西にまたぐ場合は隣のページなんでまだいいんですが、南北にまたぐ場合やページの隅を斜めにまたぐ場合はかなり辛いです。

まあ、これは地図帳というものの宿命で、使う前からわかってたことだし、いちがいに悪いとは言えないんですけどね。「東西にまたぐ場合は隣のページ」と決まっているのも切り図だからこその単純さだし、ノースアップで統一されているのも縮尺が一定なのも、区分図だったらありえない長所です。
それに、またいだ先が何ページかはわかりやすく示してあるし、境目付近は重複して掲載してあるし、切り図の短所をカバーする努力はきっちりなされているので、これを難点と言ったら作った人に申し訳ないのですが、でもやっぱり辛いなあ、と。

もひとつ、こっちは使ってみてわかったことですが、ここに引いてあるこの線が何社の何系統なんだか、さっぱりわからない場合がありますね。
私は柳沢駅から青梅街道に沿って荻窪駅へ行くには何系統に乗ってどこで何系統に乗り換えればいいのかを検討していたのですが、柳沢駅を通っている線は5色あって、系統番号はページ端部に記載されているけれど同じ色の線をページの端まで追っていくのはけっこう難しいし、追っていってみると行き先の同じ系統番号がたくさん並んでいてどれが柳沢駅から来たものかわからない。結局はWebで調べてしまいました。
#色覚異常の人にはもっと難しいはずですし。

まあ、Webで検索して系統名がわかっても位置関係がわからなかったりして、つまり武蔵野市役所経由が吉55で緑町二丁目経由が吉53だとわかっても青梅街道を走るのかどうかがわからないので、最後はこの地図へ戻ってきて、なるほどこの赤い線が吉55かと思って納得するんですが。

ひとつ思ったんだけど、系統ごとではなく、事業者ごとに色分けしたらどうですかねえ。どうせ時刻はバス会社のWebサイトで調べるのだから、ここを走っているのはどこの会社のバスかがわかれば十分、いやそのほうが役に立つし、同じ会社の系統をまとめて1本の線で引けば図がすっきりするメリットもあると思いますが。


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 『日本のロープウェイ・ゴンドラ全ガイド』
 2010/08/21 10:39
塩見真一
中島信 千早書房 ISBN978-4-88492-444-7 2010年8月10日 定価(本体1,400円+税)

地図を買いに行ったら鉄道路線図などに混じってこんな本がありましたその2。
著者の中島さんは国内の鉄道と軌道つまり路面電車をすべて乗りつぶし、さらに普通索道つまりロープウェイやスキー場のゴンドラにまで手を伸ばしてそれも全線乗りつぶしたという方です。そいでもって北は大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイから南は雲仙ロープウェイまで、現在国内で営業している普通索道全143路線の資料をまとめたのがこの本というわけです。
こういう人が・こういう本が出てくるのは時間の問題だったというか、いわば歴史の必然ですから驚いてはいけないと思いますが、まあ、呆れてもいいんじゃないでしょうか。

内容をざっと紹介すると、北海道、東北、関東、甲信越、東海・北陸、近畿、中国、四国、九州の各地域に区分して各路線の所在を概略地図で示してあります。各路線については、単線循環式とか3線交走式(支索1+曳索2)とかいった方式、路線延長と標高差、最大勾配、運転速度と所要時間、支柱の本数、搬器のメーカーと定員、運行事業者と施工事業者、運行開始年月、といった情報が表にまとめてあり、さらに、運行期間(スキーシーズンしか運行しない索道が多数ありますから)、運賃、アクセス、URL、と、ここまでが定型の情報で、さらに一部の路線を除いて、沿革とか特徴とかいった解説があります。

「全長5481mは国内最長」といった解説はいかにもな感じですが、いやでもこの種の情報が目立ちすぎるような気もしますね。「支柱間距離としては国内最長」「普通索道の支柱としては日本一の高さ」「循環式では最大(標高差)」「現存する国内最古のロープウェイ」、あるいは「唯一の湖上を渡るロープウェイ」「国内唯一の村営ロープウェイ」「戦後復活した唯一のロープウェイ」といった形で、大半の路線になにか日本一または第二位のタイトルが付けてあります。
まあなるほど、日本一の路線に乗ればタイトルホルダーになれるわけで、特徴の無い路線に乗るより楽しい、わけですよね。そんなこと関係なくなってからが本物の「乗り鉄」だ、とも思わないではありませんが。

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 『オレンジ電車おぼえてる?』
 2010/08/17 11:35
塩見真一
共立女子中学高等学校絵本プロジェクト201 交通新聞社 ISBN978-4-330-13510-6 2010年8月10日 定価:[本体 600円]+税

地図を買いに行ったら鉄道路線図などに混じってこんな本がありました。共立女子って神保町で中央線にはちょっと縁が薄い気がするけど、とにかく女子高生7人が1年半かけて取材し構成し絵を描き文を書いて作ったのだそうです。

ふうむ、201系って、小坂俊史さんの『中央モノローグ線』にも出てきたけど、なにかこう、人に惜しまれるところがあるのですね。
や、正直なところ私にはいまいちぴんときません。たしかに私も東京西郊、西武線と中央線の間で育ち、中央線と言えば201系という世代ではありますが、でもそれは、山手線の103系、東海道線の113系カボチャ電車、丸ノ内線の2000系、井の頭線の3000系などと並んでこその中央線201系だったわけで、……ああそうか、それらが次々に引退していくなかで最後まで走っていたのが201系だった、そういうことか。

さてそれでこの本。絵本です。「ちゅうおうせんの おれんじいろの でんしゃを おぼえていますか?」という調子。ひろやくんとひゅうごくんが東京駅で201系に乗ると、201系を作った松田さんと佐々木さんがいる、9ごうしゃには御茶ノ水の大学へ201系で通っていた小川さんが乗っている、8ごうしゃには音楽家の向谷さんが、て、えええ!向谷実さんですか、いやまあたしかに向谷さんはその筋の人だしトレインシミュレータの第1弾は中央線201系でしたが、しかしこんなところに登場されるとは驚きましたね、私ゃちと吹いてしまいました。
そのほか、中学生のあやかさん(ワンウェイプリーツ、ラインなしのセーラー服、赤いリボンタイ)、電車のほんをつくるしごとをしている池田さん、武蔵小金井駅のおそばやさんではたらいていた峯崎さん、でんしゃのてんけんをしてきた小滝さん、でんしゃのけんきゅうをしている川島さんに宮本さん、しれいしつでしごとをしていた井上さん。
むー、あと一人、201けいをうんてんしていた方に登場してもらえば最後がきれいに締まったと思う、ちょっと惜しいです。

ところで、オレンジ色の201系、調べてみたらまだ1編成だけ走っているのですね。ただし10月17日、あと2月でラストランの予定。私はそもそも中央線に乗る機会がもうほとんど無いので、たぶんこのままさようならでしょうけれど。

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 『田舎暮らしの本 2010年9月号』
 2010/08/16 12:05
塩見真一
− 宝島社 雑誌01617-09 2010年9月3日 定価680円[本体648円]

むう、「田舎暮らし」か「自家菜園」か、どっちに引かれたのかよくわからないのですが、こんなものを買ってきてしまいました。本と言っていますが事実は月刊誌、ISBNも付いていません。

中身を拾ってみると、まず「畑正憲さんのムツ牧場を訪ねて」「ベニシアさんのハンドメイドコスメ」、それから「小さな村のでっかい交流・定住編」って福島県昭和村の移住就農促進の取り組みの紹介記事です。16年前から行われているという「からむし織体験生事業」は伝統技術の継承という側面でも興味深いです。
それから第1特集「自家菜園」、第2の人生として、また週末のリフレッシュとして……それにしてはすごい規模だけどな……、半自給生活を送っている5家族のレポート記事です。場所で言うと福島県小野町、東京都国立市+山梨県富士河口湖町+静岡県富士宮市、山口県柳井市平郡島、福島県田村市都路町、愛媛県上島町赤穂根島。
それから「身近に山のある暮らし」として、福島県会津若松市、鳥取県智頭町、宮崎県高千穂町の3家族。「おひとりさまの田舎暮らし」として奈良県川上村、愛媛県松山市中島、和歌山県有田川町に一人で住み着いた女性3名。「定住向け別荘の選び方」として、長野県原村、岡山県瀬戸内市牛窓町、栃木県那須町で5家族と、南伊豆の定住可能な別荘カタログってこれは記事体広告みたいですね。巻末の「全国田舎物件259件一挙公開!」というのは掲載規定も付いていて広告に違いないのですが、「新・とっとり人募集中」とか「宮崎県で後継者不足の仕事をついで見ませんか?」とかいうのは記事なのか広告なのか、まあどっちでもいいんですがね、「北海道で暮らそう」という記事もムツ牧場やフレンチブルドッグ「夏彦」や移住家族にからめて道内の賃貸物件や各自治体の移住者受け入れ窓口など、うーむ、これはほんとにどこまでが記事だか広告だか、雑誌のつくりというのは私にはどうにも捉えにくいです。

なんにしても、オレはどうするかってことだよなあ。少なくともあといっぺんは人生の舵を切ることがあるはずで、そのときに田舎暮らしの道をとるのか、どうか。
とりあえず、事務所のベランダ約0.5坪で育てているブルーベリーが今年はそれなりに実を付けて、朝食のヨーグルト2回分くらいにはなりそうです。屋上を貸し菜園にしてくれるともう少し手を広げられるんですがねえ。

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 Re: 『ダイアグラム別 UML徹底活用』
 2010/08/14 10:06
塩見真一
客先が夏休みに入って少し暇になったので、スティックガールを描いてみました。モデルはたつねこ「ゆきの咲くにわ」の小野ちゃんです。絶対領域はとても描けないと思っていたんですが、なんのことはない左のとおり。描かないことで表現できるという、別にテクニックというほどのテクニックじゃないのに描いてみるまで思いあたらなかったことには少々自己嫌悪も感じますが、金髪碧眼八重歯はやはり描けませんでしたが、しかし小野ちゃん最強の萌記号、貧乳つるぺたナイチチをちゃんと表現できました。すばらしい。うむ、小野ちゃんスティックガールをUML描画ツールに組み込みたい方がいらっしゃいましたら、ベクトルデータを無償提供しますのでぜひご一報ください。



まあなんだ、別段本気でスティックガールを描きたいと思っているわけではありませんです。
私がほんとに描きたいのはどんな図か、技術ドキュメントにはどんな図が望ましいのか、これまでにどんな図を私は描いてきたのか、どうすればよい図を描けるのか、と、そういう話をしたいわけなので、まあおいおい。

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 『Android MASTER GUIDE』
 2010/08/12 09:55
塩見真一
− 英和出版社 ISBN978-4-89986-710-4 2010年8月1日 定価980円[本体933円]

もうひとつ久しぶりに「パソコンの本」。Androidに関わる仕事がひとつ降ってきたので、その下調べです。仕事自体は開発寄りの、Android上のプログラミングに関連する話なのですが、私としてはまずその目標、Android上でのプログラミングとはつまりどういう物を作ることなのか、そのへんを把握しておきたかった、いやおかないといけなかったわけです。
書店へ行ってみるとXperiaものがいくつかと、こういう、Androidケータイをいくつか並べて取り上げたものがいくつか、あと、XperiaとiPhoneを比較しようというものがちらほら。そのなかからこいつを選んだ理由ですが、んー、まあ私の目的からするとこのタイプがいいというだけで、それ以上は考えませんでした。たぶん。

中身はというと、まずXperia, LYNX, HTC Desire, IS01、Androidケータイ4機種の比較。海外のAndroidケータイやAndroidタブレットの紹介。それからカスタマイズガイドが、ビジネスマン向け、大学生向け、ガールズ向け。さらにケースやホルダーやヘッドセットなどのアクセサリのカタログ記事があって、その後が本体。「端末を使いやすく!カスタマイズ」で37本、「ビジネスシーンで活躍する」で28本、「毎日のライフスタイルに革命を起こす」で39本、「エンターテインメントを充実する」で33本、Androidアプリ合計137本のカタログ記事になっています。

いや、まあ、すごいんだけど、前からできてほしかったことができていたりするんだけど、なんでかな、ざっと目を通してみるとなんか別段面白くはないなあ、という気がしてしまいました。
んー、つまり、いつか見た世界、ずっと昔から何度も繰り返されてきた光景と同じように見えるのですね。スマートフォンよりもインターネットよりもWindowsよりも昔、パソコン通信とともにPDSというものが出てきて以来ずっと同じことがプラットフォームが変わっただけで繰り返されている、ように見えるのでした。

ま、それはそれ。
午後はその仕事の打ち合わせです。久しぶりにスーツを着こんで出かけます。

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 『ダイアグラム別 UML徹底活用』
 2010/08/09 11:13
塩見真一
井上樹 翔泳社 ISBN4-7981-0930-4 2005年6月20日−2008年6月5日初版第4刷 定価:本体2,400円+税

久しぶりにパソコンの本。客先でやっているドキュメント仕事で、少しUMLについて調べておく必要が出てきたので買ってきました。んー、つまり、エンジニアがUMLのダイアグラムを描いてくることがだんだん増えてきて、少々フォローが必要な状況になりつつあるのです。
で、いくつか見比べてこれを選んだ理由。タイトルにもあるとおり、ダイアグラムごとに説明されているから。最初にちょっと概論があって、ユースケース図、クラス図、オブジェクト図、シーケンス図とコラボレーション図、アクティビティ図、ステートチャート図、コンポーネント図と配置図、という順序で図の描きかた読みかたを中心として解説し、最後にダイアグラムどうしの整合性と開発プロセスとの関係に触れ、さらに付録としてオブジェクト指向と、開発と管理について触れると、そういう構成になっています。
こうなっているのは「月刊DBマガジン」の連載をまとめたからだろうと思いますが、いずれにせよ図が主役でビジネスモデリングとかオブジェクト指向設計とかいったことが脇役になっているというのは、他の多くのUMLの本とは逆の配役です。そして、私の立場にはこの構成がうまく噛み合います。図の描きかたからその意味使いかた使いどころとしだいに踏み込んでいくので、本来の目的以上に理解が進みますね。

さて、私の本来の目的、エンジニアが描いてくるUMLダイアグラムに関するフォローというのは、つまり図をきちんと整え・見やすく・見栄えよく描き直すことです。特に重要なのはあのスティックマン、誰かがスティックマンを描いてきたらぜひともミニスカツインテ絶対領域のスティックガールに描き替えなければならないのですが、その客先ではユースケース図はめったに使われないのでそういう機会は当分なさそうです。

て、冗談はさておき。
もともとUMLダイヤグラムというのは、ホワイトボードにマーカー1本で描くようなことを想定してデザインされている図法で、つまり、見栄えを度外視してデザインされています。
それは実に合理的なんだけど、結果、見栄えを度外視して描くほうがUMLらしい。グラフィックデザインの常道・定石が拒絶されるような一面もあって、整え・見やすく・見栄えよくと言ってもどこまで手をかければいいのか、どうもやりにくいですねえ。とにかく絶対領域は描けそうにない、ツインテまででよいことにしてください。

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 Re: 『東京都内乗合バス・ルートあんない No.16』
 2010/08/03 10:29
塩見真一
そうか、本数や時刻の情報が少ないのは難点ですな。ターミナル詳細図のところに、各系統の始発・終発時刻と運行頻度がA〜Dの4ランクで示してあるのですが、虹01はというと、……浜松町か、浜松町のターミナル詳細図を調べると……あれ?……あれ、なんてこった、浜松町はターミナル詳細図が載ってません。ううむ、53駅って足りてるのかとは思ったんだけど、やはり抜けている駅がありましたか、とにかくそんな次第で虹01の運行頻度はこの本ではまったくわかりませんです。
「続きはWebで」といったところですかね。

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 『ドラム、やってみよう!』
 2010/08/02 12:50
塩見真一
前田一知 一迅社 ISBN978-4-7580-1183-9 2010年7月5日 定価:[本体1500円]+税

や、別に、「最近、軽音部に入りたい!と思いはじめた」からではありません。私ゃ「けいおん!」はフォローしていませんのです。
「青い花」の新刊と間違えたからでもありません。似てはいるけど志村貴子じゃないことくらい、見ればわかります。
ドラムを演奏するという技術を伝える本ですから、ここで取り上げる理由はちゃんとあるのです。

むう、そう言いながらどうにも言い訳してるような気になるのは、これ版元がリットーミュージックでも全音楽譜出版でもドレミ音楽出版でもなく一迅社、「百合姫」の一迅社さんだからですな。そりゃ女性のドラマーもべつだん珍しくありませんから、中には百合の人もいるかもしれないし、いるという妄想は十二分に成り立つ……て、別に関係ないですが。
や、関係ないついでに言うと、一迅社さん毎月18日に新刊をまとめて出すのをちょっとなんとかしてもらえませんかねえ。そのころに書店へ行くと百合モノをまとめて何冊も買うことになって、少々恥ずかしい。7月は何が起こったのか11点もまとめて出たけど、さすがにそれだけまとめてレジへ持っていく勇気はありませんでしたです。

と、話を戻すと、この本はドラムの入門書です。
第一章「ドラムとは」で、バス、スネア、タムタム、シンバルといったドラムの構成、スティック、ペダル、椅子、メトロノーム、セットの組みかた。
第二章「ドラムを買おう」ではアコースティックドラムと電子ドラム、騒音対策グッズ、楽器店とネット、保管と手入れ、代替品。
第三章「ドラムを叩こう」でやっと本番かな、セッティングそのほかの準備、曲を聴きながらまずはドラムにあわせて手拍子の練習、スティックの持ちかた叩きかた、ペダルの踏みかた。左手でスネアをタン!と叩き、右足でバスをドン!と踏み、あわせてドンタンドンタン、そこに右手でハイハットをチチチチチチチチと加えてドチタチドチタチと基本ができたところで一休み。基礎体力とストレッチング、ドラム譜の読みかたの説明があって、シングルストロークとさまざまな8ビートパターンの練習。
第四章は「スタジオに入ろう」で、あれ第三章の続きだな、オカズと呼ばれるパターンのあれこれを練習してから、スタジオを借りて練習して、バンドを組もう、ライブに出よう、でおしまい。
各章のはじめに2ページずつ、ラストに4ページ、表紙と同じく志村貴子似のマンガがはさんであります。章扉や、またスティックの持ちかたやストレッチングのイラストも同じく稲井稲井さんが描かれています。

や、耳学問、でいいのかなこういう場合も、読むだけでけっこう面白かったですが、本気でドラムをやりたい人にはやはりCD付き、DVD付きが望ましいところでしょうね。たぶん音楽書の棚にはそういう入門書もあるんじゃないかと思いますが……だからやっぱりなぜ一迅社なのか、だよなあ。

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 Re: 『東京都内乗合バス・ルートあんない No.16』
 2010/07/30 11:21
みちる
虹01はご存じの通りレインボーブリッジを通るのに通常料金で、都内からお台場に行くのに一番オススメです もうちょっと本数が多ければ言うこと無いのですが…時間によっては恐ろしく混みます

乗り合いバスは大好きなのでちょっとチェックです

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 『東京都内乗合バス・ルートあんない No.16』
 2010/07/30 10:48
塩見真一
− 人文社 ISBN978-4-7959-1239-7 2009年11月27日 定価:[本体1,200円]+税

なぞなぞをひとつ。
「東京を走っているバスのなかで、いちばんスピードを出すのは?」
答えは都営バス。「とばす」だけに。

と、地図を買いに行ってついでに書ってきた本その2。中身はタイトルのとおり(といってもNo.16の意味はわかりません)、東京都内+αのバス路線ガイドで、地図をベースにしているところがポイントです。東京全体を69に区切った地図、区部は1:30000、市部は1:60000、山間部は1:65000の地図上にバス路線が示してあり、バスがどこらへんへ行くのか、バス停から目的地へはどう行けばいいかがよくわかります。
さらに、事業者別バス系統一覧表をはさんで、ターミナル駅詳細図。上野・御徒町、池袋、新宿西口、渋谷とはじまって武蔵五日市・奥多摩まで、53の駅について駅前+αの詳細図にバス停が示してあり、何番が何系統かという一覧があります。この詳細図はちょっと見にくいかな、丸に脚のついた記号でバス停の位置が示してあるのですが、記号が大きすぎるからか、真位置がはっきりしなくてバス停が道路のまんなかにあるように見えたりもするのが難点ですね。

続いて、コミュニティバス、高速バス、空港連絡バス、深夜急行バスの一覧。島嶼地区として大島三宅島八丈島のバス路線図と系統一覧があります。
また、「乗り合いバスに関するデータ」というページがあって、路線キロとか車両数とか、発着回数では渋谷が断トツであるとか、便数は東急バス黒02系統の218.5便/日が最多であるとか、1系統の運行距離ではやはり都営梅70系統(青梅−柳沢)が依然トップを保っているとかいった、いささかアレなことがわかります。
あとは各事業者問い合わせ先、災害緊急時の安否確認情報(携帯電話伝言サービス)、公共機関一覧、救急病院一覧、町名索引、駅名索引、鉄道路線図、人口関連データ……ってバスとあんまり関係ない話も混じってますが、そんな感じ。

んー、役に立つかどうかで言えばきっと役に立つのですが、しかし役に立つ機会・場面がどれほど多いかというと、少々疑問でもあります。……まあ、役に立つかどうかは別として、とりあえず私は見てるだけで面白いですよ。さっきの梅70もだけど、虹01とか空71とか、いっぺん乗ってみたいですなあ。

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 『家族で行こう おもしろ社会科見学』
 2010/07/26 11:56
塩見真一
− 洋泉社 ISBN978-4-86248-587-8 2010年8月8日 定価840円[本体800円]

地図を買いに行ったら、こんなものがあったのでつい買ってしまいました。や、表紙に引かれたのもあります。羽田にあるANAの整備場を見学できることは前から知っていて、なんか機会があればと思っていましたのでね。清掃工場の見学に行ったのはいつでしたっけ、その後、半ば偶然で下水処理、いや水再生処理場を見学して、半ば必然で醤油工場を見学して、このあいだは自動車工場を見学してと、ここ数年のあいだにあちこち「社会科見学」をしましたが、それぞれ行っただけのことはあった、面白かった。

この本はというと、関東一円、よりもうちょっと広いくらいの範囲でさまざまな見学・体験ができるスポットを紹介したガイドブックであります。
まず巻頭特集として、建築中の東京スカイツリーと成田ゆめ牧場。
Chapter1は「のりもの」がテーマで、ヘリコプター東京クルージング、碓氷峠鉄道文化村、ANA機体メンテナンスセンター、水辺エコツアー、所沢航空発祥記念館、消防博物館、空自百里基地、海洋研究開発機構、ホンダ埼玉製作所、船の科学館、警察博物館。
Chapter2は「体験施設」、長井海の手公園ソレイユ村、グリンピア牧の原、館山ファミリーパーク、神流町恐竜センター、銚子海洋研究所、観光定置網やまと丸、千葉県立房総のむら、菅原工芸硝子、東京港野鳥公園、杉並アニメーションミュージアム、銚子ちぢみ伝統工芸館、古代生活体験村。
Chapter3は「工場見学」。オイシア清原工場、資生堂鎌倉工場、メグミルク野田工場、サントリー天然水白州工場、イワコーおもしろ消しゴム工場、キューピー五霞工場、新日本製鉄君津製鉄所、ヤクルト本社茨城工場、崎陽軒横浜工場、リカちゃんキャッスル、アサヒ飲料富士山工場。
Chapter4は、流行なんですかねえ「地下空間」。首都圏外郭放水路、吉見百穴、日本銀行本店、大谷資料館、東京電力神流川発電所、有明水再生センター、高エネルギー加速器研究機構、館山海軍航空隊赤山地下壕跡。
Chapter5は「ミュージアム」、東京都水の科学館、リスーピア、がすてなーに、はまぎんこども宇宙科学館、千葉県立現代産業科学館、三菱みなとみらい技術館、つくばエキスポセンター、環境エネルギー館、わくわくグランディ科学ランド、ソニー・エクスプローラサイエンス、ファーブル昆虫館。
Chapter6が最後ですが、「世の中の仕組み」、高瀬川テプコ館、新江東清掃工場、朝日新聞社、東京ドーム、中央卸売市場大田市場、物流博物館、造幣局東京支局、国会議事堂参議院、気象科学館。
またコラムとして、鉄道各社の車両基地見学イベントの紹介、夜の動物を見るナイトツアー(新江ノ島水族館、富士サファリパーク、鴨川シーワールド、ピッキオ、東京都葛西臨海水族館)、ビール工場(アサヒビール神奈川工場、キリン横浜ビアビレッジ、サントリー武蔵野ビール工場、サッポロビール千葉工場)、恐竜を見られるところ(国立科学博物館、茨城県自然博物館、神奈川県立生命の星・地球博物館、群馬県立自然史博物館、栃木県立博物館)、テレビの裏側(NHKスタジオパーク)。

「家族で行こう」とタイトルにありますが、家族というかつまり親子連れ、子供を夏休みにどこへ連れて行こうかと、そういう観点みたいです。「自由研究」とかいったフレーズは見当たりませんが、夏休みの宿題のネタにもいいでしょうね。

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 『アニメもんエッセイ〜お江戸直球通信〜』
 2010/07/24 13:29
塩見真一
石田敦子 学研 ISBN978-4-05-404423-4 2010年3月20日 定価:[本体1,238円]※税が別に加算されます。

アニメーター出身の漫画家、石田敦子さんのエッセイコミックが単行本になりました。「Looker」誌の1998年10月号から「アニメディア」誌の2010年4月号まで、ほぼ11年分。
私が石田敦子さんを読んでいるのは『ふわふわカタログ』からなので、ええと調べてみると2002年7月です。そうかー、それ以前は知らなかったな、あれがデビュー作だと思ってたけど、それまで見落としてたのかー。
ま、過ぎたことはしかたない。
毎月1ページ、お正月やバレンタインなど年中行事ネタが多いですが、そのなかで卒業と進路選択の話がかなりの比重を占めています。

比重って、分量じゃないんですよね。石田敦子さんという方は、職業に就くこと・仕事を選ぶこと・自分の人生を歩くことについて、ずしんと重たいものを描ける方です。『ふわふわカタログ』もそうだった、タイトルどおりのふわふわファンシーな設定の奥に「職業」がどかんと据えてあった、私は要するにその重力に捕まったわけです。

……てゆうか、これも私の引け目なのかもしれません。私は、進路を自主的に選んだことがほとんどない。進学は偏差値とかによるランクに従っただけだし、編集者になったのも成り行きだし、編集者を辞めたのもそうするしかない状況になったからだし、今のテクニカルライティングの仕事も知人に引っ張ってもらったのだし、本から離れると決めてそろそろ1年経つけどいまだに新しい形を出せていない。

や、私の話はおいといて、だよ。石田敦子さんがなぜそういうものを描けるのか、その秘密が思い出話の中で語られています。高校の漫研、子供のころ、専門学校の寮の食堂で見た「ガンバ」最終話、中学の同級生、新人アニメーターであたふたしていたころ、身体を壊して帰郷し病院で見た「ハイジ」、復帰してからだと思うけどスタジオで同僚と祝ったクリスマス、……むう、拾い出すとキリが無いな。

実を言うと石田敦子さんの本は読んでも手元に残さないことのほうが多いのですが、こいつは捨てられません。だって、ここにひとつの人生、いや人生としてはまだ半分だけど、一人のクリエイターが闘ってきた軌跡がみっしり詰まっているんだもの。

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